山梨県警ヘリ救助中に落石死亡か、、、
3月に9名もの犠牲者を出した救助ヘリですが、今度は山梨県警のヘリが救助中、落石か倒木が発生し、要救助者の方は結果的に死亡されたようです。
ヘリコプターで人吊り下げると言うことが如何に大きな危険性を孕んでいるかということの表れなのですが、ただ単に足を骨折した程度の方が死んでしまうとはあまりにも不運と言うしかありません。
急峻な山岳地帯でヘリを飛ばして作業をすること30年以上1万時間以上もやって来ましたが運よく人を殺めることはありませんでした。
危機一髪、あわやという事はたびたびあり、怪我をさせてしまったことは5回程度はすぐに思いつきます。
危険な作業にはヘルメットを被るとこは労災上では当たり前で、ホイストで降下する隊員は絶対に被っていて、少々の落石や倒木では死ぬことはあまりありませんが、同じ現場に被災者負傷者とは言えヘルメットを被っていない人がいるとは、あまりにも危険と言う言うしかありません。
今回のような事故はパイロットだけ、救助隊員だけ、誘導者だけの単独のミスや過失であることはほぼありえませんが、ヘリ作業全体としてはミスや過失が問われる可能性は大いにありえるでしょう。
つまり通常行なっている救助作業の手順や規定に安全上の抜けや確認事項の不履行がある可能性があります。
急斜面や不安定な地盤、倒木や飛散物がある場合の判断、操作、救助手順などに安全上の不具合があれば多いに過失や怠慢を追求される恐れがあります。
おおむね追求される過失や責任は通常、後知恵に基づくような事柄が多くある意味、過酷といえる場合も多いのですが、今後同じような事故を起こさないためにはどうするかと言う提言の一つ一つを裏返せばなぜそれをしなかったのだということになります。
ホイストで降下する隊員は長い経験の中で倒木や落石は数多く経験してよく知っているはずで、たまたま10センチの落石や5センチの倒木の枝が頭を直撃しただけで人は死んでしまいます。
警察が当事者なので、富士山要救助者落下事件の結末と同じように幕を引くか、書類送検までするか大変気になるところです。
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