石川県ドクターヘリ初出動、長野県で小学生小指切断、、、
昨日は長野と石川でドクターヘリが出動したニュースが入っています。
どちらも農機具や電動工具で手足を切る悲惨な怪我で、ドクターヘリ出動の症例では良くあるものです。
長野県伊那市で小学5年生の女子児童が授業で稲刈りをしていて自分の手の小指を切断したと言う症例だそうです。
小指を切断した程度では命に別状はなさそうなのに何故ドクターヘリなのだと言うように思う方がおられるかも知れませんが、手足指などの切断の症例は接合できるかどうかと言うことが重要で、時間短縮のためヘリの出動が重要となります。
切断部分が新鮮なうちに接合手術をする必要がありますが、接合手術は相当専門的な分野だそうで、普通、県に数名程度しか専門医がおられないそうで、患者と切断された指手足を出来るだけ早く、その専門医と連絡の上、送り届ける事が重要となるからです。
この女子児童の小指が上手く繋がることを祈りますが、ここで指切断事例で出くわした珍しい出来事をひとつ紹介します。
電動のこぎりで手の指を切断した高齢者の方が救急車で着陸したヘリのところへ着かれて、機内に収容したのでエンジンをスタートしようとしたところ待ってくださいとの意外な指示でした。
ありゃ どうしたのかなと思っていると、消防がしきりにどこかと無線連絡をしていて、飛んだ指が見つからない、もっとよく探せ、、、、どうやら藁が一杯の小屋で指を飛ばしてしまって行方不明になっていたそうで、15分ほど待ったら無事指が届き離陸しました。
石川県ドクターヘリの症例は切断があったかどうかわかりませんが、電動工具で足に大きな怪我をされたようで、チャンソーや電動のこぎり、エンジン草刈機などと共に斜面などで転ぶと大変な怪我を負う事が良くありました。
さてこの石川県のドクターヘリは先月24日から運航を始めたようですが、10月3日になってやっと初出動した症例がこれだったようです。
10日目にやっと初出動と言うことになると一月5回程度にしかなりかねませんので、このままでは有効に使う件数が余りに少なくなりそうですので、多いに有効性の啓蒙が必要でしょう。
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