京アニ 容疑者 府立から近大へ転院搬送か??

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190720/k10012000341000.html
ニュースによると京アニ事件の容疑者が大阪ドクターヘリで京都府大病院から大阪近大病院へ転院搬送されたようです。
ニュースをフォローしていると、残念ながらこの事件で死者34名と30名以上の重軽傷者が出ているのに、ドクターヘリで搬送されたのはこの1件のみのようです。
テレビの報道を見ていると、34名の死者の死因は一酸化炭素中毒がほとんどだと思われると消防関係者が述べているのが気になりました。
ガソリンが一気に爆発し、高温の爆発気流が瞬間的に建物内全体に充満したので、死者の方はほとんど、喉がやけどで呼吸困難になる気道熱傷で酸欠になって一気に気を失ったためではないかと思います。
容疑者も同じ症状で、爆発当初は動けたのがすぐに呼吸困難になって動けなくなって道路に倒れ、どんどん症状が悪化したのでしょう。
このような気道熱傷の患者にはすぐに送管して、酸素を送って呼吸を確保することが何よりも優先することが必要で、発症から30分も一時間も放置ししておくと死んでしまうことは死者の多さが証明しています。
死者がこれほど多く出てしまったのは、爆発後の延焼で救出することが出来なかったのが理由だと思いますが、それにしてもドクターヘリが使用されなかったことは大変残念な事でした。
話は全く変わりますが、数年以上前ですが、当時の麻生副総理が国立のアニメ博物館のような施設を建設しようと提案されたとき、マスコミ、野党こぞって漫画なんか、、、と反対したような記憶があります。
漫画アニメが社会的にほとんど評価されない中で、国民の保守意識の強い上層民が知らない間に、世界的に圧倒的な評価をされる分野として育っていたことが証明されました。
アメリカでは再建支援のクラウドファンデングがあっという間に1億5千万円も集まったそうですからすごいことでした。
漫画なんか読んでるととか、アニメはアメリカのデズニーには足元にも及ばないなどと蔑まれる中、関係者の粘り強い地道な努力で世界1に評価されるようになっていたとはすごいことで、かつての家電、テレビ、半導体、造船、鉄鋼などと全く同じような変遷です。
その点、昭和30年初めころ、日本は山国なので、航空の分野は固定翼機ではなくヘリコプターが圧倒的に発展すると予想していた実業家や科学者がいた中、世界中で稀に見るほどヘリの分野の発展が劣る結果となってしまいました。
それはとりもなおさずその分野で働く従事者や行政、開発製造など、また全体を取り巻くマスコミの姿勢や国民感情などが相互に影響し、今の結果を招いたのでしょう。
それにしても、世界で最高の評価を受けているアニメの世界が、どちらかと言えばボロい建物で、従事者は薄給の様子なので、大きく発展する兆しを見せてきたところでの大災難であったことは大変残念なことです。
この災難に負けることなく、世界最高のアニメ作品を生み出してい行ってほしいものです。
なぜエンジンからオイルが漏れるの???

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190718-00000001-awire-soci
17日に伊丹から羽田へ向かったボーイング787の右のエンジンからオイルが漏れた可能性がある表示が出たため、このエンジンを停止して緊急事態を宣言して着陸し、自走して駐機場へ入ったというニュースがありました。
車に長く乗っていますが、急にエンジンのオイルが漏れたという経験はありません。
車の10倍も100倍もの高い信頼性が求められる、航空機のエンジンやその他操縦系統の油圧などのオイルが急に漏れることなど起こるのでしょうか。
車でも同じなのですが、オイルが漏れることが起こる一番可能性が高いのは、オイルやフイルターを交換したすぐ後と言うことは常識で、何も触ってないのに急に漏れることなどほとんどなさそうです。
また何も触っていないのに急に漏れだすようでは信頼性が低くて安心して乗っておられないと言えるでしょう。
たまにあるのは、触っていないのにオイルが漏れるという現象では、各部のパッキンなどの劣化で少しずつ漏れはじめ、飛行ごとに怪しいところをウエスで拭いてみるなり、夜間駐機中に空き缶を置いて一晩にどの程度漏れるか、また1時間飛べばどの程度漏れてオイルが減るかをモニターし、変化を見ます。
このような場合、だんだん漏れる量が少しずつ増えて行って、ある時点からドバっととなるのが普通なので、モニターしながらパッキンを取り換えるなりする時期を判断するか、漏れる場所などによってはある時点でエンジンを降ろして整備することになります。
これがオイルが漏れる場合の整備点検モニターの方法なのですが、これ以外に漏れるのは何らかの失敗によるものです。
ジェットエンジンは普通50時間ごとや100時間ごと、最新エンジンなどでは300時間ごとなどでオイル交換、チップデテクター(オイル内の微小金属を検出する)の清掃、あるいは漏れの多い場合は飛行ごとのオイルの継ぎ足しなどを行う場合があり、この作業において何らかのミスがあれば飛行中に漏れたりすることがあります。
一番簡単なミスはオイルを継ぎ足すキャップの閉め忘れ、次はチップでテクターを締めるときに手締めをしただけで正規のトルクのかけ忘れ、ゆるみ止めの安全線のかけ忘れなどが考えられます。
オイルの異常を示す表示が出る場合で、整備上の何らかのミスと本当にパッキンなどの劣化で起きる場合のどちらが多いかは運航会社の整備レベルで決まる可能性が高いのですが実態は言えないでしょう。
安全運航が一番のクオリティーの航空会社で閉め忘れましたとは口が腐っても言えないでしょうから実態は闇の中と言うことになります。
京都アニメ放火とドクターヘリ、、、、

https://news.yahoo.co.jp/pickup/6330490
昨日は京都で大変な放火事件が起きて33名の方が亡くなり、30名以上の方が負傷されたようです。
京都は大都市ですがいまだにドクターヘリがなく、滋賀県や大阪府、そして兵庫県豊岡から飛んでいくという体制で何回も飛んだことがありました。
和歌山ドクターヘリで京都府大病院や第一日赤へ着陸したこともありました。
今回の事件では死傷者が60名を超えていますので福知山線脱線事故の100名以上の方の死亡事故に匹敵するような大事件で、大阪、滋賀、豊岡、和歌山各県の救急体制を巻き込むほど大掛かりな救急活動になったのではないかと想像します。
なんとなればいかに大病院であっても瀕死の重傷患者の救急受け入れは、医師や看護師,空きベッドや医療機器の員数の制限のため、数名から5,6名程度が精いっぱいで、ヘリや救急車でいち早く手当てを受けることが出来るように多くの病院へ振り分けて搬送する必要があります。
事故現場のごく近くに救急車やヘリを待機させ、救出された患者の症状に応じてトリアージを行い、最適、最短の病院へ搬送することが命を救うことになりますので、、今日の現場からヘリなら阪大や滋賀医大、滋賀済生会滋賀病院、京都第一日赤、京都府大病院、京都大学病院、東大阪市民病院、まで10分程度以内で搬送可能です。
30分以内なら神戸大や神戸市民病院、災害医療センター、和歌山医大 豊岡病院などヘリ搬送が大変有効な3次救急病院が数多くあり、うまく搬送できれば救命率が高くなります。
火災による熱傷患者の搬送経験はあまりありませんが、命に係わる症状はなんといっても気道熱傷と言って、高温の空気を一気に吸い込んで喉がやけどで腫れて呼吸困難になることが多くあり、この症状はいち早い診断と処置で救命できる確率が高くなるそうです。
今回の事例は福知山線事故の場合以上に、県域を越えたドクターヘリ搬送の適用が考えられますので、実際の救命活動がうまく機能したかどうか良く検証する必要がありそうです。
中日本航空204B重大インシデント???

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190717-00753601-hokkoku-l17
16日 石川県の小松市の山中で中日本航空の204Bが送電線工事の鉄塔部材を吊り下げて飛行中、鉄塔材をカバーしているプラスチック製のカバー2キロを落としたことが重大インシデントに当たるとして、安全運輸委員会が調査に入ったそうです。
吊り下げてるものが落ちても被害が出ないように、人や人家の上を飛ぶことが許可されない物資輸送中のヘリから物が落ちて、山中で見つかったそうですから、重大な事故に直結しかねない重大インシデントとはとても思えないのですが、安全運輸委員会が調査するのはこのような事例は重大インシデントに入ると決めているためです。
https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/jnn?a=20190717-00000062-jnn-soci
昨日 大阪から羽田に向かったANA機がエンジンの潤滑油系統の異常を示したため羽田に緊急着陸しましたが重大インシデントではないようです。
このニュースの伝え方から重大インシデントではないような口ぶりなのは、潤滑油系統に本当に異常が出たのか、計器指示が間違って異常を示しただけなのかわからないような伝え方となっています。
本当に潤滑油系統に大きな異常が出るとすぐにエンジンを止めないと大爆発する可能性がありますので、重大インシデントになる可能性があるのです。
ただ単なる計器指示の異常で、念のためにエンジンを止めて着陸すれば重大インシデントではないと決めていたら安全運輸委員会の調査は行われないでしょう。
しかし200人以上の乗客が乗っている旅客機のシングルエンジンとヘリが吊り下げている荷物の2キロのプラスチックカバーを想定される山中に落とすことのどちらの危険性が重大かはどんな馬鹿でもわかりそうなものですが、規定で決まっているから調査するということでしょう。
それにしてもこの2件以外に17日 成田からマカオへ飛んだエアーマカオの便がエンジン故障で成田へ引き返すなど、毎週何らかの異常運航が起きています。
つまり安全運輸委員会は重大インシデントの取り扱いについて十分に考慮して調査をしないと、大事故の芽を摘みそこなって大変なことが起きる可能性が高いと言えるかもしれません。
飛べないブルーインパルスにアメリカの影???

https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190716-00010005-friday-soci
飛べないブルーンパルスにアメリカの影と言うフェイク記事が話題になっているようです。
テレ朝などのワイドショーに出て、安倍総理、アメリカ大嫌い、朝鮮中国大好きのフェイク発言爆発の青木と言う記者が書いている記事で、空自がブルーインパルスに使っているT4が飛べなくなっているのは、アメリカのごり押しで燃料をJP4からJET A1に変えたためだとほらを吹いているようです。
自衛隊の使用機が長期間飛行できない事態は陸自のOH1に続いて2機目でいずれもエンジンに不具合が出て、改修が必要になったものの、設計変更や部品製造に時間がかかるためのようです。
いずれも日本のジェットエンジンの設計製造に技術的欠陥があり、飛行中に不具合が出たためであろうと想像します。
OH1のエンジンは三菱、T4はIHIですからこれ以上優秀なメーカーは日本にはないのですが、欧米メーカのライセンス生産や部品の下請け、認定工場としてオーバーホールだけしているようでは、独自エンジンの製造維持管理に技術的に十分ではなかったということでしょうか。
それを燃料のせいにして、アメリカを貶めて、メーカーの肩を持つのはいかがなものかと思いますし、メーカーから金でも貰って提灯記事を書いているのでしょうか。
燃料をJP4からJET A1に変えたことで不具合が出ることはほとんど考えられないのは、通常ジェットエンジンはジェット燃料以外でもガソリンでも灯油でも軽油でもなんでも回るそうで、私の先輩は206Bでインドネシアのジャングルの奥で燃料がなくなって、灯油を入れて基地まで飛んで帰ったことがあったそうです。
ただし、燃料を切り替えるなら、エンジン自体はほぼ問題がなくても、機体の燃料系統や凍結防止など必要な改修がもしあれば処置をしてから一斉に切り替え得ればよいだけです。
航空機にはエンジンのマニュアルと航空機としてのマニュアルの制限があり、燃料の使用可能の種類が規定されていて、そのどちらも守るべきと言うことでしょう。
この例は東北震災の時にドクターヘリに自衛隊のJP4を給油する事態があった時、自分のパイロット人生で初の経験でした。
飛行規程上はJET A1とJP4 JP5 JP8などが使用できると書いてはいますが、構造上、特性上問題はないと思われはしますが、複数の燃料を途中で給油して混ぜることについての規定はありません。
と言うことでいきなりパイロットが現場で判断してJP4を追加給油することは、規定上、また給油の決済などについては少し問題があると判断し、会社の指示を得るということを実施しました。
今回の青木某のヨタ記事はアメリカ憎し、安倍憎しのフェイクそのもので、無理やり肩を持たれたIHIにとっても良い感じはしないでしょう。
エンブラエル 日本に殴り込み???

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190715-00000003-awire-ind
エンブラエルE195-E2が売り込みのアジアツアーで羽田に着陸したというニュースが入っています。
MRJが低燃費で売り込むプラットのエンジンをすでに積んだライバル機のようで、TCは既にとって、日本、三菱の前に大きく立ちはだかる強敵です。
エンブラエルと言う名もブラジルが飛行機を作っているなど知らない30年も前、朝日航洋が固定翼、コミュータに乗り出すことになり、しかも私が中国電力さんのパトロールで飛んでいた広島を基地として、西瀬戸エアーラインと言うしゃれた名で飛ぶことになりました。
この時に当時の上司が買ってきたのが写真のエンブラエルE110バンデランテと言う低翼でスタイルはよかったのですが与圧がないお買い得の中古機2機でした。
結局、客が乗らずに2.3年で破綻し、JALが国内線の準幹線に入ることを条件に運輸省から頼まれて引き継ぎ継いだのがJ-AIRのはじまりで、機体をすぐに与圧の着いた機体に変え、あちこちへと路線を広げたのですが、19人乗りではとても採算が合わずに、ついにジェットの50人乗りを導入し、それがエンブラエルでした。
その一番機が当時JーAIRの広島本社のあった広島西飛行場へ初めて着陸する様子を、自社の格納庫から眺めていました。
思えば耕運機を作っていたボンバルデアと南米のエンブラエルがまさか小型ジェット旅客機のシェアーを独占してしまうなどとても想像が出来ませんでした。
世界の三菱はそれを見ていて、あの程度の国、会社が作れるなら多くの実績がある自分たちなら、簡単に作って世界へ売れると踏んだのでしょうか。
目論見は見事に外れ、この先どうなるかは予断を許さない大変厳しい状況になってしまうなか、エンブラエルは日本に殴り込んできたのでしょうか。
JAL,ANA本体はなんといっても国策会社のようなものですから三菱を買わないでエンブレルやボンバルデアを買うことは難しいでしょうけれども、子会社や資本関係のない会社はフリーハンドで条件の良い、また性能、維持管理が確実な機種を自由に選択できるでしょうから、安全パイでぜひとも買っておくべきでしょう。
三菱と心中することの無いように、、、、、
ハンドルネーム bell214の思い出

https://ja.wikipedia.org/wiki/ベル_214
ドクターヘリに乗り出した2006年ころ ブログを始めたのはドクターヘリの現状などを皆さんに紹介することとヘリパイロットとしての自分史を何らかの形で書いてみたいと思ったということでした。
さてその時にハンドルネームを何にしようかと考えた末、数多い自分の乗って来たヘリや固定翼機の中で一番印象の強い機種名をと言うことでベル214Bと言うのを選びました。
このことはブログを始めた当時記事にしていますので繰り返しにはなりますが、ブログを引っ越したこともあるので再掲します。
214Bは小型のヘリばかり作っていたベル社では当時最大のもので、2950馬力のT55を1200馬力クラスのベル205の機体に乗せた化け物のようなヘリでした。
1974年の入間の航空ショーでは神様と言われた神田パイロットが2,5トンのトラックを吊り下げてデモフライトをしたのが日本でのデビューでした。
私が指名されて乗ることになったのはハンドルネームにあるように1989年で、15年もの間に30機程度日本に入り、半分が墜落し、死者続出と言う惨憺たるものでしたが、業績は日本の原子力につながる大送電線の山岳地帯はほとんど作ったという輝かしいものでした。
15年も過ぎると華奢な胴体に化け物エンジンで。機体各部はガタガタ、仕事の減少に従ってヘリ会社各社はほとんど手放す中、わが社だけが頑張って飛ばしていましたが、主力は330,332にすでに移行し、空飛ぶ棺桶はみな乗りたがらず、新米にお鉢が回ってきたという事情でした。
特に214に乗らなくても204Bで腐るほど飛んでいましたので、断るつもりでしたが、同僚が乗りましょうということで、上五島で訓練を受けて半年後位から仕事を始めた矢先、一緒に訓練した同僚が墜落して殉職してしまいました。
この事故で会社は214をあきらめ、4機か5機残っていたのをまとめてアメリカへ売ってしまいました。
と言うことで自分は訓練を含めて40時間しか飛ぶ機会がなく、あっという間の別れとなりましたが、信頼性はいまいちでしたがヘリとして、航空機としての性能は抜群で、ジェット機と同じような安定性でどっしりと飛ぶさまはヘリコプターとしては異次元のものでした。
重いものを吊ってあたふた飛び回ると、あちこちに亀裂が入ったり、エンジンは何回も止まるは、さんざんなヘリで多くのパイロット整備士が犠牲になった機種でした。
1989年1月から上五島空港で訓練をはじめ、9月に独り立ちして三重県でゴルフ場の電柱の建て込みをやった後すぐに同期が小浜湾へ墜落して乗ることはなくなり、330、332に乗ることになり、あっという間のお付き合いでしたが印象は強烈でした。
長野県防災ヘリ、近況、、、、

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190713-00356113-sbcv-l20
長野県防災ヘリが2017年3月訓練飛行中に墜落し、9名全員が死亡してからすでに早いもので2年半も過ぎ、その間群馬県防災ヘリが墜落するなど波乱万丈の防災ヘリです。
先日は群馬県防災ヘリ事故の犠牲者の慰霊祭のニュースが流れていましたが、相変わらず慰霊されるのは派遣されていて犠牲になった消防隊員だけで、東邦航空から派遣されていたパイロット整備士はいまだに加害者であると思われているようです。
さて長野県防災ヘリはその後、他県で防災ヘリを受託している民間会社からヘリとパイロット整備士を派遣する契約で比較的難易度の低い内容のフライトから徐々に活動範囲を広げていくという方針で飛んでいたようです。
その後自衛隊OBの安全管理者と航空従事者試験官出身の機長要員が採用されて運航を続けているようです。
今回のニュースでは墜落したヘリの代替機として同じベル412を導入し、来年10月に納入されること、ヘリの名前とカラーリングは事故機と同じものを踏襲するということだそうです。
さてニュースの最後にさらっと書き加えてある情報なのですが、県の発表でもさらっと流していたのでしょうか、現在民間会社から派遣されているヘリが車の車検に当たる整備に7月9日から入っているということだそうです。つまり今は飛ぶヘリガない状態なのですがなんとこれから5か月間もかけて整備検査をする予定だそうです。
つまり5か月間パイロットは飛行することが出来ず、派遣されている消防隊員もホイストなどの訓練が出来ず、もちろん災害救助の出動もできない状態が続くそうです。
車検にたたる点検整備検査は耐空検査と言い、日本国内では通常はひと月から2月かかるようですが、1980年当時私が飛んでいたインドネシアでは1日で終わります。
耐空検査は毎年ありますからまさか毎年5か月間も飛べない状態が続くなら、初めから2機買う必要がありそうですが整備点検で運休することは気にならないのか、あるいは点検整備する整備要員がいないのかどういう理由なのか大変気になります。
このような常識外れの整備点検検査をするならば、全国の防災ヘリの耐空検査時の代替専用機を10機以上準備しておいて、順繰りに回すことが絶対必要でしょうけれどもそのような動きがないのはどうしたことなのでしょう。
各県が好き勝手にバラバラの機種を導入しているので、代替機の準備も大変でしょうけれども、整備点検検査時の運休を避ける何らかの対応はぜひとも必要でしょう。
何か月もパイロットや隊員が飛べないでぼさっとしているのは余りに醜いと言えるでしょう。
長野県防災ヘリの近況のニュースで雑感を書いてみました。
徴用工報復とヘリコプター輸出、、、、

https://news.yahoo.co.jp/pickup/6329904
日本が韓国に対して半導体材料の輸出規制を強化する処置を取ったことが徴用工問題の報復処置だと騒がれています。
日本が輸出する物品は、安全保障の問題からココム規制や武器輸出の制限などで、制限される輸出国や品目が決まっていて、意外のものまでその対象となっていて、時々不正輸出で新聞ネタになったりしています。
要は日本の友好国以外の国や敵対国の軍事に直接転用されるようなものを輸出すれば、日本の安全保障上大変に危険性があるので、規制することは当然なので、今回のような半導体材料とは言え、サリンや軍用機の製造に直接使用される希少品は厳格に管理されるべきでしょう。
過去にこのブログでも取り上げましたが、北朝鮮の軍事パレードで編隊を組んで飛んでいたOH6 ヒューズ500は自衛隊で使用されていたものが、用途廃棄でスクラップとして業者に販売されたものが、ニュージーランドへ輸出され、北朝鮮へと転売されたものではないかと言われたことがありました。
412が日本に導入されだしたころ、朝日へりは204Bをすべて引退させ、シンガポールへ売ろうとしましたが、民間用ヘリであるにもかかわらず、銃座を付ければすぐに軍用に転用可能と言うことで、通産の言う武器に該当するということで輸出することが出来ませんでした。
もっと極端でひどい例では、ヤマハが無線操縦の農薬散布用のヘリを中国へ輸出したと言うことで、ココム違反容疑で実際に逮捕者まで出しています。
実際には逮捕者も出さず、違反を問われることなく、水面下で日本の半導体や電子部品、液晶ディスプレイなどが共産国などで軍用に使用されたり、トヨタや日産の車に銃座を付けて使っている例などは数多くありそうです。
今回の規制は全輸出量の3割以上が行方不明と言う情報もあり、韓国と言う国家が国ぐるみで友好国をうらぎりの不正を働き、濡れ手に泡の暴利を得ている可能性があるので厳正に対処してほしいものです。
あるいは日本国内の事業者や関係者もグルになっていた可能性もあり、家電崩壊のパターンと同じような構図があるかもしれません。
真相を解明して、敵に塩を送って暴利をむさぼる裏切り者がいないか、もしいるのなら極刑に処してほしいものです。
選挙とヘリコプター

https://www.tokyo-sports.co.jp/social/politics/162909/
国政選挙があるたびに選挙にまつわるヘリコプターの記事を取り上げてきましたが、どんどん選挙にヘリが使われることが減ってきているようです。
最盛期は与党の党首だけではなく、派閥の親分や野党党首もヘリで分単位で全国を飛び回って、有権者の支持を訴えていたのですが、近年は不景気のせいか、国民の目を気にするのか、野党がだらしなさ過ぎて、ヘリを使う意味が減ってしまったのでしょうか。
今回の参院選挙で唯一ヘリの登場するニュースは和歌山で出馬している自民党の世耕経済産業相が和歌山市で出陣式を行った後、県最南端の新宮市までAS350 で飛んだことを見ただけです。
写真のアントニオ猪木は前回の選挙の時のものらしく、ロビンソン44のようで、すでに6年前のようです。
350とロビンソンとは情けない話で、最盛期はAS332、バートル 412 S76 と最新鋭機、大型機が飛び回っていたことを思えば大変懐かしく思います。
ヘリでの移動は分単位で予定を組み、地元候補者の集会に多数の支持者を集めておいて、時間通りにヘリで党首や総理が登場すると、当落線上の候補者にとっては大変な集票力となるようです。
ですから、選挙期間中のヘリのスケジュールは最終段階に至ると、情勢を判断して当落線上の候補者のもとへ行くことを優先して変更されることは普通だったようです。
懐かしい思い出では、朝一番に204Bで離陸する直前の、福田総理が汚い私たちの事務所のトイレで遭遇し、並んで用を足しながら目礼したことが印象強く、昨日のように思い出します。
歴史上では社会党の党首の乗機が不時着したことで、選挙中に落ちるとは縁起が悪いとか、福田総理が吹雪の津軽海峡を突っ切って飛んだとか、安倍総理の父親の安倍晋太郎氏が申請許可地から離れたところへ着陸して新聞記者に嵌められたとかいろいろとエピソードがあったようです。
大型機を中心に10機以上も飛び回ったバブル事故の選挙から30年も過ぎて大いに発展するべき日本社会が、ヘリの運航でははるかに退化してしまっている状況は情けないと言うしかないようです。