函館事故 どの手段を選べばよかったのか、、、
函館の患者輸送で最終的に陸上自衛隊のLR-2が誰かによって選択され、結果的に事故につながり尊い4名の方が犠牲になりました。
事故のあとこのブログでも読者の方が情報を入れていただいていますが、選択肢は多すぎるほどあったようです。
函館のドクターヘリ、札幌のドクターヘリ、札幌消防へり、北海道防災へり、海上保安庁ヘリ、海上保安庁YS11、空自へり、空自固定翼、陸自ヘリ、陸自LR-2とこれでもかというほど飛行可能な機体がうじゃうじゃと言うほどあります。
さらに今年中にはドクタージェットが導入されますので、〆て11機可能という事になり、さてそれでは誰がどれを選ぶという判断を下すのでしょうか。
天候や航続距離、搭載できる医療機器、付き添いや医療関係者の搭乗可能人数、搬送にかかるトータル時間などがその検討事項となりますが、決定に至る評価は誰が最終的な決定権を持つのでしょうか。
今回の場合、函館ドクターヘリや防災へりなどは天候が悪いと言う理由で断ったと言うような報道がなされていますが、その判断が正しいかどうかは誰が決めるのでしょう。
パイロットが飛べないといえばそうですかで終わるのでしょうか、視程は5キロですから、低い雲を避けて海上を飛んで少し迂回をすれば天候の良い札幌方面への飛行は可能であったかもしれません。
また札幌からのLR-2 による搬送は、依頼から患者の病院到着まで3時間はかかりますので、少なくとも函館ドクターヘリは2時間まで天候の回復を狙うべきでしょう。
ということもあるのですが11機もある選択肢の中から、誰が責任者として専門的な判断を下してどれを飛ばすか決めるのでしょう。
適当に順番に依頼して言って、断られたら次々へと声をかけて、ちょっと天候が悪ければ断る要領の良い組織を通過し、最終的に人の良い、任務に忠実な、まじめなパイロットが受け入れるのでしょうか。
つまりは烏合の衆が10億円のヘリ、飛行機を好き勝手に飛ばし、少しヤバイと思えば断るような組織ばかりの中、使命感に燃えるまじめな組織が犠牲になったような不合理を感じずには入れません。
函館ドクターヘリは誰かがLR-2に搬送依頼を行ったとしても、いつでも患者を乗せるようにしながら天候の回復を待つべきでしょうし、札幌ドクターヘリや防災ヘリなどは天候の良い丘珠を離陸し、すぐに函館へ向かうべきで、最終的に函館へ着けなければ戻れば良いのです。
函館の海上保安庁のS76の計器飛行は伊達ではないのですから、患者を乗せてすぐに札幌へ向かうべきでしょうし、固定翼があるならすぐに対応するべきでしょう。
この搬送事案の本当の指揮官がいたならLR-2の選択は2の次3の次であって、函館のS76が一番、2番はドクターヘリで天候待機、3,4は札幌のヘリを函館へ向け離陸させることでしょう。
10億円の機材を11機ならべても、使い方を知らない馬鹿が司令官をすると兵隊は無駄に死ぬということになります。
馬鹿な大将敵より怖いとどこかの軍では言うそうですが、LR-2を選択した関係者はトップから雑魚まで皆そろって遺族の元へ弔問するべきでしょう。
日本の世情をよく体現した烏合の衆の航空機は何機あってもまともに仕事は出来ないと言うこと良く示してくれましたので、ドクタージェットはとりあえず中止としますか、、、、
それともドクタージェットを含んで後10機くらい増やせば誰かが何とかするとでも言うのでしょうか。
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