ヘリコプターって何なのだ?航空行政当局さん、、、

 

 
 
 
 
 コメント欄に長崎県壱岐空港の自家用ヘリR44のインシデントについて、書き込みをいただいて、そのニュースを読んでみるといつものヘリに対する嫌がらせでした。
 
 この手の話は過去に何回となく起きていて、おとなしいヘリ関係者が強く抗議をしないので、行政関係者があまりにも居丈高になっています。
 
 これと同じような例で、最悪な事例は中華航空機が名古屋空港の滑走路の南の端に墜落し200名以上の方が亡くなったときの話です。
 
 
 
 
 墜落した中華航空機は台北への帰りの燃料も積んでいたため、大炎上し多くの犠牲者が出たのですが、滑走路の北の端に駐在していた名古屋消防のヘリが消防活動の指揮を取るため、離陸しようとしたところ、滑走路閉鎖なので飛べないと言う、空港管理行政の横槍で長時間飛べませんでした。
 
 付近の消防当局は最大の火災で空港へ急行しようとしたのですが、空港は外部からの進入に対して非常に厳しい体制となっていて、現場に入るのに大変苦労したようです。
 
 空港当局と消防は大変厳しいやり取りで怒鳴りあったと言うことだそうですが、相当時間が過ぎてから離陸しても良いと言う返事をもらうまで地上に留め置かれたようです。
 
 何しろ事故現場と消防ヘリの位置は2キロ以上離れていて、空港当局が言う滑走路閉鎖が離着陸の安全性に何の関係があるのか良くわかりませんが、滑走路閉鎖時はすべての航空機の離着陸を禁止すると言う規則を馬鹿の一つ覚えで守ろうとしたそうですから、とても人間技とは思えませんでした。
 
 
 このとき、緊急の消防ヘリを飛ばさなかったほどですから、同じ空港に駐在する、各テレビ局や新聞のヘリも当然ながら飛行許可は下りず、私が当時いた遠くの八尾空港からわざわざすべてのテレビ局が飛び、さらに羽田からも各新聞社が飛ぶ騒ぎとなりました。
 
 
  このような超大事件のときではなくても、ヘリコプターが過去に何回も滑走路閉鎖の、御印籠が目に入らぬかと言う、過激な 御言葉で無駄な時間、貴重な時間を失ったことは数知れません。
 
 大昔、八尾空港が浸水被害が多いころ、台風一過、晴天となったのですが、遠くの誘導路や一部滑走路が水没しましたが、ヘリははじめから離陸可能で、空港当局とずいぶんと怒鳴りあってやっと離陸して行ったことがありました。
 
 今はもうない広島西空港では、やはり台風一過、滑走路上には、海草やごみが散乱し、片付けないと飛行機は少し無理なようでしたが、ヘリはぜんぜん大丈夫なので、我々報道関係ヘリが飛ばそうとすると、空港当局から御印籠 滑走路閉鎖が言い渡されて、もたもたと滑走路の清掃を始めました。
 
 そのような中 あれっと見ていると県警のヘリが離陸していくではありませんか。
 
 空港に問いただすと、あれは人命救助で特別に許可しましたのでもう少し、清掃が終るまで待ってくださいとのこと、いい加減にしろと、各放送局は一致団結し、後日 抗議文書を連名で出しました。
 
 監督行政当局と業者ヘリ会社では、抗議文書を出しても、力関係から殆ど何の効果もありませんが、放送局報道マスコミと言うことでかなり効果はあったようで、後の大事件の時にはずいぶんと態度が変わったようでした。
 
 このようなことが各地で数多く起こっているので、少しは学習したものと思っていましたが、まったく変わっていないようです。
 
 大体、航空機が飛んでくる時間に滑走路を閉鎖して、鳥の死骸を片付けていて、離着陸に遅れや空中待機させることは持ってもほかで、影響は最小限に配慮するべきで、パイロットが安全だと意識している中、滑走路閉鎖だと押し切るのはもってのほかです。
 
 どうしても片付けたいなら、ヘリが着陸する間、短い時間だけ、中止し滑走路の外へ出ればよく、俺がかたづけているから着陸は待てとは、とんでもない思い上がりです。
 
 空港や飛行場では航空機が最優先で、お役人が最優先の空港など、世界中どこを探しても、日本くらいしかないでしょう。
 
 ヘリだからまったく安全だし、着陸するからどけ、、どけないなら動くな と怒鳴っても良い場面です。
 
 大昔 某空港の気象室へ、悪天候の予想状況問い合わせの電話を入れたら、今 定期便向けに悪天状況を発信する忙しい時間だから、後にしろと言うお達し、ヘリは航空機じゃないのか航空機なのかはっきりしろや、と怒鳴りたいところでした。
 
 どんな大きさの空港でも、空港での滑走路閉鎖はヘリの離着陸にはまったく関係ない事項で、どのようにでも安全に離着陸できます。
 
 事業用どころか昨日自家用免許を取った程度のヒヨコでも、広い空港の敷地内で、滑走路だけが閉鎖されている状態で安全に離着陸出来ないものは皆無でしょう。
 
 
 せっかく無駄な旅費を使って、安全運輸委員会がインシデントとして調査するなら、このような意見も少しは取り入れてみたら、まともな調査になると思いますが、滑走路閉鎖中に離着陸とは、なんと言う無法者がで終るなら、お前らあほか、穀つぶしめとでも評価しますか、、、、
 
 ヘリ関係者への航空当局の嫌がらせはいつになったら終るのでしょうか、、、、、
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bell214b1989

Author:bell214b1989
35年間のヘリパイロット生活 
最終5年間はドクターヘリでした。

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