鹿児島で小型機 着陸失敗、、、
昨日午後 鹿児島空港で小型機が着陸に失敗し、滑走路上で止まってしまって63便の定期便が欠航したそうです。
事故を起こした小型機は鹿児島の眼科医の所有の自家用機で男性の医者が操縦し、4名の女性が同乗していたそうですが、機体は前脚が折れプロペラがひん曲がったようです。
これは機体の壊れ方から見て、どう見ても事故であると思うのですが、航空規則上では重大インシデントという扱いだそうで、事故調査官が派遣されて調査を行うようです。
航空事故は連鎖すると言うジンクスがあり、ロシアのボーイング737から千葉のグライダーに続いて3件目となり、ジンクスは見事的中しています。
今の航空機はほとんどなのですが、このように前3輪式の航空機が起こす着陸時の事故の中でも典型的な事故で、ポーポイズと呼ばれる現象で起こる事故です。
この現象の始まりは、普通は主脚からやや強く接地してた場合、反発で主脚がバウンドし、前のめりになって前脚が接地します。
この場合の修正操作の不適切がこの現象をだんだん増幅させることになり、最終的にどちらかの脚が折れて、滑走路に撹座という結果になります。
これから逃れる方法は、飛行機の暴れる運動を無視して、操縦かんを離陸位置に保持し、エンジンを離陸パワーにいてれ着陸復航するしかありません。
この操作で機体はだんだん暴れるのがが納まってきてそのうち上昇姿勢で安定してくるということになります。
操縦かんを動かして暴れることをとめようとすると舵、の遅れがポーポイズの運動を増幅させることになり、結果的に今回のような事故となります。
今回の事故の場合、進入最終で一回目の接地が高度判定を誤った判断で、返し操作をしないで前脚から激突と言うことも考えられないことはありませんが、普通に飛べるパイロットがそのようなお粗末なことをする可能性は大変低く、ポーポイズ現象による事故である可能性が大変濃厚です。
事故調査の取り付きの一番の事情聴取でパイロットにポーポイズとは何か聞いて見ると良いでしょう。
ちなみに昔乗ったT33という飛行機は前脚が長い構造で、主脚が接地して少しバウンドしただけでポーポイズに入りやすい機種でした。
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