先に着くのは ヘリ?新幹線?

 

 
 
 
 フジテレビらしい、大阪弁で言うあほみたいな番組がありました。
 
 新幹線は時刻表で時間通りに走りますし、ヘリが何ノットで飛べるかは決まっていますので、生で競争するならとにかく、録画の切り貼り番組ではバラエテー番組としてもあまり良い企画とは言えないでしょう。
 
 新幹線とヘリの速度のことでは、以前にも何回かこのブログで書いたことがあり、報道ヘリがレシプロからジェットヘリに変ったきっかけの一つの大きな理由が、取材飛行で新幹線のスピードにまったく着いていけなくなったことがあります。
 
 350でも今の新幹線にはほとんど歯が立たず、高須クリニックの院長が乗るアグスタ109の民間最速機をこの番組で使って欲しかった所ですが、最近のテレビ局は貧乏なのでしょう、350B 2機とは情けないものです。
 
 番組では東京駅と東京駅上空がスタートで、到着地が同じように仙台駅と同じく仙台駅上空となっていて、これなら別にわざわざヘリを使う意味はなく、セスナでもF15でも良いのであって、ヘリと新幹線の速度だけが問題となるだけで、あまり深い興味がわく問題でもありません。
 
 ここにヘリコプターの移動手段としての隠された優位性がある設定と,そうでないまったくの2地点の設定の違いがあり、ヘリコプターが救急患者さんの搬送に使う理由が出てくる要素があります。
 
 この企画の設定がたとえば、東京世田谷の誰か芸能人の自宅から、仙台の秋保温泉へは交通手段として何を使えば一番早く着けるかということなら、ヘリコプターの優位性が出るかもしれません。
 
 今 ランデブー方式で患者さんの場所から一番近いランデブーポイントでピックアップし、基地病院へ搬送する設定が、救急車のみを使用する場合とどれほどどちらが早いかということがヘリコプターの優位性として言われています。
 
 ランデブーポイントではなく、これが患者さんの近くのどこでも良い、着陸可能な場所でピックアップすることが原則となるならばさらに時間が短縮できる場合が多くなり、ヘリコプターの優位性はさらに上がるでしょう。
 
 ヘリコプターが任意の地点を自由に離着陸できる法制度の下、定期便、新幹線を乗り継ぐ設定とヘリで移動する設定とを、時間を争ったら500キロ以内ならば圧倒的にへりの勝ちとなって、ヘリコプターの普及は大いに進むのですが、何しろ現行法制度では飛行場以外は現実的に着陸出来ないこととなっていて、この番組のような設定で、新幹線とヘリが競争しても何の意味もないということだけは言えそうです。
 
 何の意味もない番組は何の価値もないということでフジテレビはゆっくり降下して墜落滅亡に向かっているということでしょうか。
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bell214b1989

Author:bell214b1989
35年間のヘリパイロット生活 
最終5年間はドクターヘリでした。

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