消防防災ヘリ、安全性向上、充実強化、、、





 読者の方から、総務省が発表した消防防災ヘリの安全性向上、充実強化を目指す検討結果についての意見を求められましたので少し書いてみます。

 上のURLは消防庁が3月に出した報告書で、下は国土交通省が去年7月に出したヘリパイロットの確保についての報告書です。

 国土交通省はヘリパイロットの国家試験による資格認定制度の行政について責任を持っている部署で、消防庁はその資格認定を受けたパイロットを使って、防災消防航空の運用に責任を持つ組織ですので、根本的にパイロットの需給に対する考え方に差があるようです。

 国交省は必要なパイロット数はほぼ確保できていると言っているようですが、消防のほうは、必要な技量を持ったパイロットはいないと言っているように取れます。

 そしておおむね意見が合っているのは、必要な訓練をして必要な技量のパイロットを確保するようにと言う点のようです。

 私がひとつ疑問に感じた点は、民間最大手の朝日の運航関係者がメンバーに入っていないことと、パイロットの養成育成で日本一の実績を持ち、かつ大災害時などで主導的な運航を行なう、自衛隊関係者がまったく入っていない事が気になりました。

 消防防災関係のヘリの運航の安全性向上や充実強化するにはやはり、日本国内で一番の運航組織の技法を踏襲し、そして連携する事が一番の近道であり、またパイロットの選抜や教育、実践的な訓練など多いに協力を求めるべきでしょう。

 民間会社の手法を取り入れることは、コスト面など官庁組織にはない重要な一面も持ってはいますが、会社は成り立って始めて機能すると言う厳しい面があって、長期間の継続的な依存は最近のパイロットの需給面などを見るとき大変危うさを感じます。

 ヘリコプター運航は国家事業として捕らえるべきで、継続的にパイロットを確保することすら危ういような体制は危険であると認識するべきでしょう。
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Author:bell214b1989
35年間のヘリパイロット生活 
最終5年間はドクターヘリでした。

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