ロシアで旅客機墜落62名死亡、、、
報道によるとドバイ発の格安航空のボーイング737がロシア南部の空港で着陸時、滑走路に激突して62名全員が死亡したと伝えています。
伝わってくる報道内容が正しいとすると、この事故は本当に絵に書いたような事故で落ちないほうが不思議というしかありません。
まず運航会社が格安航空なので一般的に安全性や乗員のレベルが低いと捕らえられても仕方がないでしょう。
そして墜落した空港は視界が悪いと言っているのに風が14メートルから19メートルも吹いていたそうですが、普通これだけ風が吹くと視界は少し好いことが多いのですが、まるで嵐のような天候ということになります。
一回目の進入では着陸することができず、2回目に激突墜落したようですが、2回目はやはり少しは低くまで粘ろうとするでしょうから、天候の悪い中、無理をしすぎたということになるでしょう。
さらにこの空港はもともと着陸が難しいといわれている空港だそうで、地形的に難しい条件を抱えていたということでしょう。
そしてこのような難しい条件にもかかわらず、このパイロットは事故をおこした空港への着陸経験がなかったそうで、はじめての着陸だったそうです。
定期便のパイロットが着陸経験のない空港へ客を乗せて機長として飛べることは日本の航空規則ではないと思いますが、世界的には緩い法規則もあるようです。
このような条件のどれ一つをとっても着陸に失敗する恐れがあるのですが、この悪い条件が全部一緒にパイロットのかぶさって着ていますので、墜落して当然といえば当然でしょう。
この最悪の条件の中で着陸を成し遂げようとした根性をほめてあげたいところですが、死んでしまったらそうは行きません。
やはりどこかで着陸をあきらめて臆病者と呼ばれる恥を気にしない図太さが必要だったようです。
さて翻って日本のヘリパイロットがドクターヘリのパイロットとして、経験のない初の着陸地へ同じように強風、低視程で、着陸する状況はないとは言えませんので同じようにパイロットがどう対処するかが安全性に大きく影響してきます。
ドクターヘリのパイロットの場合、自分がその着陸地へ着陸しなかった場合、最悪患者さんが死亡するということが起こりえますので、果たして悪条件で着陸しませんといえるかどうか大変難しいところです。
このようなフライトをこなすことがプロのヘリパイロットで、このような仕事の対価として高い給料を取っているはずなのですが、現実はかなりのデフレが進んでいるようです。
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