秋からいきなり真冬へ、、、


 
 
 今年の冬将軍の到来は荒っぽいようで、11月中旬だというのに札幌ではいきなり15セントもの積雪で、18年ぶりということだそうです。
 
 さすがの道産子も驚いたでしょうし、車の冬タイヤは準備出来ていたのでしょうか、ドクターヘリの冬支度も間に合ったのでしょうか。
 
 ドクターヘリの冬支度はスキッドにつけるスノーシューという雪上の着陸でヘリが安定して接地し、やわらかい雪でもあまりに深く沈まないように、幅広の板を取り付けるものです。
 
 機体の準備はその程度ですが、パイロットや整備士などが冬季のヘリ運航上、良く理解しておくべき項目を復習したり、運航マニュアル上の制限事項などを読み返してみる必要があるでしょう。
 
 おおむね0度C以下の運航や、降雪気象状態の飛行や雪上の離着陸も、通常の季節とは幾分変わった制限や注意事項もあるので、約8ヶ月前の年初の冬を思い出す必要があります。
 
 また冬季間の運行では特有も事故が過去に多く発生していますのでそのような事例を復習して、同じような事故を起こさないためにはどのような注意がいるか、また危険性は何かなどを良く勉強することは、安全運航には非常に有効となります。
 
 今年のようにいきなり、真冬のような厳しい天候が訪れるとそのような準備がまだ出来ていない恐れがありますが、いかにいきなり強い冬型が訪れたとしても、天候の流れは大きく見るとこのまま、真冬の突入ということはまれで、普通は強くなった弱くなったりを、繰り返しながら徐々に真冬に向かうというパターを取ることでしょう。
 
 冬季の運行はヘリの運航自体もそれなりにリスクが高くなるということは否定できませんが、それ以外にあるのは、ヘリの乗り降りや、凍結したヘリポートでの人の転等事故で骨折したり、捻挫したり脱臼したりと、一般社会で起こることと同じことがより多く起こる可能性があるということを忘れてはなりません。
 
 ドクターヘリの運航上でも、パイロットが除雪中に骨折した事例もありますし、私が経験した事例で、アイスバーン状のヘリポート上に着陸し、機外へ出る整備士にすべるから気をつけてと機内通話で言ったのですが、3名とも見事に転びました。
 
 エンジンを止めて自分も気をつけて下りたつもりが見事に転び、4名全員が転び、しかも一人は肩を脱臼してしまいました。
 
 クルーが怪我をしてはドクターヘリの救命ミッションも出来なくなり、何のためのドクターへリかということにもなりかねませんし、それよりも安全運航というものは地上上空にかかわらずクルーが安全であるということが基本ですので良く注意してわが身を守って欲しいものです。
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bell214b1989

Author:bell214b1989
35年間のヘリパイロット生活 
最終5年間はドクターヘリでした。

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