広島へリポート 水没は大丈夫か(2)、、、、
広島へリポートが高潮で水没すると言うリスクがあることをブログで取り上げました。
高潮は台風ですが、もちろん地震の津波でもその可能性があると思いますが、広島市消防ヘリと中日本航空が1メートル弱のかさ上げをした格納庫を建設することで対策を採ると情報をいただきました。
東日本大震災で被害を受けた仙台空港は防潮堤を作る工事が行われているようですが、広島市は旧西飛行場の滑走路南端付近の人工海浜の防潮対策はしないということなのでしょうか。
格納庫をかさ上げすることは特に異議はないのですが、格納庫以外のヘリポートの施設はどうなるのか心配です。
高潮に対して格納庫のかさ上げを行って対策を採るということは、他の施設、給油施設やヘリポート管理事務所、滑走路(ヘリポート)などいったん高潮に沈んでしまえば復旧までには相当な作業が必要となるでしょうけれどもそちらのほうは大丈夫なのでしょうか。
仙台空港が津波で大被害を受けた後、迅速な復旧活動は情けないことに米軍がやってくれました。
米軍がやってくれたことにはおおいに感謝しなければなりませんが、この進んだ近代国家の日本においてこれを喜んでいるだけでは良いはずがないでしょう。
航空当局がこの復旧作業をやっていたらいつになったら復旧できたでしょうか。考えるだけでも情けない状況でした。
西飛行場時代、50センチほど水没して、水が引いた後、ヘリはいつでも飛べる状態であったのに、滑走路の清掃,漂着物の除去ができていないとかいろいろ理由をつけて、民間のヘリの飛行を認めない中、県警ヘリのみが、人命救助の目的であると言うようなわけのわからない理由で飛んで行きました。
ドクターヘリはこのようなリスクのあるヘリポートなどにいる必要はさらさらなく、新空港へ施設を作れば何の問題もないのですが、西飛行場をヘリポートとして使用する理由付けにドクターヘリを利用しています。
ドクターヘリが病院を基地として待機できないなら、給油できて、乗員が待機できる場所があれば特にどこにいても良く、格納庫は出来るだけあればよいと言う程度です。
ヘリは10分で30キロ飛行しますので、その程度の範囲なら候補地は無数に取れるでしょう。
わざわざ水没の危険性が高い場所にことさら高額の対策費をかけて、施設を作るなら病院にヘリの基地を設けるか、水没や自然災害の受けにくいところに作るべきでしょう。
いったん施設を作ってしまったら未来永劫、適当な他の場所に変えることは出来ない中、水没の危険性に何回も会うことになるでしょう。
台風の大被害が出て、ドクターヘリが今必要とされるときに、水没はかさ上げで免れたものの、給油が出来ない、事務所がやられた、ヘリポートが瓦礫で埋まったなど、どうしても飛べませんでは話にならないと思うのですが。
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