国土交通省ベル412事故、、、





 国土交通省北陸地方整備局所有のベル412が16日午後、新潟県南魚沼市で着陸する際、テールローターが立ち木にあたり損傷する事故があったというニュースがありました。

 このニュースに接して一般的にはヘリコプターは狭い場所へ離着陸するのでこのような事故は普通に起こると言うように考える人が多いことでしょう。

 そのような事故調査結果で一件落着するのが普通ですが、元ヘリパイロットから見ると、このような事故はヘリの離着陸許可基準などの航空法関係の規則違反しているか、またはパイロットがとんでもない大失敗をしたか、その両方かでないと起こりえない内容の事故であるといえるでしょう。

 簡単に言えば空港に着陸する定期便の飛行機が滑走路手前の立ち木に尾部を引っ掛けたような事故といえるでしょう。

 そのような事故は過去に普通に起こっているでしょうか。ありえないと言うしかないでしょう。

 この事故を起こした国交省のベル412は緊急の人命救助のために飛んでいたということはありえないので、離着陸場所は事前審査の上、許可がでているはずで、その許可基準によると通常の事業用操縦士なら目をつぶって着陸しても周りの障害物に当たりそうもないほど十分な余裕を取っています。

 ドクターヘリ、防災ヘリなど人命救助の実働のときは、この制限はなく、どんな狭い所でも法的にはパイロットの判断で着陸出来ますので今回のような事故が起こる可能性はずいぶんと高くなります。

 そうすると許可申請に際して、不法に狭い所を虚偽の申請をして、パイロットが苦労して着陸しようとして木に引っ掛けたか、あるいはパイロットがとんでもない操縦ミスで進入中に異常に高度を下げすぎてぶつけたかどちらかか、あるいはその両方の原因が絡んでいるのでしょう。

 いずれにしてもドクターヘリなど緊急のヘリがぶつけたならある程度やむをえない面がありますが、普通に飛んでいるヘリが規定類を守っていれば、このような事故を起こすことは一般的にありえない状態で、国土交通省は厳正な事故調査をするべきでしょう。

 国土交通省はこのヘリの運航を民間ヘリ運行会社の中日本航空に発注していますので運行責任はもちろん中日本航空にありますが、監督責任は免れることはないでしょう。

 と言うことならこの事故の調査は身内の国土交通省安全運輸委員会が行うことは不適切と言わざるを得ませんが、今回の事例を事故ではない、重大インシデントではないと言う見解に葬り去るなら安全運輸委員会の出番はなく、めでたしめでたしということになるのでしょうか。
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35年間のヘリパイロット生活 
最終5年間はドクターヘリでした。

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