着水で事故か?


   このようなところを飛ぶとついつい高度が低くなりがちです。






 

 瀬戸内SEAPLANEと言う名で広島県の尾道を拠点に水陸両用機で遊覧飛行などを始めた会社の機体が着水に失敗し、機体を損傷したようです。

 最近ネットなどで時々その様子がアップされていましたので、小型機での新しい取り組みだと注目していましたが、水上機はなかなか一筋縄では行かないようです。

 水上機の着水時の事故は民間の小型機も海自の大型US2なども同じように多く起きていて、気持ちよく水上を飛ぶ快適さは意外にも危険性が高いという裏腹なものがあるようです。

 何が難しいかというと、目標物のないだだっ広い水面に着水するのは、目視による高度や沈み具合の判定が大変難しく、特に無風で波がまったくない鏡のような水面は特に難しいようです。

 もちろん水上機の着水の時に限らず、ヘリコプターが低空飛行する場合もまったく同じで、女性パイロットが十和田湖に突っ込んだ事故も、無風で波のない、鏡のような水面が原因ではないかと言われています。

 このような状態の着陸では、引き起こしが十分でないまま海面に突っ込んだり、反対に高い高度で引き遅し過ぎて、失速して落ちるという2通りのハードランディングが起こりがちです。

 同じような現象は鏡の水面だけで起こるのではなく、ヘリコプターの場合は高い屋上で、横に建屋がないまっ平らで障害物のないヘリポートでホバリング直前に目標物を失って同じような事が起きる可能性があります。

 パイロットが目視情報として見る外界の様子が急に高度感や速度感を掴むに十分でなくなったときに、接近速度や沈下速度をコントロールできなくなって起きる事故と言えるでしょう。

 過去に日本国内で運航された水上機のうち、半分以上が着水時の事故にあっているのではないかと思うほど、事故の確率が高く、長く無事故を続けるには、大変難しい運航であると言えるでしょう。
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bell214b1989

Author:bell214b1989
35年間のヘリパイロット生活 
最終5年間はドクターヘリでした。

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