海保が防災ヘリポートに燃料保管庫、、、、










 海上保安庁が捜索などに飛ぶヘリコプター用に岩手県田野畑村の県防災ヘリ用のヘリポートに燃料保管庫を整備したというニュースが入っています。

 元ヘリパイロットとしてこのニュースに接するといろいろなことが思い浮かぶのは航空の世界の底辺の落ちこぼれのひがみかもしれません。

 固定翼機のパイロットが燃料補給地のことで悩むのは今やジェット化で消滅の危機にあるアブガスを使うセスナなどの小型機のみとなっていますが、飛行場以外の場所で離着陸するヘリパイロットは燃料をどこで入れるかは常に頭を離れることはありません。

 燃料がない航空機はただの鉄くずなのですが、一年中飛ぶドクターヘリが基地で給油できないで、飛ぶたびに最寄りの空港へ給油に飛ぶような漫画のようなことをしている日本ですから、変なことは数限りなく起こります。

 防災ヘリポートに防災ヘリ用の燃料が保管されていないことを不思議と思わないで、よそ者の海保が給油用の燃料保管庫をわざわざ造るなら、警察防災消防ドクターヘリなどすべてのヘリが同じ保管庫の燃料を給油できるように800リッター、ドラム缶4本と言わず10本以上保管しておけばよさそうなものですが、様々な事情でそれが出来ないと言うことになっているのでしょう。

 地域の条例にもよりますが、危険物を一定量以上保管したり、取り扱い、つまり給油などをする場合はそれ相当の設備が必要で、簡易な設備で済む規定量以下にしたのでしょう。

 また燃料には賞味期限があり、半年か1年で使えなくなるので、使わないと新品に入れ替える必要があります。

 自衛隊のように、ヘリの出動と同時に給油車が現地へ向かう人員と車両があればかなりの部分給油の問題が解決できますが、普段からほとんどで出先で給油しないとするなら、今回のような解決策でお茶を濁すしかありません。

 私が元居た大手ヘリ会社が、御巣鷹山JAL墜落事故を受けて最初にしたことは、現場の近くの元送電線工事用のヘリポート、ただの空地ですが、その場所の使用許可を取って、ドラム缶50本か100本の燃料をトラックで運ぶ手配をしたことでした。

 もちろん着陸することは航空法違反で燃料は地域の消防条例違反ですが、取り締まる官庁が黙認すれば、追及されることはありませんが、違反は違反でした。

 AW139にとっては800リッタードラム4本程度では雀の涙ですが、超大型災害でなければないよりはましということでしょうか。

 
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35年間のヘリパイロット生活 
最終5年間はドクターヘリでした。

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