ヘリコプター 雷の被害は、、、
連休中、関東地方などで寒冷前線の通過で雷や雹がニュースになっていました。
過去には定期便や自衛隊機などでは結構 雷の被害が出ていて、定期便はレーダードームが飛んだり、エンジンが停止するなどの被害が出ています。
高度の高い、雲の中の落雷被害は冬季の日本海側の地域で、雪雲の中で起きることが多く、小松基地のF104、夜間に雷の直撃を受け、一瞬にして全電気系統がやられて、パイロットは脱出しましたが、地上の住民の方が確か5名亡くなっています。
日本国内でのヘリコプターへの落雷事故は真夏に香川県でOH6のテールローターに直撃して、墜落し、4名の方がなくなりました。
このとき自分はちょうど瀬戸内海を挟んで岡山県で送電線パトロールをしていましたが、飛行地域のあちこちで、3日間続けて落雷が発生して、雷を避けて逃げ回ったことがありました。
ヘリコプターへの落雷は、ヘリコプターをめがけて落ちてくるのではなく、地上をめがけて落ちる雷のコースにたまたまヘリコプター入ってしまうということが原因で、パイロットとしては避けようがなく、雷の地域を飛行しないことしか予防策はありません。
ドクターヘリは通年運航ですので、万一雷の発生している地域は避けるしかなく、一番困るのは、着陸するランデブーポイントが発雷していないことを祈るしかありません。
途中の飛行経路なら避けることがある程度できますが。着陸する目的地の場合はランデブーポイントを変えるしかありませんが、この連絡調整を飛行中におこなうことが大変むつかしいのです。
パイロットや運航管理がよほど地形などに通じていて、臨機応変に、短時間に目的地を変えるには相当な熟練性が必要ですので、新人パイロットには大きな課題となります。
連休中に発生して関東地方などでの雷被害に関して取り上げてみました、
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