ヘリコプター陸送は最後の手段??
ツイッターから借用しました
飛行機は空港や飛行場にしか離着陸しませんので、万一故障して飛べなくなっても、飛行場なら格納庫など何とか修理するスペースと設備がありそうです。
ヘリコプターの場合はあらゆる所で離着陸しますので、万一故障して、小さな部品交換などで修理が出来るなら比較的問題はありません。
ところがエンジンやローターを換装する必要があるなど大規模な故障の場合は、屋外の農道や林道では修理できないので、飛べなくなると大変困ったことになります。
大型のクレーンやトレーラーが入る場合は何とか陸送が出来ますので、基地へ運んで修理することになります。
どうしてもトレーラーやクレーンが入らない場合は、ヘリコプターでヘリコプターを吊って広い場所へ出して、トレーラーに積み替えて基地へ向かうことになります。
自分の搭乗機の一番多く飛んだ204Bでは2回陸送の経験があり、エンジンから5ミリ角くらいの金屑が出たのと、片方のローターが50センチ以上ひび割れした2回で、いずれもかなりやばい故障で、現場ではとても治せない程度の壊れ方でした。
他社の最悪の例では当時最新鋭機のベル206Bが、今は無い大阪中之島の朝日ヘリポートでメインギアボックスの交換が必要となった例でしょう。
ギアボックスや修理に使うクレーンを屋上へリポートへ持ち込むことが出来ず、204Bで吊り下げて、川沿いに広い場所まで出したそうです。
ドクターヘリのように年間を通じて飛行する基地病院などでは、クレーンを天井に装備し、ぎりぎりでも同じヘリが2機入る広さの格納庫を整備することが必須となります。
つまり代替機を持ち込んでも、格納庫の中で修理の整備作業をしながら、通常通り運航を続けることが出来るからです。
このような整備格納設備は安全な運航を続ける上でも大変重要で、その点最悪な基地設備は屋上へリポートということになります。
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