ナッツリターン 第2幕へ、、、
昨日 取り上げたナッツリターン事件はその後どんどん拡大し、連日わが国のテレビワイドショーで取り上げられています。
ワイドショーは他人の不幸は大きいほど楽しいという切り口なので、放送される内容が財閥一族が不幸になるのは大きいほうが良いと、これでもかと続く様子です。
ただ ことは航空機の運航に大きくかかわることで、これはある意味世界共通の事柄で安全運航にも大きくかかわってくることなので、日本もこの事件の成り行きを見ながら反省するべき点は大いに反省し、安全運航に生かすことが必要でしょう。
私は自分の35年以上のパイロット生活で今回使われているナッツリターンという語句が航空管制用語で使用されているランプリターン(駐機場へ戻る)という語句をもじったもので、元の語句 ランプリターン を一回も使ったことはなく、その語句の存在すら知りませんでした。
日本よりはるかに国際的に進んでいたインドネシアでの1年のフライト生活でも聞いたことがありませんでした。
滑走路へ向けて地上滑走中のパイロットが、管制塔に対して、『 羽田グランド、JA9635 リクエスト ランプリターン ディューツーマイナートラブル 』 というように使っているのでしょう。
このランプリターンという語句を豆菓子(ナッツ)にかけてナッツリターンと言う言い回しをしたので、なかなかしゃれのわかる言い回しで、国際経験の少ないヘリパイロットはすぐには理解できませんでした。
現役中に、この語句を知っていたら このように少しはかっこよく無線で通信できたのですが、数回あった ランプリターンでは リクエスト タクシーーバック ツー ランプ としか言えませんでした。
またこの事件を受けて今後、ランプリターンを要求するパイロットたちはリクエスト ナッツ リターンという語句を使うようになるかもしれません(笑)
さてこのナッツリターン劇 すでに第2幕へ突入し、国土交通省の事故調査官 この人間は大韓航空出身者だったようですが、調査中の情報を大韓航空側へ漏らし、証拠隠滅を手助けし、どうやら逮捕されるようです。
この事件発端は客室乗務員のサービスを財閥令嬢の重役がけちをつけて、関係者を降ろすためにナッツリターンしただけなので、殆ど航空安全には影響はなく、しかも遅延は10分ほどなのでこれが航空法などのどの部分に抵触するかかなり疑問があります。
この重役がやったことはあまり褒められた内容ではありませんが、果たして法の適用が妥当なことなのか、かなり疑わしいやり方で、これと良く似ているのが産経新聞ソウル支局長の大統領名誉毀損裁判事件で、かなりの共通性があるように思います。
わざわざ国民大多数を頭に血が上るように仕向け、その異常興奮状態を利用して、宿敵を池に放り込んで、全員でたたき殺すという、ある意味日本の馬鹿マスゴミが良く使う手と共通した方法で、鬱憤を晴らして目的を遂げるというすばらしい方法です。
自分ではない、ある意味、裕福なエリート特権階級の人間をスケープゴートに仕立て上げて叩き潰す様子を喜んで見ている庶民が多いという社会はきわめて健全性が低く、小保方事件しかり、中国の要人粛清しかり、北朝鮮高官射殺しかり、残念ながら、日中韓あまり民度は変らないようです。
せっかくのクリスマスイブにふさわしくない内容の記事でした。
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