那覇空港 管制トラブル 事故調査は大丈夫か?(2)、、






 昨日に続いて那覇空港管制トラブルの続きです。

 最初の報道によると、空自のCH47のパイロットは全日空に対して発せられた離陸許可の管制指示を自分へのものと勘違いをして、無許可で滑走路を横断したので、離陸中の全日空機が急制動をしたということになっていて、一方的に自衛隊機が悪く、防衛大臣も謝罪したと言うことになっていました。

 管制指示を受けた場合は必ず、その内容を復唱し、その後それに元づいて操作に入ることになっていますので、復唱を受けた管制官は指示内容が正しく伝わったかどうかを確認し、誤解や聞き漏らしがあった場合は再度正しい指示を送信することになっていて、これは一度再送信すればよいと言うものではなく相手が理解するまで何度でもする必要があります。

 今回の最初の報道によると、空自のヘリパイロットが管制指示を復唱したかどうかはまったく触れずに、事故調査官は空自側が聞き間違って離陸してしまったと言うことを言っていました。

 昨日の新しい報道には空自のパイロットが離陸指示を復唱する音声がテープに残っていたようなことを言っていますので、これが正しいとすると管制官はなぜ続けて待機しろ、全日空が先だと連絡しなかったのかと言うことで、管制官が悪いことになります。

 最初は空自が勝手に誤解して離陸したと言い、今度はテープに復唱が記録されているとわかると、全日空の復唱と、空自の復唱が同時に行われたので音声が被ってよく聞き取れなかったのではないかと新しい言い訳をしています。

 そしてその後には多くのマスコミは那覇空港の離着陸回数の多さが国内で上位何位で、非常に大混雑していて、管制官には大変負担が重い空港であると言うような情緒扇動報道をしています。

 無線の受信音声がダブって入り聞き取りづらくなる、ダブルトランスミッションと言う現象は少し混む空港ならかなり頻繁に在り、そのために今回のようなことがしょっちゅう起こるなら大問題ですが、そのようなことはありえないでしょう。

 聞き直せばよいだけの話で、ヘリなど大騒音の中で聞くダブルトランスミッションとまったく騒音のない管制塔で聞くそれとは雲泥の差があり、何回も管制塔に上がって見学などしましたが、被った送信でもほぼ聞き取れる状態だったように思います。

 ダブルトランスミッションで聞き取りにくかったと言う言い訳なのですが、聞こえていたか、いないかはテープを聴けばわかりますし、聞こえなかったらなぜ確認をしなかったのかと言うことが問われることでしょう。

 ここまで書くと、管制官、事故調査委員、国土交通省は状況が変るわたびに新しい言い訳を公表しているようですが、これでは空自のパイロットが間違ったと言ういいわけから、復唱が聞こえなかったからとなり、次は那覇空港が混むからとなり、飛行機とヘリが同時に飛ぶからとまで発展し、最後は飛行機がこの世に存在するからだというところまで行く気でしょうか。

 これが果たして事故調査に値すると言えるようなものなのでしょうか。

 私がある空港で着陸進入中、コンテイニューアプローチの指示の元、私の通過位置通報と管制からのホールドの指示が重なり、お互いに理解しないまま着陸まで行ってしまったことがあります。

 着陸後管制官がホールドが聞こえなかったのかと詰問しましたとき、私は了解といったか?危険でホールドと言う指示なら私が了解と言うまで何回でも死ぬまででも通報しろ、テープをもってこいと大激怒したことがありました。

 殺す気か!!

 その管制官はすぐに転勤となりました。

 

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bell214b1989

Author:bell214b1989
35年間のヘリパイロット生活 
最終5年間はドクターヘリでした。

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