華麗なる転進 パイロットからドクターへ、、、


 
 40年近くの長いパイロット人生のなかでパイロットであって医師 ドクターである方のことをかなり知ることになり、八尾勤務中には自家用小型機を所有しておられる先生とも知り合いになったことがありました。
 
 また R22ロビンソンが入った当時からはヘリを操縦されるドクターもお見受けしたものですが、これらのかたがたはほとんどが、開業医をしながら趣味でパイロットの資格も取ったという経歴の方でした。
 
 中にはベル206ジェットレンジャを飛ばす方までおられたのですが、このような方たちの中には航空身体検査指定医として、小型機のパイロットの航空身体検査に大いに便宜を図っていただいて、助けられたパイロットも多くいたようです。
 
 みずからパイロットなので、パイロットの気持ちが良くわかり、少々具合の悪いパイロットも何とか飛ばせて上げようといろいろ規則を調べて判定をしたり、健康面でのご指導をしていただいたものです。
 
 ということでドクターからパイロットへという華麗なる転進ではなく趣味として飛ぶ方は多くありましたが、他におられるということは聞いたことがない例で、私が唯一知っている先生は元はパイロットだった方が泣く泣く医者になったという変わった経歴の方で、本人には華麗なる転進とも言えないのですが、他から見ると見事な華麗なる転進と言えそうです。
 
 この方、H先生は大学を出て航空自衛隊の幹部候補生から戦闘機パイロットになって、やっとF86Dの実戦部隊へ配備されたとき、実家で開業医を継いでいた兄が急に亡くなって、呼び戻されてなくなく医学部に入りなおして医者になったそうです。
 
 どうしても飛ぶことを忘れることが出来ず、開業医をしながら自家用機を持っておられて、私の会社のエプロンのすぐ横に駐機しておられたのですが、お忙しいと見え殆ど飛ぶ、姿を見ることはありませんでした。
 
 その空港の小型機や、定期会社のパイロットまで一手に航空身体検査を引き受けていただいてずいぶんとお世話になったものでした。
 
 パイロットから医者になったという日本では唯一の例ではないかと思うほどで、ほかでは聞いたことがない話ですが、当人は根っからパイロットだったと見えて、殆ど飛んだことがなく、機体の日常の手入れは若い方が時々見えて、エンジンの試運転などしている万全の機体で、急にちょっと九州まで整備に出してきますと言って、一人で飛んでいかれたのに驚いたことがありました。
 
 このようなことを懐かしく思い出すと、ドクターヘリを自分で飛ばすフライトドクターがいずれ日本にも出現するかどうか大変興味深いものです。
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bell214b1989

Author:bell214b1989
35年間のヘリパイロット生活 
最終5年間はドクターヘリでした。

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