ベル505ジェットレンジャーX初飛行、、
punpunさんから情報をいただいたようにベル505ジェットレンジャーXが初飛行したようです。
小型ヘリの世界はベル206とAS350がデビューしてからほぼ50年間もまともな新型機の発売がなく、ヘリの世界の進歩がいかに遅いかという象徴になっていました。
ベルはオスプレイの開発で社運をかけすぎて手抜かりとなり、ユーロはその隙を突いて、小型から大型機まで殆どのマーケットをベル社から奪ってしまいました。
そして双方とも、利益の出にくい小型機の分野はほとんど目を向けず、中型機以上のヘリの開発に集中しすぎたおかげで、小型機がまったく進歩しない時代が長く続きました。
信頼性の高いシングルエンジン、5人乗り、速度130ノット、3時間飛行可能という機体のマーケットは世界中で1万機程度はありそうですが、ここに来てやっと本家が本気になって開発したのでしょうか。
この規格にファデック(デジタルエンジンコントロール)、グラスコクピット、GPSカップリングオートパイロットが着き、ベル206Bからの信頼性の高さを引き継げば、雲中飛行も安全性十分に飛べそうです。
一部には2枚のシーソーローターの性能が3枚以上のローターシステムに劣るとか、むき出しのテールローターがダクテッドファンやノーターに劣るというような誤解もありますが、それぞれ一長一短あり、要は速度が130ノット程度以上でて、テールは簡単な構造で確実に操舵が効き、馬力効率が良くて燃費が良ければなんらこだわる必要はありません。
ベルのヘリに1万時間以上乗った老いぼれ元パイロットが、新型の505レンジャーXを褒めちぎっていて、えこ贔屓がが過ぎるように聞こえるかも知れませんが、安くて安全性信頼性が高く、一定以上の性能を出せるものが良いに決まっていて、ライバルのユーロが対抗機種を出していないうちは褒めるしかないでしょう。
たとえばむき出しのテールローターは危険で人に当たれば即死だから、、、ダクテッドファンだな度というようなセールストークがありますが、そのために馬力は下手をすれば倍以上必要で、そのために燃料は食うわ、エンジンは強いものがいるは、そのためにテール部分の強度はかなり強化が必要で、その分重くなりといいことは何もありません。
2枚ローターは必然的に直径が長くなり、慣性力が大きくなり、必然的に機体は安定し、もしエンジンが止まったときには、当然オートローテーション着陸が容易となり、しかも構造は簡単というメリットがあるので、速度性能さえ満たせばこれほどよいことはありません。
さて ユーロはこの505を見てどう出るのでしょうか。
1万機以上のマーケット 日本はどうする? イタリアのアグスタは? 楽しみな戦いが始るか?
トヨタは? 日産は? 本田は? やはり無理でしょうか。
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