ドクターヘリに思わぬ敵、、、




 中日新聞によると、昨年8月に導入された富山県ドクターヘリがヘリポートに融雪装置がないために支障が出たと言う記事が上がっています。

 雪が多い地方は積雪でドクターへりの運航に支障が出ることは予想されたことですが、ヘリポートの建設には公的な補助金が出るのに、融雪装置には出ないと言うことがあるようです。

 ヘリポートには電熱ヒーターを埋め込んだ融雪装置が最高の設備で、周りが2メートルの積雪でもヘリの離着陸にはまったく支障がない、雪国では理想的な設備ですが、相当高価な上、すでに完成したヘリポートに後付けできるかどうかかなり気にかかります。

 融雪装置がないヘリポートの場合、地上なら除雪と言う手がありますが、屋上の場合は除雪するには雪を落とすわけにはいかないでしょうから困ったことになります。

 もうひとつ大きな問題点は、病院のヘリポートの場合は常にあらかじめ除雪しておくか、融雪装置をつけておくことで解決できますが、ヘリが患者さんを迎えに行くランデブーポイントの場合はその数が多すぎて、なかなかすべてを常に除雪しておくことも不可能となります。

 ならばヘリコプターにスノーシューと言うならカンジキのようなものをつけて、雪の上にも着陸できるようにすることが必要となります。

 ヘリの雪上着陸用の装置を着けることも重要なのですが、もうひとつはパイロットに雪の上に着陸する技術を会得させることも大変重要となります。

 雪の上に着陸する場合、大変なリスクがあることは常識で、ひとつには舞い上がった雪で視界を失うホワイトアウト、接地面の凹凸や傾斜が判定しにくいための危険性、着陸後のやわらかい雪による不安定にどう対処するかなど、相当な訓練と経験が必要となります。

 このようなさまざまな危険性は病院の屋上へリポートに融雪装置を着けただけではほとんど何の解決にもならないほど難しい問題点となります。

 屋上へリポートの融雪装置の問題は冬季積雪時の運航の課題のごく一部分でしかありませんが、一つ一つ解決していくしか手がないということですから、安全運航、効率運航を維持しながらどんどん改善していくべきでしょう。
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京都にドクターヘリ受け入れ病院、、、





 京都府下 久御山町にドクターヘリが着陸可能な病院が出来たようで早速 訓練で滋賀県のドクターヘリが着陸したようです。

 京都市内とその近辺でヘリポートを持つ病院は、古くからある京都第一日赤と府立大病院、そして新しく京都大学病院と今回出来た岡本記念病院、さらに三菱病院にもヘリポートがあるようです。

 私の現役時代 すでに4年も過ぎていますが、ほとんど第一日赤と府立大病院、そして亀岡に近い南丹病院に患者さんを受け入れてもらっていました。

 その後京都大にできて今回の岡本記念病院ですから、ヘリポートは十分あるのですが、今回の訓練も滋賀県のドクターヘリが飛んで来たようですから、京都にはいつになったらドクターヘリが入るのでしょう。

 近畿は広域連携と言って、県の北部は豊岡のドクターヘリがカバーし、南部は滋賀県ドクターヘリや大阪府ドクターヘリがカバーしますが、人口の多い京都府がドクターヘリを持たないとはどうしたのでしょう。

 広域連携があるから大丈夫だとは言え、自らの県にあるのが一番早く確実に対応できますので、あるに越したことはありませんし、拠点になるヘリポートも多くあるようですから、医療体制さえ整えればすぐにでも出来そうに思えるのですが、県当局や医療関係者があまり積極的ではないのでしょうか。

 自分の県にドクターヘリがない場合一番不利なのが、広域連携で京都府へ飛んできて、患者さんを収容し終わってさてどの病院へ搬送して緊急治療をするかと担当医師が考えるとき、普通は自分の基地病院へ運ぼうとします。

 特に患者さんが重態であるほどそうするのですが、それはなぜかと言うと、自分の基地病院ではどのように処置が可能か、ほとんど常に完全に掌握している場合が多く、いかに出動場所の近くにヘリポートつきの受け入れ病院があったとしても、その病院は果たして迅速、速やかに受け入れてくれて、一番適切な処置が出来るかどうかは、電話を入れてみないとわからないからです。

 しかも受け入れ病院では電話を受けた医師がどのような立場の医師かわかりませんし、さらに重態患者を受け入れることが出来るかどうかを即答することもなかなか微妙な問題で、返事をまたさせる場合も多々あるようです。

 と言うことで患者が重症であるほど少し時間がかかっても基地病院へ搬送することが患者の救命には確実となります。

 と言うことで広域連携などと、きれいごとを言ってはいますが、地元自県にドクターヘリの基地病院があるに越したことはないのであって、1分1秒の超重症患者を確実に救命するには近いところにドクターヘリの基地を造るべきなのです。

 5箇所も6箇所もドクターヘリの基地病院となれるような立派な屋上へリポートがありながら、基地病院として整備せずに、タダ単に遠くに基地のあるドクターヘリの患者を、手があいていたら受け入れる程度では、立派なヘリポートが泣くというようなものです。

 150万もの人口を抱える大きな府が遠い豊岡や滋賀の田舎のドクターヘリにおんぶに抱っこでは助かる命も助からない可能性もあり、早く自前のドクターヘリを整備するべきでしょう。

重大インシデントが起きた後、、、、



 大韓航空の羽田のエンジン火災のような大きなインシデントが起きた後、パイロットはどのような注意をしながら運航するべきなのでしょう。

 あるいは運航会社や航空当局はパイロットなどの直接運航する要員へ何らかの注意喚起をするべきなのでしょうか。

 そしてもしそういう注意喚起をする必要があるならどのようなことを注意喚起すれば良いのでしょうか。

 いやいつもどおりの規定に従ってたんたんと運航すれば良いのでしょうか。

 原因が不明であれば想定できる原因をリストアップし、その原因となるような不具合をあらかじめ注意点を絞って注意し、小さな異常のレベルで発見して、同じようなインシデント事故に発展する前に止めると言うことに努力するか。

 このあたりが航空機を運航する組織として、あるいは運航する組織を行政として管理指導する航空局は何をするべきか判断を求められるところでしょう。

 いや原因がわかるまでは何もしないでタダ注意しろと言うことも一つの対応でしょうけれども、今回はどのような対応を取るか大変気にかかります。

 離陸滑走中に大型の鳥がエンジンに飛び込んだとか、地上で駐機しながら、点検整備しエンジンの前方にスパナを置き忘れたとか、はっきりした抜かりがあったとしたら対応は簡単でしょう。

 しかし正規の点検整備を受けていたエンジンが、いきなり爆発したと言うことなら、大変対応は難しいものとなりますが、インシデント発生までの離着陸、運行中のエンジンのモニターに問題がなかったかと言うことも気になります。

 ひとつの事故インシデントについて、その原因には必ず多くの可能性があり、それを特定するまでもなく、可能性に対する対応を取りながら安全性を各保しつつ心の原因を突き止める必要があります。

 その様な原因究明作業や安全性維持の手法の中に、組織としての能力や忠実性が出て、行政も運航業者も評価されると言うことで、タダ単にインシデントを起こしたことだけが評価の対象になるわけではありません。

大韓航空機 羽田でエンジン火災、、、




 日本国中の目が広島を訪問するオバマ大統領へ向いている中、お昼過ぎ羽田を離陸しようとした大韓航空機がエンジン火災を起こし、間一髪大きな人的被害もなく済んだようです。

 ちょうど離陸滑走に入ったところですので、エンジンはアイドルからフルパワーに加速した瞬間にボンと言う爆発音がして火災が発生し、管制官がエンジンから火が出ているとパイロットに通報したと同時に警告灯を確認したようです。

 パイロットは航空機の行き足を止めてから、消火装置を作動させたようで、エンジンが一挙にフレオンガスの白い煙に包まれて、火は消し止められたようです。

 その後空港の化学消防車が泡消化剤をエンジンにかけて完全に消火し、そのころ乗客たちがシュートを使って次々と脱出する様子がニュースで流れていました。

 さてこのような事故の原因はどうなのか少し考察してみます。

 通常このような事故の原因はエンジンの燃焼室の後方にある高圧タービンを構成している数百枚くらいあるタービンブレード(羽)の内、長時間の高温状態での使用で小さな亀裂があるものが破壊されて飛散して、タービンホイール(羽車)のバランスが崩れて、一挙に全体が破壊されて飛散する場合があります。

 今回の火災の火の回り方とエンジンカバーの下方のみが焼けて壊れている様子を見るとタービンが一挙に飛散したほどの壊れ方ではないようです。

 私はどちらかと言うとタービン部分はそれほどの損傷ではなく、前方のコンプレッサー(低圧タービン)側の破壊で燃料ラインの切ったりして、後方へ流れた燃料などに引火したのではないかと言う気がします。

 そのようなトラブルが想定される一番可能性が高い原因は工具類などをエンジンの前方に置き忘れたり、相当硬い大きなものか何かを、エンジンがアイドルのときはスクリーンで止まっていたものが、エンジンを最大パワーにしたときに吸い込んで一挙にコンプレッサー内部を破壊したり燃料系統の破壊したりして、それらが後方に流れて引火して爆発したのではないかと思います。

 ボンという程度の音はコンプレッサーが壊れる音でタービンデスクが破裂する場合はさらに大変大きな爆発音となるでしょう。

 コンプレッサーがまず壊れるとタービンにはそれほどの空気流量は入らないため、真っ赤に焼けたタービンが飛散しないので今回のような程度の火災で済んだのではないかと思います。

 いきなり高圧タービンの羽が飛んで全体が飛散すると今回のようなエンジン後部の壊れ方では済まない様な気がします。

 あくまでも個人的な想像なのですが、ほとんどすべてが残っていますので分解調査すればすぐにでも原因はわかるでしょう。

消えかけていた週刊誌 大ブレイク、、、



 
 今日の話題は枡添問題とメディアです。
 
 枡添問題ではテレビ新聞に先んじて消滅しかけていた週刊誌が大ブレイクです。

 週刊文春だけかも知れませんが、他のメデイアやネットまで差し置いてが一人気を吐いています。

 この問題の報道経過を見ていると、日本にはメデイアはないのかと思うほど、NHKはじめ各テレビ、朝日新聞をはじめとする各新聞はほとんど金太郎飴のようにどこを切っても同じ絵しか見ることが出来ません。

 文春が事実を突きつけて枡添を貼り付けにして、まともな言い訳を出来ないと見ると、尻馬に乗って同じように騒ぎだしています。

 沖縄暴行殺人事件も、アイドル襲撃傷害事件もまったく同じ切り口でしか報道しないので、国民はことの真相から隔離されているような状態で、これらはネットでしか違う切り口の捕らえ方は見えてこないようになっています。

 日本のメデイアはある一定の方向の思想と、確固たる利権構造にしたがって動いていることは確かで、どのような切り口で報道するかを見ているとその様子が手に取るようにわかります。

 もちろんその方向は正義でも日本国、国民全体の未来でもなく、一定勢力の繁栄あるのみのようです。

 なぜなら枡添のチマチマした悪行など当の昔から変わることはないようですので、マスコミはじめ関係者で知らないものはいないはずで、その悪行に懲りていったん除名処分にしながら、無罪放免にするだけでなく、甘い汁を吸わせる地位につけたのが日本の第一党なのです。

 文春が突きつけなかったら、悪が栄える中韓化日本が続いたことでしょう。

熊本地震でD-NET??JAXA、、、、




 書き込みいただいたようにJAXAが開発していたD-NETと言うシステムが熊本地震で稼動したと言うことだそうです。

 D-NETとはD-Call Netと大変よく似た呼び名で誤解を招く恐れがありますが、片やJAXAが研究開発していた衛星通信を使用した防災ヘリ、消防ヘリの一元管理システムです。

 そしてD-CALLNETは自動車会社が金儲けのために山間部など目撃のない重大事故で自動的にドクターヘリを飛ばそうと言うシステムでまったく別物のシステムです。

 そして似たようなものはウエザーニュースが開発中のドクターヘリの運航支援システムがあり、それぞれ違ったもので、アイデアは良いようですが私はすべてがいまいちと思っています。

 D-CALL-NETはその中でもほとんど話にならないシステムですが他の2つは必要性がある程度あり、実現可能性はありますが、民間機のドクターヘリには実現性はほぼないと見ています。

 システムの目的は運航中や地上のドクターヘリや防災ヘリに常時、気象情報や離着陸地の情報などの運航情報、そして飛行指示、飛行中の飛行指示の変更などの運航指令が常時、送受信できると言うことと、多数機同時運航の場合の指示情報伝達などを一元的にやろうという目的でしょう。

 装置システム上はそういうことができても、運用上でそれができるかと言うとできないと言うことになりそのようなシステムの実用性がないというしかないでしょう。

 自衛隊や海上保安庁が災害地に集結してそのようなことが出来るのは常に指揮命令系統を一元化して運航しているためであって、ドクターヘリや防災ヘリなどのように各県単位、ばらばらに運航しているヘリが大災害だから一元的に運用できるかと言うとそんなことは絵に描いた餅でしょう。

 飛行中の現在位置の把握は衛星通信で行うことが基本ですが、アイフォンの無料アプリで1分程度ごとにどこでデモ表示できるものがあり、もし必要ならそれが使えますので高価格の衛星通信システムを搭載する必要性はあまりないでしょう。

 通信機能は携帯電話を空中で使えれば衛星通信をする必要もないでしょうし、今のシステムでも十分にすべての情報交換は出来そうです。

 ただそれを主基地で数十機の情報を一元的に表示管理できないのですが、もともと運用管理出来る組織がないのに、そのようなものが必要なのでしょうか。

 たぶん装置はすでに開発済みで、1機あたりの搭載費用は軽く3000面円程度はかかりそうです。

 ドクターヘリ、防災ヘリ、消防ヘリに積んだとしても高価なおもちゃで終わりそうです。

 しかし、JAXAが開発したすばらしい装置だと言うことで近い将来ドクターヘリ以外の公的ヘリに予算化して積む事になるでしょう。

 ドクターヘリは純粋な民間機ですので、補助金を着けて搭載させようとしても、機体の入れ替えや点検代替があって難しい面がありそう簡単には行かないでしょう。

米大統領 広島へはヘリで?





 サミット終了後の広島入りするオバマ大統領がヘリで降り立つのかオスプレイなのか大変興味があるところです。

 その日が近づいてきて広島ではヘリポートにオスプレイとヘリが同時に多数着陸した様子がテレビニュースで流れているようです。

 このブログでも読者の方たちからホットな書き込みをいただいています。

 オバマ大統領関係のヘリオスプレイだけでも相当な数になるうえ、警察県警報道関係のヘリは応援の機体を含めて相当数が飛びそうです。

 ヘリコプターマニアの方たちには遠征してでも良い写真を撮りたい方たちも多いでしょうから、きっと良い絵がブログなどで公開されることでしょう。

 平和公園から一番近い市民球場跡地はすでに予定されていた大きな行事が中止となり、ヘリの着陸に備えているいるようですから、大統領自身が降り立つのでしょうが、面積が狭くて一部建物などでかこまれていますのでオスプレイは無理でしょう。

 また市民感情を考慮してもヘリとなるでしょう。

 10年以上前にはブッシュ大統領が京都御所から奈良県橿原の県自動車試験場へ降り立ち、トイザラスへ訪問したことがあり、関係空域の飛行制限が出たりしました。

 今回は原爆投下地なのでそのときの数倍以上の大きな行事ですので各方面大変なことでしょう。

 無事に終わることを願います。

 公明党のお手柄??ドクターヘリ、、、、




 公明党がドクターヘリの導入を主導してきたと言うことで、選挙を目前にしているためなのか、ニュースで取り上げたようです。

 私が現役の時代、もう10年近くなりますが。公明党の国会議員の方が何回か現場を訪れたことがありました。

 私の勤務中現場に他の政党の国会議員は来たことがありませんでしたので、熱心であったと言うことは言えるでしょう。

 ただしこられた国会議員さんが現場を見られてもほとんど何もご存じないようで、質問などもほとんどなかったようです。

 つまりはドクターヘリの情報の入手先はほとんど決まっていて、ヘリの運航会社管理部門の連絡会のようなところからと、病院関係、国土交通省、県などの行政
とまあ普通どおりに公式な部門からの情報を聞いていたようです。

 パイロット不足などの情報はうすうす知ってはいてもあまり積極的には動いていないようで、陳情を受けてどうしてもヘリ運航の業界を保護するような政策しか採っていないようです。

 運航契約料金も出動が増えたので3000万プラスしたとか、パイロット養成は奨学金を貸し出すとか、ほとんど業界の言いなりとしか言えないでしょう。

 と言うことで公明党はドクターヘリの導入には貢献していますが、正常な維持発展に対する自分たちの見識や意見はほぼゼロで、他人の言いなりと言うような状態でしょう。

 これは何がだめなのかと言うと、公明党の中で一人でもドクターヘリの専門家がいれば大変有効な政策が打てそうなのですが、ドクターヘリを本当にわかる人物は誰もいないと言うことが真相でしょう。

 公明党がドクターヘリに関して何らかのニュースレリーズするならそのような人物がいつも出てきてやるべきでしょう。

 公明党のドクターヘリ政策責任者はいったい誰なのでしょう?

 2015年度の東北3県のドクターヘリ連携、、、




 2015年度の東北3県のドクターヘリ4機の出動状況についての発表がニュースに出ています。

 3県は広域連携協定を結んでいて他県への出動がスムースに行っているようで、前年度の2.6倍の52件になったと言っています。

 この傾向ははじめからわかっていたことで、ドクターヘリは県境にとらわれることなく、他県のヘリであっても患者さんに一番近いドクターヘリが飛ぶべきであると言う常識に運用が近づいてきたと言うことになります。

 これは厚生労働省がドクターヘリの導入に当たって、県単位に補助金をつけたための弊害で、ドクターヘリが10分で行ける隣の県への出動に、馬鹿な知事が1回当たり30万円とか60万円支払えと言い出して、それに伴う事務手続きなど発生することなどで、出動以来を躊躇するようなことが起こってしまいました。

 県境があろうとなかろうと機知から半径何キロ、何分のエリアとすることが本当の救命に繋がると言うことを無視して、ごく近い隣の県へ飛ばないことが異状としか言いようがない状態でした。

 それが相互協定が結ばれるようになって、距離が近い他府県へ飛ぶようになったので、その件数が増えたと言うことは大変結構なことです。

 しかし報道でもあるように秋田県のように県の中央部にドクターヘリが存在していれば当然隣の県へ飛ぶことはまれで、青森県八戸や岩手のドクターヘリのように、それぞれ近い岩手や秋田県の飛ぶ機会が増えることは当然と言えます。

 と言うことでそれぞれ相互応援協定とはいえ、常に応援、受援が同数になるはずもありませんので、何処かの件の馬鹿な知事のように一回いくらで清算しましょうなどとやればせっかくの応援協定がギクシャクしたものになるでしょう。

 それこそドクターヘリを府県別に割り振った弊害と言うものとなります。

 さて青森県のドクターヘリの出動回数が減少に転じたと言う報道があり、その減少数は10件と言われています。

 この減少は今後の見通しを考える上で大変重要なことで、東京など大都市圏以外は人口減少がかなり進んで来ていることと、団塊の世代が65歳を超えたことで、高齢者人口の減少率が今後大きくなっていくことでしょうから、ドクターヘリが受け持つ一番多い年齢層の人口がどんどん減っていくことが確実となって来るでしょう。

 詳しい予測は専門家にまかせるとしても、私の大雑把な予測では20年後のドクターヘリの出動回数は半分程度になるのではないかと思います。

 と言うことでいずれはドクターヘリの配置場所とその総数の再編成という事態がいずれやってくるものと思っています。

アメリカ大統領の広島入り、、、




 テロ防止上の意味から公開された情報以外に知りえた情報をあまり明らかにすることは良くないかもしれません。

 しかし目撃情報程度ではテロ集団にはほとんど何の意味もない情報でしょうから、今日は大胆にサミット会場の宿舎から、広島の平和公園へ大統領はどのように移動するのか推理してみます。

 アメリカから直接中部国際空港へ乗り入れるエアーフォース1はアメリカのアラスカの防空識別圏(ADIZ)までは米空軍のF15が護衛し、日本の防空識別圏からは航空自衛隊の千歳基地のF15が引き継いで、中部へ近づくと百里のF15がリレーするのでしょう。

 エアーフォース1で中部新空港へ着いた大統領はすでにC17で空輸されて来ている、骨董品であってもピカピカに磨き上げられた  S61シーキングに乗り換え、警視庁のEC225かS76と軽武装しているオスプレイに護衛され、サミット開場へ直接乗り入れるでしょう。

 さて伊勢志摩のサミット会場から広島平和公園へはどのように移動するか大変興味が沸いてきます。

 サミット開場のヘリポートからシーキングで広島ヘリポートまで飛行するなら1時間半から2時間もかかり、オスプレイを使いたいところでしょうけれども、離陸着陸のヘリポートがオスプレイの強いダウンウオッシュに耐え切れるかどうかが問題となるでしょう。

 オスプレイなら所要時間は1時間以内ですが、行きは中部空港で、到着は岩国基地ならシーキングで直行したほうが早いかもしれません。

 運航計画を立てる身になれば悩ましいところです。

 日本へのオスプレイの導入や移動時間の短縮を狙うならオスプレイで是非直行してほしいものですが、5機ものオスプレイをすでに投入した背景には大統領はオスプレイを使う気かもしれません。

 ヘリからオスプレイに乗り換えるのに、どこを使うかですが、陸上自衛隊の明野基地と呉の基地か艦船を使うと乗換えが大変早く効率的に行くでしょう。

 広島では旧飛行場の閉鎖している滑走路上にオスプレイは十分着陸できそうです。

 この場合、他のオスプレイが随伴し上空で空自のF15が哨戒すると言う手はいかがでしょう。

 シーキングで広島を後にした大統領は岩国基地で待ち受けるエアフォース1に乗り換え、次の訪問国へ向かうか、アメリカへの帰途に着くというような計画ではいかがでしょうか。

 世界で大国が多いと言っても、このような移動を行える大統領、首相はアメリカ以外ではありえないと言うことは確かでしょう。

 
プロフィール

bell214b1989

Author:bell214b1989
35年間のヘリパイロット生活 
最終5年間はドクターヘリでした。

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