ヘリと定期便の共存は無理か?、、、




 
 punpunさんの書き込みで福岡空港の再開発に絡んでヘリを雁ノ巣へまとめて移転させようと言う構想があるとの情報がありました。

 わたしのヘリ人生でヘリと固定翼 とくに定期便とが同じ空港で運用することは無理だと言う考え方が根強くあり、それはさまざまな不都合に出会った経験での結論でした。

 実際に東京には東京へリポートがあり、大阪には八尾空港という実態はヘリポートで其の離着陸は70%以上がヘリで占めている実態はヘリポートと読んでも良いような空港があります。

 札幌には同じようにほとんどヘリばかり飛んでいる丘珠空港があり、広島や岡山も旧の空港は実態としてヘリポートのようなものですし、名古屋も多くのヘリが旧名古屋空港で活動しています。

 平時は固定翼と共存することは何とか不満があってもやっていけますが、過去にもこのブログで何回となく取り上げているように空港でのヘリコプターの差別的な取り扱いは大災害時などは運航に致命的な支障をきたす運用上の取り扱いや管制上の取り扱いを受けることになり大変苦労したものです。

 管制官や空港の管理当局は別にヘリコプターに対して意地悪をしているつもりはなくても、平時の運用そのものがヘリに飛行機と同じ運航を強いるため、まったく非効率でしかも安全に支障の出ることばかりで、大災害だから急に変えろと言われても彼らにはとても無理なことだったのでしょう。

 阪神大震災のときに政府チャーターの一番機の一番として大阪空港へ着陸するときに、平常より少ないくらいの定期便の離着陸状態なのに着陸に30分以上も空中待機させられました。

 3時間以上も地上で待機した後、当時の村山総理がチャーター一番機がいつ飛ぶのかと国土交通大臣にハッパをかけたらしく、夜間飛行の時間になってしまい、しかも照明のない被災地へ向かう離陸に際してどうなるかと思いきや、すべてに優先して、あっという間に離陸許可が出たものでした。

 このようなことを考えると、ヘリコプターの管制運用の取り扱いに慣れていない大空港に間借りするより、小さくてもヘリコプター専用のヘリポートを各中核都市には整備して自由に飛ぶような体制が必要でしょう。

 と言うことになると福岡空港の再開発、拡張に際してヘリコプターの基地は別のところ作ってお互いが干渉にならない地域で自由に飛ぶほうがお互いのためであると言えるでしょう。

 最近のヘリコプター業界は景気や飛行実績であまり元気がないので、管制や運用で言いたいことも言えないような時代に戻っているようで、過去の日陰物に戻っているような印象もあり、飛行機とヘリは別居が妥当で、余分な揉め事は避けて気持ちよく自由に飛んだほうが良いでしょう。

 航空行政当局はヘリコプターの専門家も少なく、さらにその発言力も小さく、脆弱な業界の意見を十分聞く様子もなく、さらに業界の中でのパイロットの発言力たるや年収300万に見合ったものしかないようですから、今後ますますヘリは飛びづらくなっていくのでしょうか。

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 使い捨てドローンの時代が来るか?、、、


  テレビ取材のヘリもいずれはドローンに取って代わられるのでしょうか

 ドローンの多くは中国製で価格もかなり低く、今では10万円程度のものでも相当精密な絵を取ることが出来るようです。

 と言うことで今回2件の墜落事故が報道され問題となっていますが、近い将来には誰が飛ばしたかわからないドローンが飛び回り、情報を収集した後には捨てられると言うような使い方が一般化するでしょう。

 最近 多くの火山が爆発し、報道されることはあまりないのですがドローンによって人が近づけない火口のすぐそば、直上などの映像が撮られて、科学目的 防災目的などに使用されていることはほぼ間違いはないでしょうし、今後ドローンの価格が下がるほど使い捨てにして、より危険性の高い場所へも飛ばすことになるでしょう。

 もうひとつは犯罪目的やあるいは警察消防などが捜査や調査のため使い捨てのドローンを飛ばすことが考えられますし、テレビ局や新聞社が下請けを使って、秘密裏の取材のために使い捨てのドローンを使用する可能性が考えられるでしょう。

 このような誰が飛ばして何の目的に使っているかがわからない使用方法は法的にも相当問題が出そうであるほか、新しい航空法の規制を無視して飛ばすことも十分考えられることで、規制当局は相当程度将来を見た規制の腹案を持って、初期の規制案の検討実施が必要となるでしょう。

 以前 アマゾンが顧客に商品の配達にドローンを使う企画と其のシュミレーションの映像が公開されたこともありますし、民生事業としての使用方法も無限に考えられ、今後どのように展開発展していくのか楽しみでもあると同時に不安もいっぱいと言うところでしょうか。

ドローン墜落、、、





 姫路城の屋根に激突して墜落した例に続き、今度は主催者が雇った空撮会社のドローンが自転車レースの会場に墜落したそうです。

 いずれも人的な被害はなく、一部お城の屋根にかすり傷がついた程度と墜落炎上したものの消火器ですぐに消し止められてほぼ被害はなかったそうです。

 ドローンではありませんが無線操縦の農薬散布機では過去に死亡事故まで起きたことがありました。

 国土交通省は航空法を改正して規制に乗り出すことを決めた矢先ですので、被害がほとんどない2つの事例が大きなニュースとしてテレビに取り上げられてしまっています。

 ネットではドローンが撮った映像を公開されているようで、値段と簡便性から行くとすばらしい映像が多く公開されているようですから、もはや少々の規制では大爆発的普及にブレーキはかけられない様子です。

 テレビ局も規制に応援するニュースとして流しているようですが、今後はテレビ局自身も業者を使って番組つくりに使う可能性も高く、不具合事故があれば業者責任と言って、自分に火の粉がかからない方法で使うことでしょう。

 ドローンが撮る絵と実機のヘリが撮る絵では分野が大きく違うので、ドローンの普及自体が実機のヘリの分野を食うことはあまりないかもしれませんが、空撮自体の料金体系がドローンに影響されて更なる低価格化へと進むことは止められないと言えるでしょう。

 近い将来へのドローンの爆発的な普及は色々や分野へ大きな影響が出ることはほぼ確実で、すでにそのような動きは止められないところへまで来ていて、規制が追いつかないと言う事態に立ち入っているのかもしれません。

 ドクターヘリパイロットは迷カメラマン??




 パイロットがコクピットから写真を取ったり、CAとの写真を撮って飛行停止を食らったり、下手をすれば首になったりするせちがらい世の中です。

 大昔は世界中の空から空撮した写真を出版したり、雲の写真を撮って出版されたお天気博士の大キャプテンまでおられたようですから、人の揚げ足取りもいいかげんにしろと言いたくもなります。

 ドクターヘリの場合も経営部門や管理部門の人間にはパイロットがさまざまな現場で写真を取ることを快く思わないものも多くいて、いずれ貶めてやろうなどと身構えていたのではないかと疑うようなこともあったりしました。

 現場のドクターなどは自分の活動の記録として、あるいは学会発表などの資料として写真がどうしても必要なのですが、修羅場の活動現場では自分が撮る余裕もないことも多く、地上では一番時間的余裕があるパイロットに写真を撮るようにと言われた物です。

 とくに動画などは大変現場の資料として良いようで、ずいぶんと撮ったものでした。

 とは言えそのような行為は業務外であるといえば絶対の其のとおりで、何をしているかと追求されれば反論の余地はありません。

 ところがそのようにして撮った写真はドクターヘリの広報用に使われたり、学会発表の資料になったり、退官する教授に贈る記念品として使われたりと大いに活用されたものです。

 そろそろ日本社会も定期便のパイロットが飛行中デジカメを使う程度のことは強く追求するような、告げ口社会を卒業して、成熟したやさしさのある社会に脱皮しても良いのではないかと思いますが、その可能性はなさそうです。

蜂に刺され死亡、、





 9月23日のことですからすでに3日過ぎてしまっていますのでもはやニュースとはいえないのですがぜひ取り上げておきます。

 北海道の士幌町で蜂に刺された方が2名も亡くなる事例があったそうです。

 蜂刺されくらいと言う認識の方もおられるようですが、蜂刺されは大変危険なことで、年間30名もの方が亡くなっているようです。

 蜂に刺された場合、とくに2回目は体の免疫防護が過剰に反応し、ショック状態となって死亡にいたる場合もあり、しかも10分から15分以内に適切な治療が必要ですので、ドクターヘリの出動要件に当てはまる重要な症例です。

 ドクターヘリに乗務していたころ夏場にはよく蜂刺されで出動しましたが、刺された方が山間部で単独でおられたり、症状が軽いと安心していたら急に倒れたとか、初動がどうしても遅れがちになりやすい事例でした。

 今回の士幌町の件もドクターヘリによる早期処置が出来れば助かる可能性もあり、蜂刺されはドクターヘリを要請するように啓蒙する必要がありそうです。

 蜂刺されの出動は心肺停止事例に次ぐ、急いで医療介入までの時間を短縮するべき事例で、効果的な救命が果たせる可能性がある重要な事例です。

すべてのエンジンが止まっても着陸できるか??



 昨日はすべてのエンジン止まった場合でも、ヘリコプターは着陸できるかと言う質問をいただきましたので今日はその話題です。

 その答えはヘリコプターの機構、構造上は出来るように設計されているのでできると言うことになります。

 ただしエンジンが停止しているので、安全に着陸出来るような、ある程度広い場所を探してどこまでも飛んでいくことは出来ませんので、普通に巡航で飛行中ならほぼ下方45度程度の範囲内なら、パイロットの腕さえ上等なら可能と言うことになるでしょう。

 ただし ごく低い高度を巡航中であったり、ホバリング中ということになると着陸するために場所を選ぶ範囲が極端に狭くなりますので、よほど運よく場所があるなら別ですがほぼ不可能と言うことになります。

 もうひとつ重要な条件は回転翼がオートローテーションと言う自動回転状態を保つには一定の降下率で降下していることが必要で、最終的に着陸する場合、その自動回転しているローターの慣性力、惰性を最終的に揚力に変え接地しますので、そのタイミングは大変難しく、一回しか、慣性力を使えませんのでやり直しは効かないと言う事になります。

 このように条件とパイロットの能力が完璧に機能しないとノーショックで着陸することが難しく、すべてがうまく行ってもいても最終的に接地面がでこぼこならタイヤやスキッドが引っかかって横転し、すべてがオシャカということも普通に起こります。

 このような大変困難な状態なのですが、私が知っているだけでも5人以上の方が、1トン程度のベル47から6,5トンのベル214Bまで見事に無傷で成功させた方たちがいます。

 と言う私も20代の時、ベル47でターボが拘束してアイドル以下の出力で何とか回っている状態で無事着陸したことがありました。

 ヘリコプターの機構上、エンジンは止まっても必要な油圧ポンプや発電機はローター駆動用のギアボックスで駆動されるようになっているものが多く、ローターさえ回っていれば普通に操縦系統も電気系統も動くようになっています。

 大型機では油圧ポンプは2系統独立してて、さらに3系統目にはバッテリー駆動の電気ポンプでローターのみコントロールできる油圧系統が着いていたりします。

 ではローターのギアボックスが壊れたらだめかと言うと、小型機ではギアボックス内のシアーボルトがねじ切れてローターだけが回り続けるようになっていたり、大型機などではギアボックスのオイルが全部なくなっても45分間はギアボックスが壊れないように設計されていたりしますので、ほぼローターが拘束されて止まってしまうような状態は起こりえないと言うように設計されています。

見事な悪意 VW 1100万台の詐欺、、、




 科学技術先進国のドイツがお見事な詐欺行為をやっていたことがばれたようです

 私はもともとトヨタのハイブリッドはいかさま省エネ、補助金目当ての乞食システムだと言う武田教授の意見に賛成で、ドイツのジーゼルを信じていたのですが、この世の中調子の良い話はうっかり信用できないようです。

 ワーゲンのジーゼルは規制値の40倍もの有害物質を出すそうですから、コンピュータのプログラムを書き換えたくらいではクリアーできないのではと心配してしまいますが、1100万台は一瞬にしてスクラップになってしまうのでしょうか。

 石油枯渇、原発、自然エネルギー、地球温暖化、血圧硬化剤、異常気象これらの用語はすべて人をたぶらかして自分たちだけが良い目をしようとする詐欺集団がたくらむ悪事だそうですが、これにジーゼルもめでたく仲間入りしていたようです。

 ドクターヘリや防災ヘリなども、出来ればこのような詐欺集団に仲間入りすることなく、成果を十分に発揮してほしいものですが、そのためには解決すべき問題があるようにも見えます。


 

出動中にヘリが故障したら、、、、




 機械物は長く使っているといつかは壊れることがあり、また長く使わなくても運の悪いときは壊れるものです。

 ヘリコプターは航空機なので飛行時間で管理されたり、年月で管理されたり、部分品によって違う管理がされ、点検したり交換したりで適切に管理されています。

 とは言え点検間隔にまだはるかに時間があるのに不意に壊れたりして、マニュアルによって飛行できなくなったり、最悪すぐに着陸しなければならないようなこともたまには発生します。

 マニュアルで決まっていても、救急患者さんを乗せているいるときや、収容に向かうときなどでどうすれば良いか迷うようなことがあります。

 飛行規程上は離陸して基地へのフライトが1回だけ認められていたりする場合でも、運送事業でやるドクターヘリの場合は乗客、医師や看護師、患者が乗せていると飛べない場合でも、パイロット整備だけなら(事業としてでないなら)飛行可能であったりする場合があったりします。

 と言うことなら自家用運航の防災ヘリなら要救助者を乗せて飛ぶことは違法でないので出来るのですが同じ故障でもドクターヘリはだめと言うことになります。

 そのような場合は理論上の安全上性は同じなので命にかかわる患者なら乗せて飛びたいところですし、そのように判断して飛んだとしても責められることはないかもしれません。

 このような例になるのは2系統付いている燃料ポンプや発電機、無線が壊れた場合などがそれにあたりますが、現場で患者さんを収容し、いざ離陸しようとしたときにこのような故障が発生したらどうするかと言う判断が求められることになり、規定を正しく守るパイロットなら、患者さんは下ろして救急車で行ってくださいと言って降ろし、自分は社内飛行、無償飛行だし、安全性には影響ないからといってからで、飛んで帰ることが正しい処置となります。

 さて気の利いたベテランパイロットでヘリの安全性や構造昨日を十分理解し、しかもそのときの患者さんの症状や生命の危険性を考えて、規則には目をつぶって基地病院へ乗せて飛んで帰り、故障の報告は、基地への飛行中に故障が発生したと報告することも一理あると言えそうです。

 あるいはその故障が出動がかかって基地から離陸してすぐに発生し、患者は心配停止で生死の境をさまよっていると言う情報なら、さてどうするでしょうか。

 故障だからすぐに基地へ変針し、後は救急車でお願いしますと冷たく言い放つか、安全性にはそれほど影響はないから飛行を続けるかさてどうしたものでしょう。

 私は運送事業の規定や、飛行規程の決まりより実質的な安全性を優先し、患者さんの症状も参考にし、少々の故障なら飛ぶようにしていたのですが、その基準はやはり長いヘリ生活の経験と機体各部の基本的な構造やそれに元ずく安全性を理解してやっていたものでした。

 このような運用はなんとも微妙なもので、しかも即断が必要でなかなか規定どおりとは行かないものでした。

映画「カルフォルニア ダウン」 見てきました、、





 昨日は以前から楽しみにしていた映画 「カルフォルニア ダウン」 を見てきました

 単なる娯楽映画なので、元ヘリパイロットから突っ込みを入れることには少し気が引けますが、これもまた娯楽の一部として聞き流していただくことにしましょう

 ミニチュアとベル412の模型を合成したCGは大昔の円谷監督の特撮を思い出すほどの出来で、あまり上等とは言えなかったのは見るほうの目が普通に肥えてきたからなのか、アメリカが経済的な衰退で日本に近づいてきたのか、壮大な災害現場の再現には限度があるということでしょうか。

 ストーリーは荒唐無稽で、東北震災と阪神大震災を足してさらに10倍くらいにデフォルメした災害現場で自分の娘だけを助けるためにベル412をたった一人で自由に使い、最終的に墜落させるとはあまりにも設定がでたらめでしたが、娯楽ストーリーしては仕方がないでしょう。

 ヘリの専門分野からの突っ込みで言うと、パイロットたった一人で切り立った岩の壁にごく接近してホバリング中に、オートホバを入れて後ろのキャビンへ移動して、妻を吊り上げていました。

 そんなに正確で安定したオートホバリングが出来るなら、経験を積んだ優秀なパイロットはほとんど無用になるほどでしょうから、早く実用化して日本の防災ヘリに装備したいところです。

 ヘリの操縦席でヘルメットに繋がったマイクスピーカーから携帯電話に直接アクセスして、娘と主役、コパイ席の妻と娘が通話していましたが、これはすでにアメリカでは実用化されいぇいるのでしょうか気になるところです。

 この装置は今現在すぐに防災ヘリやドクターヘリに導入したい装置なのですが、日本では合法的にやる段階にはなっていません。

 アメリカで実用化されれば、属国日本ではすぐに合法化されますので、やはり本国でもまだ実用化されず、映画だけの話なのでしょう。

 元ヘリパイロットとしては大変見所の多い楽しい映画で十分の楽しむことが出来ました。

 しかし少し安物の映画にはベル412ばかりが主役なのですが、ベル412も開発から50年近くなって安物になってきて、安くチャーターできると言うことなのでしょう。

フライトドクターが防災ヘリから降下??







                      講演会に呼ばれました
 



 全国で3番目に防災ヘリからフライトドクターがホイストで降下することが決まったようです。

 すでに和歌山県で相当前からやっていて、医師看護師が定期的にある程度訓練しながら、出動に備えていますが、あまりその機会はないようです。

 降下する医師看護師の意気込みは買いますが、はっきり言って私はそのようなことをすることには反対の意見です。

 なぜかと言うことの第一は実は安全性や事故の実績ではありません。

 フライトドクターが防災ヘリに乗って出動し、山間部などヘリが着陸できない現場にいち早く到着するところまでは問題がありませんし、上空でホバリングして、隊員が降下して要救助者をバックボードなどで固定し、ヘリの中へ釣り上げてから初期治療を始めれば5分も時間は変わらないでしょう。

 隊員が降下した後、わざわざ危険を冒して、ドクターナース、そして昨日のテーマの医療器材をおろす暇があるなら、降下した隊員が患者を釣り上げる準備をしてすぐに釣り上げてヘリの中へ収容し、そのヘリの中で基地病院へ向かいながら処置をするほうが時間も早く、いらない危険なことをする必要もないでしょう。

 どうしても現場の地上で医師が処置をしないと吊り上げられないような状況はあまり考えられないと思うのですが、また処置が終わればすぐに吊り上げるわけですから、医師看護師が降下すれば、おのずと吊り卸し、吊り上げと4回も余分にあげ下ろしをする必要があります。

 医師看護師は機内で待てばよいと思うのですが、かっこよくホイストで降下することが本当に必要なのでしょうか。

 どうしても降下しないといけない事情がある場合を想定するとやはり、ここからホイスト降下の危険性についての過去の事故例を取り上げないといけないでしょう。

 過去に防災ヘリなどのホイスト時の事故例は落下が3件、ホイスト中のヘリの墜落は1件と4件の事故例があり、その半数以上は死亡事故となっています。

 事故の当事者はほとんど常に訓練をしている救助隊員自身が墜落していますので、常に訓練できない医師看護師は事故のリスクが高いと言うことは間違いないでしょう。

 もう一度書きますが上空でホバリングしているヘリの中で患者が吊り上げられてくることを待てば自身は安全ですし、そのほうが時間はかからないでしょう。

 どうしてもホイストで降下するということであればそれなりの訓練が欠かせないことは間違いなく、また訓練と言えども実戦と同じリスクがあることもまた違いはないでしょう。
プロフィール

bell214b1989

Author:bell214b1989
35年間のヘリパイロット生活 
最終5年間はドクターヘリでした。

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