オスプレイの限界、、、、
ヘリコプターの世界から50年もかけてやっと実現した夢の航空機オスプレイですが、一挙に普及しないのにはやはりそれなりの理由がありそうです。
うたい文句は速度が3倍、進出距離が5倍、搭載重量が2倍などと、良い面だけを強調する、ハイブリッド車のようなもので、実はこの性能の拡大に隠れた弱点も多いにあるという事が言えるでしょう。
正確な性能は公表されたものを鵜呑みに出来ない、問題点も見え隠れしています。
一番の問題点は一定の重量以下でないとヘリコプターのように着陸できないと言うことがあり、この点をカバーする機能は燃料投棄する機構を持っていると言う点です。
30名程度の特殊部隊員を乗せて、夜間に北朝鮮の郊外の山間部に強行着陸するには、相当燃料を減らした状態でないとヘリモードでの着陸は難しいことでしょう。
まさか北朝鮮は燃料を補給してくれませんから、同じ部隊を回収して離陸するには燃料は30分程度しか積めなくて、すぐに空中給油しないと日本へはたどり着かないどころかすぐにガス欠になります。
日本の横田や沖縄を離陸する時も同じで、燃料搭載量を減らして、滑走路を使って、ローター前傾30度で滑走離陸し、すぐに空中給油してから目的地へ向かうことになります。
つまり離着陸には燃料搭載量によって重量を加減し、ホバリング可能な重量以下でやっとヘリコプターの性能が出せると言うことになります。
このようなことは口で言ったり、マニュアルに書くことはごく簡単なことなのですが、実は実際に運用する場合には、ヘリモードでの性能が常に不十分で、大変ホバリング性能の劣るヘリで狭い場所するへの離着陸するようなリスクに常に晒されると言うことになります。
ちょうど重荷重のヘリが地面効果の効かない屋上へリポートへ着陸するのと同じような危険性がある、停泊した艦船上に着陸する時に2回以上墜落したり、ハードランディングしているのはこのような運航条件を物語っています。
夢のような高性能を持ったヘリではなく、足の短い動きの悪い輸送機の面と、まったくパワーのないベル47のような性能の劣るヘリを組み合わせた、最低の航空機であるという事も言えるのです。
しかもこのオスプレイは、特殊部隊を夜間に敵国の喉元へ送り込むような厳しい運航を行なう可能性が高く、空中給油機や護衛の戦闘機やレーダー網や軍事衛星などと連携した大変困難な運航をめざしていて、その分失敗の危険性も高く、パイロットは相当な訓練と高いに士気、技量が必要であると言えるでしょう。
少なくともヘリのパイロットとしてはぎりぎりの重量の機体を最低限のパワーで狭隘地へ離着陸させるような技量が必要であることは間違いないでしょう。
このような事が出来ないからこそ、停泊した艦船への着陸する程度のことに失敗している現実があります。
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