NHKが放送 ヘリパイロット深刻な不足、、、
昨日 このブログで取り上げたヘリパイロットのさまざまな問題点のひとつだったのですが、同じ日、NHKが首都圏でのニュースでドクターヘリパイロットなどの深刻な不足問題を取り上げたようです。
日本のヘリパイロットがどのように経験を積んで行って、いわゆる一人前になるか、なれるかは昨日も取り上げましたが、日本で飛ぶヘリの総飛行時間で決まってしまいます。
飛ばなければ誰も経験を積んだベテランになれるわけはありません。
そして 広いヘリポートからヘリポート 飛行場から飛行場を行き来して飛んでいるだけでは、いくら飛んでも技術的に信頼できるヘリパイロットになれるわけもありません。
そして、そのようなある程度技術的に難しさのある仕事、フライトでしかも初心者のヘリパイロットが参入できる分野がなければ、上級者は育ってきませんし、それがないからと言って、高額なヘリの運行費用を負担してまで訓練ばかり出来るはずもありません。
定期便のパイロットは初心者が副操縦士として乗務でき、一応機長としてしてではなくても経験をどんどん積んで行って、一定の基準をクリアできれば機長として昇格することが可能です。
優秀な機長が将来必要なら、今、現時点で乗務している副操縦士をどんどんフイルターにかけて、出来の悪そうで、将来的に見込みがないものからどんどん首にして優秀なものを副操縦士として、雇用し、淘汰をしていけばおのずから将来は安泰となり、GCA ショートパターンをまともに飛べない外人に機長をさせる必要はないでしょう。
ヘリのパイロットは2 3百時間の事業用操縦士の駆け出しが、2000時間の中堅になるためには、何らかの仕事ではじめから機長として飛ぶしか、他に方法はありません。
自衛隊はじめ一部防災ヘリなどは、法的用件として認められていない、第2操縦士として、新米を横に乗せていますが、それはただ乗っているだけなのですが、飛ばないよりはずっとましという程度でしかありません。
航空法などで、公式に機長見習いとしての飛行経験時間として認めるなら、それもないよりはましな制度でしょう。
とにかく今の制度で、実情では新米のヘリ事業用操縦士が1000時間、2000時間までなんとしても飛べるシステムが必要なのですが、官、民含めて何らかの制度改正や、対策を打とうと言う動きがまったくなく、いずれ、世代交代が行き詰ることがあまりにも明白です。
ヘリ最大手、2社が年間 1名か2名を選抜して採用し、ライセンス取得の訓練費用を負担する制度をはじめたようですが、この程度の規模なら、焼け石に水どころの話ではなく、ないよりはまし程度でしょう。
自衛隊定年者や中途退職者をどんどん採用すれば何とかしのげると言う話をあちこちでしているようですが、過去50年、自衛隊経験者の定着状況を調べると良くわかると思いますが、意外と官民の格差が大きかったと言う事実が浮かんできます。
これも過去に何回もブログで取り上げていますが、自衛隊退職者が民間ヘリを飛ばせるかどうかの技術的ハードルは意外と高く、私が50%以上の者は使い物にならなかったと見ています。
問題が大きい割には誰も実態を把握せず、何をしようとか、どうあるべき論すら始らないのが実態で、有効な対策が打ち出せない中、自衛隊退職者をドクターヘリに乗せる道を開いたと、ある政党が自慢するほどですから、お先真っ暗と言えるでしょう。
で NHKはどうしたらよいと報道したのでしょうか、、そんなことはわかるか、、でしょうね、、、、
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