ドクターヘリ 衛星通信で一元管理、、、、
民間気象会社のウエザーニュースがヘリコプターの運航管理を衛星通信を使って行うシステムを完成させたようです。
日本でヘリコプターが飛び出して以来、制度上は運航監視と言う、まるで凶悪犯人を追跡するような名前の虚構の運航管理制度を70年にも渡って行ってきました。
そしてつい最近では群馬県防災ヘリが墜落した際、運航監視のシステムの根本的な欠陥を棚に上げて、飛行計画の処理がでたらめだなどとほざいてマスコミに垂れ流して、おぼれる犬の東邦航空を叩いていました。
運航監視、運航管理、運航支援、いずれも同じようなことを行うはずですが、ヘリコプターの場合、殆ど遠くへは届かない機上から無線か違法使用の携帯電話で、会社の運航管理へ情報を一方的に入れないとヘリはどこで飛んでいるやら墜落しているやらわからない状態を運航監視などとなずけてマスターベーションを運航会社に強要していました。
固定翼定期便の場合、機上からの連絡がまったくなくても全国をカバーするレーダーにカバーされ、無線は社内、航空局共切れ目なく繋がり、トランスポンダーで常時識別されて、いつでも連絡支援報告ができるようになっています。
ヘリコプターの場合は機上からの情報がなければまったく動静がつかめない状態で、飛行の途中で病院ヘリポートに着陸したかどうかを通報しろと一方的に情報を入れろと言うばかりで、情報を入れることによって何のメリットもない運航側に余計な仕事を強要していました。
さて今回ウエザーニュースが開発したシステムの内容を詳しくは知らないのですが、衛星を通じて無線交信が出来、GPSの受信データを常時送れば今までのようなメクラでツンボの運航監視運航支援が一挙に改善されます。
すべてのヘリに義務化すれば航空局が望む運航監視は完璧に可能ですが、果たして航空局がそのようなものに付き合うため、あるいは支援情報の気象や運航情報を多くのヘリに送ることをしたいと思っているのかどうかはかなり疑問です。
今のでたらめな運航監視システムなら、自ら情報をヘリに送ることなど一切することなく、ただ単にパソコンの前に座って、航空会社から一方的に送られてくる情報を見るだけで一日が終わります。
この70年の間にヘリの運航監視を充実させて安全支援をする気があったなら、ヘリの無線を短波帯を導入することや各地の山頂にあるフライトサービスなる無線局を増やして、全国くまなくカバーするなど出来たのですがまったくやる気がなくパソコンを、見ることだ抱け出お茶を濁して飛行するヘリに情報を与える事はありませんでした。
世界的には運航監視が十分に行き届かないヘリには余計な干渉はせず運航会社などに任せて自由に飛ばせる事が主流でしたが、今回のウエザーニュースのシステムは画期的なものになりそうです。
さてこのシステムは費用との兼ね合いもありそうですが、場合によっては日本中のヘリに一挙に普及する可能性があり、多いに安全性の向上に寄与しそうです。
当然日本ヘリの運航を一から百まで監視したい航空行政は、このシステムを運航監視業務に取り入れて、飛行計画の処理から運航支援まで多いに活用して、今のメクラツンボを改善すると思いますが、一挙に業務が拡大するとなって、民間の現場に任せるなどと逃げる事はないのでしょうね。
少なくとも機上からの連絡が一切なくても、ヘリの動きを常時掌握する事は安全上の第一歩ですので、これが入ると飛行計画の運用上の不正がなどと罪を一方的に追求される事がなくなり、パイロットも安心して飛べそうです。
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