屋上へリポート離着陸、全ヘリパイロットに義務化 (夢) へ
ネット情報によると、長野日赤が屋上へリポートを新設したようです。
最近 病院へリポートがどんどん新設されていて、その殆どは屋上ヘリポートとなっています。
そして さらに新設されている屋上へリポートなるものは、ヘリポートではなくただのヘリポートもどきを場外離着陸場として、作ってあり、離着陸に関しては、臨時に場外離着陸場として申請許可を取るか、人命救助の特例をあてにして、多くのパイロットたちが事前に訓練できずにぶっつけ本番で着陸することを強要しています。
ヘリコプターのパイロットが国家試験を受けて誕生するに際して、さまざまな実地試験の科目のうち、狭い場所への離着陸や屋上へリポートへの離着陸の科目は存在せず、訓練も行われることはありません。
一応狭い場所への離着陸を想定した、スティープアプローチと言う科目と、マキシマムテイクオフという科目があって、少し深い角度で離着陸するものがあるのですが、広い飛行場のような障害物がないところで、単なるシュミレーションとして実施するようになっています。
実際に狭い場所への離着陸はどのようにして行うか、屋上へリポートへの離着陸はどのようにして行うか、理論と実技が実践されて、プロとして飛んでよいかどうか、あるいは経験としてやっておくべきであると思いますが、飛行機のような飛び方ばかりの訓練と試験をやるようになっているようで、なんとも心もとない限りです。
ヘリコプターの実際の飛行環境と、飛行場で行う訓練や試験と差があまりにも大きいことや、実用の飛行方法の理論と実技への発展に殆ど体系的な訓練と教育が民間ヘリパイロットに行われていないようで、殆どは我流と言うか、理論構築も出来ていないようで寂しい限りです。
その部分の一部が、屋上へリポートへの離着陸で相当程度、技術的に高度で、素人プロが離着陸するのを見ていると、殆どのパイロットが高い場所から速度をホバリング状態まで落として着陸するような、我流の着陸方法を取るものが多く、基本で習った地上へリポートに着陸するのと同じような高度と速度処理を行うことが出来るパイロットはごくまれなようです。
狭いところの離着陸、屋上への離着陸を基本を無視してただ単に高度を高く、速度を遅くアプローチすることが正しいとして、延々と離着陸している様子を見るとき、教育と訓練の必要性を強く感じます。
下手をすると日本国中にすでに数百も整備された屋上へリポートへまともに着陸する訓練すら出来ず、試験にもないヘリパイロット、ホバリングで山や絶壁にローターぶつけるヘリパイロット、日本のヘリ行政、何かが狂っているような気が擦すのですが、もしかすると、そう思う自分自身がが狂っているのかもしれません。
スポンサーサイト