ドクターヘリパイロットのリーダーシップ、、





 ヘリコプターを飛ばして売り上げをより多く稼いだり、効率的な運航でより多くの利益を上げようとする、民間のヘリ運航会社の経営陣や営業部門の幹部などがパイロットに求めるもので、見事に著しく欠けているものに、パイロットのリーダーシップに関する考え方があります。

 もちろん運航を監督する行政当局もドクターヘリの枠組みを作って資金を提供する厚労省もまったく同じ様な考えのように見えます。

 あるいは現実にドクターヘリを飛ばしているパイロットも殆ど気が着いていないかもしれませんが、パイロットは単なる運転手ではないと言うことが言えるでしょう。

 出動要請が掛かって飛び上がり、現地へ着陸して患者を収容して基地病院へ着陸するだけの基本的な技術があれば十分事が足りると考えているので飛行経験が1000時間で良いと言う発想が出てきたのでしょう。

 ヘリコプターのパイロットは官民問わず、真っ白から訓練を受けて単独飛行や資格取得という経歴を経て、ある経験飛行時間になると、何とか一人で簡単なフライトが一人でこなせる様になります。

 さらに経験を積むと、軍や官庁では機長として飛べるようになり、民間では会社や業務によっては、より大型のヘリで社内の人間ではありますが、整備士や運航管理者、営業員などを十分に使いこなして、困難な業務飛行を成し遂げるようなレベルへと進んでいきます。

 このような経験の中で、自分の運航にかかわる多くの関係者をうまく使いこなして、何をさせるか、何をさせないか、気象状況や運航環境、規程や法規類などをすべて十分理解して、その時その時の運航に何を重点に、あるいはどうなったら運航をやめるか、はじめるかなど、卓越したリーダーシップが必要とされる事が普通です。

 民間が係わるドクターヘリや防災ヘリのパイロットは自分が指揮、監督リーダーシップを取るべき関係者の中には自社の関係者だけではなく、非常に微妙な立場の顧客が乗っていたり、関係していると言う特殊な条件が絡んできます。

 つまり運航中、運航の前後などに必ずしも機長としての采配を取りにくい関係があり、その中で運航の安全と効率、目的の達成を図るには、自社だけの要員で運航している場合とまた違った、リーダーシップが必要となります。

 1000時間程度のパイロットがある程度はヘリを操縦できるとしても、人としてどの程度の見識と十分なリーダーシップを備えているのか良くわかりませんが、普通、運航の現場で求められるレベルからはいかがなものなのでしょうか。

 現役のドクターヘリのパイロットでさえこのようなことに関する自覚があるのかないのか良くわかりませんが、パイロット以外の関係者全員、そろいもそろって、このようなことにはまったく考えが及ばないのか、知らない振りをしているのか良くわかりませんが、儲かれば良い、飛べば良いと言うことでシャンシャンのようです。

 自分が1000時間程度の時なら恥ずかしくて飛べなかったと思いますが、今の時代のパイロットはかわいそうなものです。
スポンサーサイト



プロフィール

bell214b1989

Author:bell214b1989
35年間のヘリパイロット生活 
最終5年間はドクターヘリでした。

最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ
カレンダー
03 | 2018/04 | 05
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 - - - - -
ジャンルランキング
[ジャンルランキング]
その他
9位
ジャンルランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
その他
9位
サブジャンルランキングを見る>>
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

訪問者数
検索フォーム
RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR