豊岡ドクターヘリ 7月期 213件出動、、、
私が最後に勤務していた豊岡のドクターヘリパイロットのFACEBOOKによるとセイン月7月は213件出動し、新記録だったそうです。
私がいたころは確か150件程度だったと思いますので、一日平均5回程度だったと思います。
今回の記録 213回ということなら一日平均7回となり、天候が悪くて飛べない日もありますから、普通の日には毎日10回ずつ飛んでいるような状態でしょう。
一日の運行可能時間はほぼ10時間というところですから、1時間に一回は出動しているということになります。
このような状態になると運行状況は何が起こるかというと、まず第一には出動中に次の出動要請がかかることが一日に数回は起こるということです。
出動中に次の要請がかかって、迅速に診断処置するには、ドクターが2名乗っていて、第一の現場へ一名のドクターを下して、ヘリは次の現場へ向かい、2名のドクターの判断でどちらの患者を先に運ぶかなど臨機応変に対応できてこそということになります。
ドクターが一名しか載っていないときには、ドクターナースを下してそのまま基地へ飛びかえって2陣のドクターナースを次の現場へ送るなど、1名ずつのドクターナースで一日2回程度の出動をのんびりとこなすような体制とは雲泥の差だということは確かでしょう。
運行サイドで何が起こるかというと、お昼の食事はいつ取れるかあるかはおにぎりをかじりながら飛ぶかというようなこともありそうです。
10回出動すれば20回の離着陸を繰り返し、給油も10回近くは行いますから、まさか最寄りの空港へなどと言うような悠長なことはありあないでしょう。
ドクターナースは交代で対応可能でしょうけれども、パイロット整備は1クルーしかいませんので、食事はおろか、トイレに行く時間も十分ではないかもしれません。
たぶん月に200回も飛ぶのはドクターヘリにとっては十分限界を超えているように思いますが、それにしても月に10数回しか飛ばない基地とは全く別物ということになるでしょう。
とここまで書いて月に10回しか飛ばないドクターヘリはまだいいほうで、月に一回も実任務のない訓練ばかりの防災ヘリや警察消防ヘリがあるのではないかという疑いもあります。
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