ヘリコプターから800キロの鉄板落下、、、
奈良県の山中で8月5日、朝日航用の332が吊り下げて運搬中の鉄板800キロのものを落としたとニュースになっています。
現場は4年ほど前に大災害が起きた地域で、奈良県十津川と和歌山県の新宮に至る地域で大規模なと土砂崩れがあちこちで起き、大きな被害が出て私も新宮へ飛んで孤立地域へ物資を運びました。
当時、長殿発電所が土砂崩れにあって、付近の鉄塔が倒壊していましたので、鉄塔の建て替え工事をしていたようです。
たまたま事故の前日家族でその付近を車で通過して、十津川温泉へ日帰りの旅へと出かけ、あちこちで大規模な復旧工事を見かけました。
25年も前になるでしょうか、奈良県最後の発電所と言われた川原樋川発電所が開発され、今回の現場の長殿発電所からたった17基の送電線新設工事に1年もかかって完成したところです。
当時、資材を集積し、ヘリポートとして使った広場は温泉が出て、大きなキャンプ場として村が運営していましたが、この時の土砂崩れですべて跡形もなくなくなってしまいました。
水力発電所は究極のエコ、温暖化防止策だと脳天気な人たちは言いふらしますが、このような大災害に会うととんでもない金食い虫で、復旧にどれだけ金がかかるかわかりません。
そうでなくても発電の水をためる巨大なダムは100年もすれば、巨大な土砂のたまり場となって発電用に水はいくらも貯水できないようになってしまうことは常識です。
さて今回の物資輸送中の資材の落下はほぼ一定の確率で起きることなので驚く必要はありません。
何を言っているのだ、人や人家に落ちたらどうなると思っているんだと、お叱りを受けそうですが、そもそもこのようなフライトは飛行コースを厳正に規制され、人家、人、の上空はもとより、小さな道路でも一般的には横断することすら許可になりません。
航空事故調査もご苦労様なことですが、人や人家の近くに落ちたのならとにかく、山中のどこに落ちて何ら危険性がないのに、わざわざ調査に来るとはどうしたことなのでしょうか。
ちなみに、ヘリが物資を吊り下げて飛行中に危険な状態になった場合にはすぐに切り離しができるようになっています。
一定の過失や怠慢が見つかれば飛行停止処分にするか、物資輸送そのものを日本では禁止にでもするつもりなのでしょうか。
それとの何か良い防止法でも見つかるとでも思っているのでしょうか。
スポンサーサイト