ドクターヘリ議連 開催される、、、
ニュースにはなっていませんがツイッターの記事で5月29日にドクターヘリ議連が開催されたようです。
この議連は超党派の国会議員がドクターヘリの普及を進めたり、課題を解決することを目指している議連で、その討議される内容が国家として将来のドクターヘリの理想を目指すような重要なものです。
今回のこの議連の会議では、ドクターヘリの配備が、全国的に進み、配備する意思のない東京都を除くと香川県と福井県の2県を残すのみとなったということを自己評価していました。
次は民間病院の運航するドクターヘリ(医療ヘリ)の重要性を認めるようなことが取り上げられていたそうですので、近い将来補助金を付ける布石としたいのでしょう。
そしてもう一点はドローンとドクターヘリの連携と言うわけのわからないことを取り上げたようですが、世間の各方面が実態をよくわからないままドローンの夢の実用化に浮かれている風潮に乗り遅れるなという意思表示をしたようで、これも補助金が付くことでしょう。
ツイッターの内容では出ていなかったのですが、今ドクターヘリなど公的へリの緊急最大の課題であり、その解決の糸口さえ見当たらないパイロットの確保については何の情報もありませんでした。
まさかその議題話題が出なかったと言うことは考えられないのですが、もし出なかったということなら、この議連はドクターヘリの普及発展にはほとんど役に立たないということになります。
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海保が防災ヘリポートに燃料保管庫、、、、
海上保安庁が捜索などに飛ぶヘリコプター用に岩手県田野畑村の県防災ヘリ用のヘリポートに燃料保管庫を整備したというニュースが入っています。
元ヘリパイロットとしてこのニュースに接するといろいろなことが思い浮かぶのは航空の世界の底辺の落ちこぼれのひがみかもしれません。
固定翼機のパイロットが燃料補給地のことで悩むのは今やジェット化で消滅の危機にあるアブガスを使うセスナなどの小型機のみとなっていますが、飛行場以外の場所で離着陸するヘリパイロットは燃料をどこで入れるかは常に頭を離れることはありません。
燃料がない航空機はただの鉄くずなのですが、一年中飛ぶドクターヘリが基地で給油できないで、飛ぶたびに最寄りの空港へ給油に飛ぶような漫画のようなことをしている日本ですから、変なことは数限りなく起こります。
防災ヘリポートに防災ヘリ用の燃料が保管されていないことを不思議と思わないで、よそ者の海保が給油用の燃料保管庫をわざわざ造るなら、警察防災消防ドクターヘリなどすべてのヘリが同じ保管庫の燃料を給油できるように800リッター、ドラム缶4本と言わず10本以上保管しておけばよさそうなものですが、様々な事情でそれが出来ないと言うことになっているのでしょう。
地域の条例にもよりますが、危険物を一定量以上保管したり、取り扱い、つまり給油などをする場合はそれ相当の設備が必要で、簡易な設備で済む規定量以下にしたのでしょう。
また燃料には賞味期限があり、半年か1年で使えなくなるので、使わないと新品に入れ替える必要があります。
自衛隊のように、ヘリの出動と同時に給油車が現地へ向かう人員と車両があればかなりの部分給油の問題が解決できますが、普段からほとんどで出先で給油しないとするなら、今回のような解決策でお茶を濁すしかありません。
私が元居た大手ヘリ会社が、御巣鷹山JAL墜落事故を受けて最初にしたことは、現場の近くの元送電線工事用のヘリポート、ただの空地ですが、その場所の使用許可を取って、ドラム缶50本か100本の燃料をトラックで運ぶ手配をしたことでした。
もちろん着陸することは航空法違反で燃料は地域の消防条例違反ですが、取り締まる官庁が黙認すれば、追及されることはありませんが、違反は違反でした。
AW139にとっては800リッタードラム4本程度では雀の涙ですが、超大型災害でなければないよりはましということでしょうか。
D-CALLNETの欠陥、、、、、
日経styleが大のお得意様の自動車業界の提灯記事を書いていますので、いつものことですがD-CALLNETの欠点を書いておきます。
まずD-CALLNETの効果で救命されることが本当にあるのかという点です。
インタビューでも正直に言っていますが導入以来5年にもなりますが実際に出動した例が数件あるのみで、救命できたかどうかは答えていません。
交通事故の死亡者のうちドライバーや同乗者は2割5分で犠牲者は歩行者などが多いようです。
しかものその死亡者のうち、目撃されないで人知れず谷底へ落ちた自損事故や海に飛び込む例は、大変少なくて、このシステムが必要な事例がいかに少ないかを証明していますので、議論の余地はないでしょう。
また今の携帯電話網が発達しているように見えますが、残念ながら峠道の谷底や海底では携帯電話が通じないケースがあるので、ドクターヘリは飛んできません。
ドクターヘリ基地のうち、この制度の導入に同意しているところには、IPADの端末が置かれていて、事故車が発する情報が入ることになっていますが、実際はD-CALLNETのオペレーターが消防へ出動依頼をすることでドクターヘリが飛ぶかどうかを決めざるを得ないので自動的にヘリが離陸するという体制にはなっていないようです。
導入以来数件しか救助要請の自動発信が行われていないので、各ドクターヘリの基地の端末はほこりをかぶっているようです。
航空機にはこれと同じようなもので、ELTというものが搭載されていて、D-CALLNETもこれを参考にして、発展させたのでしょうけれども、航空機が墜落すると100%救急救命が必要な事と、目撃が難しいということですし、しかも電話回線ではなく、衛星通信で事故は自動発信されます。
この自動車用の機器はナビ設定や、走行地域の観光情報やグルメ情報などの提供や車の整備状況の通報などドクターヘリ以外の多くの機能があるのですから、飛んでこないドクターヘリを目玉に売り込むことなど必要ないと思うのですが、なぜかしら詐欺商法のようなドクターヘリばかりを売り込んでいます。
ドクターヘリが消防機関や医療機関以外の情報のみで飛ぶことを認めるには、時期尚早で、もともとこの制度の仮発進はデータの収集が目的であるべきで、5年で数件なら即中止でしょう。
GPSの位置情報のみで発進することは足の短いホバリング性能が十分でない、ホイスト機能がないドクターヘリには無理難題であり、もしどうしてもヘリを飛ばすなら防災へりか警察のへりでしょう。
ただ防災へりや警察ヘリに飛んでくれと依頼しても、パトカーが探しに行くのが関の山でしょう。
夢のようなシステムには落とし穴があることは、提灯記事には書かないということなのでしょう。
トランプ大統領 訪日 ヘリの活躍、、、
トランプ大統領訪日で普段は見られないヘリや固定翼機の運航を見ることが出来て、航空マニアは大変嬉しいところです。
まず訪日第一歩をエアーフォースワンの羽田着陸で幕開けしましたが、いつも通りの見事な着陸で、まさかオートランディングではないと思いたいのですが、素晴らしい腕利きのパイロットです。
アプローチでは普通よく見ているとパスやコースを修正するために、修正舵を打ったことがわかるのですが、見事に細かい修正でいつ修正したのかわからないほど細かい舵で修正していました。
接地前のフレアーは見事にスムースで、普通接地ではタイヤが滑走路をとらえた瞬間、ある程度の白煙が上がるのですが、あまりにノーショックでほとんど煙らしい煙は上がりませんでした。
見事にコントロールされていました。
千葉のゴルフ場に着陸するマリーンワンの着陸も全くスムースで、最初に接地する尾輪のストラットがゆっくりと縮むのが映し出されていました。
大統領が移動するコースは通行制限や飛行制限が厳しくかかっていたと思いますが、ゴルフコース上でプレーする二人の様子をヘリからとらえているカットが放映されていました。
厳しい規制の中、報道は代表取材でヘリを限定し、特別に許可を得て飛ばしていたようです。
空中の制限空域の規制は警視庁のヘリが周囲を囲んで、規制を突破する航空機に備えて警備飛行を繰り返し、厳重に取り締まるため、当日関東のヘリ小型機はほとんど飛べないほどの状況であったと思います。
MBS みがくひと 豊岡藤巻看護師、、、、、
28日夜、関西のMBSで豊岡ドクターヘリの藤巻看護師が取り上げられていましたので、ここに紹介します。
実は私も見逃したのですが、ネットは便利なもので、豊岡ドクターヘリのフェイスブックを通じて知ることが出来、MBSのネット配信で見ることが出来ました。
番組は藤巻看護師が医療用のウエットティッシュで機内の備品などを商簿くしている様子と、整備士のK君が砂塵で汚れたローターを磨いている様子を流していました。
各種ある民間ヘリの運行の種類でも、ドクターヘリがいろいろと汚れる条件は一番汚れ仕事の農薬散布と同じくらい汚れ、クルーはなかなか大変です。
医療面では嘔吐や出血がキャビンのドレインを通じで床の下を通って機外に出ることがあり、後方の尾翼が出血で真っ赤になったことすらあります。
機体の汚れは、離着陸で舞い上がる砂塵がエンジンや構造の隅々まで付着したり、回転部分の摩耗をする恐れがあります。
海上自衛隊のUS2などの飛行艇は海水をまともにかぶりますので塩害でダメージを受けますので、着陸後シャワーをかけて洗浄しますが、ドクターヘリはそうはいかないので、こまめにふき取るしかなくなかなか厄介です。
砂塵が上がらないように、消防隊が校庭などに散水していただけるのは大変良いのですが、足元がどろどろになって、機内の床が泥だらけになる不具合もあって大変です。
番組でも言っていましたが、ぴかぴかに磨かれたヘリで出動することは大変気持ちの良いものですし、安全運航のためにもよく手入れされたヘリや装備品で飛ぶことは基本中の基本です。
ちゃんと整備は行き届いていますと言われても、ぴかぴかのヘリとうす汚れたどろどろのヘリならだれでもぴかぴかの方が安全だと思うのは人情です。
オスプレイ 飛ぶのをやめろ??←??ほんと?広島県知事、、
テレビ報道によると、広島県知事が県内を飛行するオスプレイの飛行訓練の中止を国に対して求めたそうです。
住民に不安を与えるような飛行訓練の中止と騒音対策に対する財政処置を求めたそうです。
つまりテレビ局はオスプレイが県内、しかも平和公園上空を飛行する目撃談を取り上げ、撮影までして、それを県知事の申し入れ会見と結びつけていますが、県知事のオスプレイに関する発言が放映されていません。
これの報道では県知事がオスプレイは飛ぶなと言ったようなストーリーになっていますが、事実はどうなのか、フェイクニュースなのかよくわからないのが味噌なのでしょう。
知事は艦載機の岩国移駐が完了して、騒音被害が1.3倍になったので、住民が不安に思うような飛行訓練をするなと言う事と騒音対策の金を出せと言ったそうです。
オスプレイと言っていなければフェイクニュースですし、住民が不安に思うようなと言ったなら、不安に思うかどうかは極めて個人的な感情ですので、これはやくざの言いがかりと同じです。
ニュースのカメラで撮ったはるかに遠いオスプレイの遠景に不安を感じるのはかなり特殊な人たちで、政治的意思があるとしか思えないのですが、本当に不安を感じるような低空飛行があるかどうかはかなり疑わしいでしょう。
この流れはテレビ局と県知事が合作して米軍機 それもほとんど影響のないオスプレイを出汁にする政治的プロバガンダのような猿芝居でしょう。
米軍の活動反対にオスプレイを使うのはすでに旬が切れていますので、少しは目新しい肴を取り上げないと国民は騙されなくなっていることでしょう。
左ぶったテレビ局と反日知事は国民をだますにはもう少し頭を使ったほうがよさそうです。
公的へりの根本的問題点、、、、
長野県や群馬県の防災へりがパイロット不足が原因の一つとしてとして事故を起こして多くの犠牲者が出たかどうかは意見が分かれるところでしょうか。
事故を起こした後の運行体制の再構築で適当なパイロットがいないという状況なら、大変困ったことですが、現実的にはどうやらそれが当たっているようです。
自衛隊の航空部隊の運用を見るとよくわかりますが、行政が運航するヘリコプターの運行組織とは雲泥の差があり、やはり公的ヘリは一元的に管理運用することが安全上必ず必要であると思います。
警察関係のヘリは自衛隊のへりと防災へりのちょうど中間にあるようですがそれは機体や装備だけに限っているようです。
パイロット、整備士、管理要員は各県自前で調達しているようですから、防災ヘリと同じような問題点もかかえていて、退職者の補充に苦慮しているようです。
防災へりとドクターヘリの運用体制もかなり違ってはいるようですが、いずれも全国的な管理運用が必要で、機体の調達維持、運航要員の育成、配置、錬成訓練、転勤、昇格など一元的な管理でないとほぼ無理であることが立証されてしまったようです。
民間飛行学校と、民間ヘリ会社にパイロットの養成、育成、そして現場への適切な配置を望んでも無理であるということがよくわかります。
特にパイロットの養成、育成、練度に応じた配置転勤などは、警察消防、防災、ドクターヘリの部分まで統合して全国的な配置を統制する組織を作らないと、いつまでのパイロットの技量、員数などに偏りが生じて、常に危険にさらされる部署が出ることでしょう。
パイロットが10人や20人しかいない民間会社が長期間にわたってパイロットの人事管理をうまくやっていけることなど夢のまた夢でしょうし、100人以上もパイロットを抱える大規模な会社にしても、好況不況の波には勝てないでしょう。
残念ながら各種公的ヘリの運用管理する省庁がバラバラ縦割りで、ほとんど管理機能がありませんので、行き当たりばったり、利益優先の民間依存で生きず待っているので、ここは大きな政治的な判断で省庁横断的なヘリパイロット養成育成管理をすぐにでも始めないと、すでにいきずまっていて、安全性が損なわれているだけでなく、パイロット不足で物理的に飛べないところまで出ています。
1機か2機しかない県の防災ヘリのパイロットを養成育成することなど夢のまた夢、パイロットが10人しかいない会社に任せるなど無謀としか言えないでしょう。
ここは政治家の出番です。
NHKの改革をする政治家が一人もいないで、反対者がゼロで与野党含めて全員一致で予算を認めるような政治屋連中ですから、丸山穂高議員のように泥をかぶるのはいないということなのでしょう。
内部で異論??長野県防災ヘリ運航、、、、
読者の方に書き込みいただいたように、長野県防災ヘリの部内安全会議の資料が漏れ、その中には民間と県職員との合同運航に不安全要素があるという意見があったと書かれています。
長野県防災ヘリは2017年3月に乗組員9名全員が死亡する事故を起こしましたので、機長と機体を失っています。
防災ヘリの任務の必要性から、事故から1年2か月後には運航7を再開しましたので、代替機と県職員の機長は手当てがつかず、機体はリース、機長は派遣という体制で民間会社と契約しました。
長野県は県職員による自主運航を目指していますので、当然県職員の中で、経験の少ないパイロットが在席していて、その要因をいち早く機長として育てたいということで、副操縦士席へ搭乗させているようです。
報道によると、この民間機長と県職員見習い操縦士の連携に不安があり、不安全要素となっているという意見が2月の安全会議で出たようです。
情報公開ということで、どんな情報でも外部に出ることがよいのか悪いのかは意見の分かれるところですが、いずれにしても不安を抱いている関係者がいることは事実のようですので、なんらかの明確な対応を取ってこの不安は早急に解決する必要がありそうですが、具体的な解決策は無いようです。
この会議などで出ていない考え方で、一つ忠告として取り上げておきたいことがあります。
県職員の経験の浅いパイロットは、法的には機長の資格がありますが、救助や低空飛行、山岳飛行を安全確実に実施する技量経験が足りないということはほぼ全員の意見が一致していて、副操縦士席に座って実務飛行を横から見て経験させれば、自然と機長としての経験や技量が身につくものと誰もが思い込んでいるようですが、そのようなことは夢のまた夢で実現は不可能でしょう。
パイロットの技量は自ら操縦してのながらの経験で着くものと、教官操縦士に実務現場と同じように行う、厳しい訓練飛行で身に着くものがあります。
機長の横に座っていだけで身につくようなものはほとんどなく、果して派遣されてきている機長が厳しい任務のさなかに、新米操縦士に適切な訓練を施すような実力を持っているかどうかど、検討されたことすらないでしょう。
まして日ごろの運航における連携に不安がある程度なら、何十年横に乗ったとしても、新米が機長になることなどありえないでしょう。
どうも素人は横に乗って飛んでいればそのうち機長になれると、ヘリパイロットの経験技量を軽く見ているようですが、どなたか違憲してあげてください。
その程度の認識ならまた近いうちに犠牲者が出そうで恐ろしく感じますがいかがでしょう。
羽田で無線トラブル 着陸に遅れ、、、
ニュースによると21日夜10時半ころ、羽田空港で離着陸を管制する無線が一時交信不能となり、2機が着陸をやり直し、20分ほどの遅れが出たそうです。
この交信不能は4時間ほど続き、周波数を切り替えて対応したとのことです。
航空機が地上との交信を行う無線システムはびっくりするほど原始的なもので、たしか40年ほど前に0,5MHZ単位が0.25MHZ単位に変更して程度しか発展していません。
大規模国際空港では、離着陸用の周波数は126.2MHZの全国共通のほか2波の3波持っています。
それぞれ無線機とアンテナの無線設備は別々の場所に2か所ずつ、計6基の設備を非常電源を含めて持っていますので、一挙に壊れれて故障する可能性はゼロと言えます。
テロなどによって一挙に通信不能とならないように、このような設備を持ってはいますので、今回のようなことは起こらないはずなのですが、実は大変簡単な落とし穴があるのです。
使っている周波数帯はVHFで見通し距離通信の特性があり、障害物がなければ月までも届くようなとくせいなので、強力な電波は必要なく、ちょっとしたアマチュア無線程度の出力しかありません。
しかも今でも変調方式はAMで同じ周波数の強力な電波を常時出されるとほとんど通信ができなくなります。
離着陸機が極端に混んで来て、送信がダブルと聴き取れなくなって、何回も再送信が必要となり余計に込み合うことが起こり、初心者パイロットは必要な通信がうまくできなくなることが起こったりします。
このような状況を理解していることや、無線の知識が少し詳しい程度でも、この記事を読めば今回のような電波テロをどのようにすれば出きるかわかるでしょう。
中朝ロシアなどが西側国家の短波帯の海外放送の周波数に隣接した周波数帯の強力妨害電波により、ピーピーガーガーに悩まされた無線小僧ならよくわかるでしょう。
空港の電波テロ対策は完全無防備でいつでも航空機は止めることが出来るという体制となっています。
空自の戦闘機の使用する防衛用のものは不定期に一斉に変更するチャンネル方式で使うパイロットも周波数は知らないこととなっています。
今回の羽田の件が朝夕のラッシュ時なら大変なことになっていたことでしょう。
大阪府警ヘリ 螺子落としたか、、、、
大阪府警のヘリAW139が20日午後のパトロール飛行で胴体後部下のパネルを止めていた螺子5本を落としたと言うニュースが入っています。
航空機が部品等を落とすニュースは定期的に流れていますので、特に驚くことはないのですが、一向に減らない無くならないという点では何らかの強力な対策が必要なようです。
螺子やファスナーが落ちるのは、点検時などに手で絞めただけで正規のトルクをかけなかったという、いわゆる締め忘れが原因であることが大部分のようです。
忘れても落ちないように、螺子やファスナーが観音開きのパネルから落ちないように外、れないようになっている構造も多くありますが、普通のねじ止めでは閉め忘れを見逃すとほぼ落ちてしまいます。
私の経験で極端な忘れ物発見は、車検から帰った車のエンジンルームにドライバーが忘れてあったのを見つけて、デーラーに電話して、ドライバーはいただいておきますと言ったことがありました。
ヘリでは204Bでエンジン関係の調整をしながらテストフライトを繰り返していた時に整備士がエンジンカウリングを閉めようとしたとき、エンジンデッキに大きなスパナを置き忘れているのを見つけて、それ、置いて飛ぶの?ときつい冗談を言ったことがありました。
かくいう私も何回も手順を飛ばして失敗していますし、整備士に助けられたことも限りなくあり、クルーはお互い様ということでしょう。
航空機は小さな失敗が大事になることも多いので、クルー全員で助け合って大事を防ぐことが肝心で、そのためには良好な人間関係は欠かせません。