ドクターヘリ 橋に着陸、、、、、
ドクターヘリが出動中に橋の上に着陸するのを目撃されて、ツイッターで公開されています。
目撃された方たちはこの着陸をしたパイロットを凄腕と高い評価をしています。
もちろんペーパーライセンサーにはかなりビビる場面です。 2000時間パイロットならほぼ普通にこなせる程度ですが1000時間パイロットにはやや荷が重い程度でしょう。
この着陸は通常の航空法なら、接地点の幅が狭いので面積が取れないのと機体のスキッドから左右2メートル程度のところに70センチ程度の橋の欄干が障害物となるので許可は出ないということになります。
ただしドクターヘリが人命救助のために運航する場合はパイロットの判断で安全性が確認できれば自由に着陸して良いことになっていますので、航空法上の規制はクリアーされています。
航空法上はクリアーされていても、日本国内の土地や構築物などはすべて所有権や管理権がないものはなく、この橋はたぶん県また市町村などの管理下にあり、もし事故が起きた場合にはその管理権や所有権をもとに損害賠償を請求されることはもとより、なぜ許可を取らないで着陸したのかと追及される恐れはあるでしょう。
ドクターヘリの運行で各県があらかじめランデブーポイントとして指定している場所はすべて着陸することに合意を得ていますので問題はないのですが、それ以外に急きょ着陸する場合がある可能性がある、河川敷道路橋梁、グランドなどはあらかじめ一括で許可を得てことが必要でしょうし、着陸したら事後報告とお礼の連絡をするべきであると思いますが、ほぼそのような事後処理は行われていないようです。
ドクターヘリが指定されたランデブーポイント以外の場所に着陸する場合はほぼ差し迫った救急事態で、地上からの支援も確実ではない場合も多く、着陸の判断はすべてパイロットの責任で行いますので、万一失敗して事故となった場合は難しい問題が提起される可能性があります。
私が溺水で心肺停止の子供の事案で海岸に着陸したとき、100メートル離れた場所で海水浴に来ていた人が、ビニール袋に入れていた時計と携帯電話が水没し壊れたと申告があり30万円程度損害賠償した例がありました。
ランデブーポイント以外の場所へ着陸する場合、何が起こるかわかりませんので、安全に着陸するだけでは不十分ということも起こるようです。
スポンサーサイト