必要か?防災ヘリの大型化
鹿児島県の防災ヘリが老巧化のため、ベル412が引退しAW139が導入され、運航を始めるそうです。
ベル412を運航していた県がAW139に更新した例は鳥取県など他にも例があるため、今後同じように139を導入する県が多くなりそうです。
機体価格が約27億円と発表していますので、機体単体の価格か予備エンジンや装備品などを含む価格なのかよくわかりませんが、いずれにしてもベル412の約2倍以上であることは間違いなさそうです。
最近ではBK117 D2でも10億円以上なのと、他に適当な機種がないため、同じベル412を買うわけにもいかず、27億円のAW139が妥当だということなのでしょうか。
また国としてもAW139 程度のヘリを導入することを認めて、補助金なども支給しているのでしょうか。
より高性能のヘリを導入したい気持ちはパイロットなどの現場の気持ちとしてはわからないことはないのですが、納税者としては同じ仕事をするために2倍以上の経費を使うということに対してはすんなりとは認められないという考え方もありそうです。
また全国的には、防災へりなど、公的ヘリのパイロット不足をうまく克服できない可能性も高い中、運航機材のみに高額の費用を使うことも異議がありそうです。
2倍の価格の高性能のヘリを導入することに対して、県民などのコンセンサスがどのように検証されたのかがやや不透明なのは全国的な傾向で、やはりいったん始まった事業は拡大を続けるという政府行政の悪弊がほとんど顧みられないことがあるのではないかという疑いがあります。
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