雨が苦手なドクターヘリ、、、
まもなく梅雨の季節がやってきますが、日本は雨が多くて大阪ではおおむね3日か4日に一回の年間100日程度だそうです。
なんと日本一雨や雪が降る日が多いのは秋田県で年間170日以上もあり、ほぼ年間の半分の日は降るということになり、ドクターヘリを飛ばす身になれば大変つらいところです。
同じ県内でも裏日本にある地方は通常の降雨にプラスして冬季の雪があり、条件が厳しいということになります。
もちろん、ヘリコプターが飛ぶに際して、降雨や降雪による低視程と雨雲や降った雨が蒸発してできるガスが低く立ち込めて、山間部の飛行に大きな障害となります。
もう一つは起こる障害は、救急車の場合なら、患者さんの屋内から救急車への搬入や病院での救急外来への搬入はほとんど屋根がある場合が多く、激しい雨でも濡れることはほとんどありません。
ところがヘリコプターの場合は広大な敷地に着陸し、基地病院でもヘリは屋根のある所へ着陸することはありませんので、補助者が傘やビニールシートを用意するとは言え、バケツをひっくり返したような雨の中ではクルー患者とも一瞬にしてずぶぬれとなる可能性があります。
また機内の床はどろどろになりますし、ずぶぬれの乗員乗客が狭い機内に一挙に入ると一瞬にして機内の窓の内側が曇ってしまって、防曇機能の限界を超えてしまって、まったく前が見えなくなって、しばらく離陸できないということがあります。
梅雨末期の集中豪雨時期や初冬の氷雨時期にはこのようなことが起こりやすく、ドクターヘリは雨が苦手ということになります。
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