空撮 マルチコプターVS実機へり、、


 

 
 最近 テレビドラマなどにマルチコプターの空撮映像が多く使われているようで、実機ヘリの分野がどんどん侵食されて来ています。
 
 農薬散布ヘリが実機からラジコンへと一気に変り、ヘリパイロットが育つ職場がなくなってしまい、実機ヘリの業界が将来的に熟練したパイロットの供給の面で危ないことになってきています。
 
 実機を空撮に使用すればどんなに安いヘリを使っても一時間当たり10万円はかかり、ちょっとした絵を取ろうとすれば100万円程度はすぐに飛んでしまいますので、同じ絵がカメラを含めてもでも100万円もしないマルチコプターで取れれば、実機ヘリは誰も使わなくなりそうです。
 
 マルチヘリが驚異的な発展をした素地はやはり、もともとは実機に積んだジャイロを使用した防振架台とカメラの進化で、小型軽量化が一挙に進み、マルチコプターのような小型で不安定なものでも高画質の安定した絵が撮れるようになったことがその理由でしょう。
 
 マルチコプターはラジコン電波の出力に制限があって、遠距離からのコントロールが出来ないので、ニュース映像には不向きですが、小型で危険性も少ないので超低空飛行の絵を取るにはもってこいという特性があり、十分 実機とマルチの住み分けは出来るとはいうものの、実機による空撮のマーケットは半減することでしょう。
 
 価格の安いマルチコプターは火山噴火やコンビナート爆発など、空撮の危険性が高くて実機が近寄れない場所などでは、使い捨てを覚悟で実機からコントロールするなどの使い方もありえることでしょう。
 
 ニュースの空撮では実機が圧倒的に有利なのは、事件事故が発生してから、実機ヘリが現場へ到着できる時間は圧倒的に早く、ドクターヘリと同じように100キロ30分で到着し、殆どの場所でも到着撮影と同時にマイクロ回線を通じて、生放送できる特徴があるので、この分野でのマルチコプターの導入は殆ど無理でしょう。
 
 NHK大河ドラマのタイトルバックはこれでもかというほど毎回マルチコプターか、以前の無人ヘリの絵を使っていて、いい加減ほかのいい絵はないのかと、文句の一言も言いたくなるほどですが、ドラマやバラエティ番組でも鳥の眼で見たような絵は大変インパクトがあり今後このような場面では実機ヘリは殆ど生き残れないと思われ、いよいよ、初心者のヘリパイロットが飛べる仕事はなくなってしまいそうです。
 
 それにしても実機ヘリ以外のものの、進歩が早いのは驚くほかはなく、それについていけないヘリの世界はパイロット養成すらまともに出来ず、遅れるばかりです。
 
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bell214b1989

Author:bell214b1989
35年間のヘリパイロット生活 
最終5年間はドクターヘリでした。

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