ヘリポートなどのマーキング、、、
昨日は理化学研究所の小保方春子さんという30歳の研究者が新しく、STAP細胞という再生医療に応用できるかもしれない大発見をされたというすばらしいニュースが入りました。
この理化学研究所は神戸空港へ向かうモノレールの途中でよく見える新しい建物で、ここでは世界最速のスーパーコンピュター 「京」を造った場所でも知られています。
IPS細胞の山中教授も東大阪の出身であったり、身近のこのような世界に誇るすばらしい業績が現れる日本は本当に捨てたものではありません。
政治もマスコミもつまらないことばかりでぜひとも見習ってほしいものです。
ブルーインパルスが訓練中に接触、機体を損傷したものの、何とか無事生還したり、海保の航空機が飛行中にエンジンの点検口パネルを落下させたり、このブログで取り上げたいことが次々なのですが、今日の記事はヘリポートなどのマーキングについてです。
このブログをはじめるに当たって、最初の記事に書いたことなのですが、阪神大震災の取材に飛んで離陸後10分で、高速道路の継ぎ目が崩落して、バスが落ちそうになって何とかひっかかって止まっているところの近くで、高速道路の表面に白い字でケガ人と書いてあるのが目に入りました。
そしてそのそばにはケガ人と思われる横たわった人にブルーシートがかけてある場所でホバリングまではしたのですが、着陸することなく救助できなかったことを長く心に傷のように突き刺さっていました。
地震発生から4時間も過ぎているのに、両端の高架の高速道路が崩落し、救助が来ないので、付近を通るヘリコプターに向かって助けてくれという悲痛な叫びの白い文字だったのです。
飛行場の多く標識や白線、黄色い線や文字、そしてヘリポートを示す標識など、救助用のRマークなどこれらは一部地上の人々に立ち入りを制限する意味がありますが、通常は飛行する航空機に対するものです。
そうするとこのような標識、マーキング類は飛行する航空機などに誤解を与えるものであってはならないと言う
事は言うまでもありません。
ところがヘリコプターの着陸するヘリポートなどにはこのような配慮がやや欠けるというか、あまり正確に標識のつけ方を統一していない面があります。
航空法で言う、ヘリポートには正方形の白い線で囲まれた着陸帯とヘリポートであるということを示す丸にH 例のおなじみのマーキングがされている事が徹底されています。
そして病院へリポートなどの内、頻繁に使われる、正式へリポートではないいわゆる臨時に許可を得て離着陸する、場外と呼ばれる離着陸場所にも、まったく同じマーキングをなされているところが多数あります。
それは航空法施行規則などでヘリポートのマーキング方法には規定があってその通り塗ってありますが、ヘリポート以外の場外離着陸場所などには、これと同じマーキングをしなさいとか、するなと言う規定がなく、当然のように同じマーキングがあると上空から見たパイロットには全く区別がつかないことが良くあります。
私の意見ではヘリポート以外の場外離着陸場所にはヘリポートと同じマーキングは禁止して、別のマーキングをある程度決めて、推奨することがぜひとも必要であろうと思います。
さらに最近では病院へリポートの世界標準とも言える赤十字にHマークを塗装する場所が増えてきているようで、当初 正式へリポートにはこの塗装は許可しないといっていた航空当局はその後どのような対応をしているのか良くわかりません。
もう一つは例の救助時の特例を適用して着陸する場所で、場外着陸許可を取れない、取らない、条件の悪い屋上へリポートにもヘリポートと同じマーキングをしてあるところもあるようですので、このようなものはパイロットが正式へリポートと間違って思い込む恐れがありますのでさらに違ったマーキングとするべきでしょう。
とくに数多く存在する正式ヘリポートの認可をとれない取っていない、屋上離着陸場所には絶対にヘリポートマークをしないように行政指導するべきで、ヘリに関心のない航空当局が動かないならパイロットや運航会社が率先して標準化をはかるべきでしょう。
日本全国にヘリポートでもないのにヘリポートのマーキングをして知らん顔の偽ヘリポートのなんと多いことでしょう。
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屋上ヘリポート、、、
ヘリポートとは一般的にヘリコプターが離着陸するところなのですが、すこし専門的に仕分けるとヘリポートとは航空法的には、法的な要件を兼ね備えていて、官の検査に合格した、飛行場の一種で制限内の大きさのヘリコプターが離着陸する場所です。
これを設置するには周りの住民など利害関係者を招いて公聴会を開く必要があり、付近の進入空域などに障害物になる構築物を立てる権利が制限されるなどの事例が起きて来ます。
大阪市内にあった朝日ヘリポートは回りに高層ビルが建てられないことで、経済発展の大きな障害となりやむなく廃止されました。
ヘリの着陸帯の大きさや強度、周りの空域の障害物の状況など、全く本物のヘリポートと同じ条件があっても、臨時に離着陸する、飛行場外離着陸場として、整備し、臨時の許可申請を航空局に出して認可をもらえば、離着陸には支障はありませんが、申請した分のヘリコプターや、パイロットに限定されるという制限事項がついてしまいます。
正式ヘリポートにはこのような制限はなく、構築物のヘリポートなら何トン以下、大きさ何メートルと制限を受けるだけでパイロットは誰でも離着陸できます。
航空法上の正式のヘリポートには立ち入りを制限する確か運輸大臣名の標識があり、何人も航空の、、、とか書いてあるのでわかりますが、臨時に許可を受けるヘリポート、場外にはこのようなものはなく、同じようなものがるとすれば、病院長など管理者名のものがあるでしょう。
各地にある病院の屋上へリポートは殆どがこの場外扱いのものなのですが、あらかじめ申請したパイロットやヘリコプターだけが着陸するかといえばそうではありません。
10年ほど前に改正された航空法の規定で、人命救助にあたる公的ヘリはこの、臨時の離着陸の許可を受けなくてもよいという規定を適用されると言うことで、随時、着陸するようになっていて、ドクターヘリも各地の病院の屋上へリポートに着陸することを実行しています。
なぜ 臨時の離着陸申請をしないかという理由の一つに、多くの屋上へリポートは、離着陸の進入離脱の空域が取れない場合があったり、一番厳しいのは、離着陸時の機体の不具合が合った場合に、屋上以外の地上のどこかに不時着する場所が取れるという条件が必要で、これをクリアーすることが大変困難です。
屋上へリポートの周りに河川や海があればよいのですが、広くても人の入る公園はだめ、運動場なら管理者の承諾が要り、いくら広くても道路はだめとなっています。
ドクターヘリがエンジン故障したときに不時着したいので協力願いますとお願いしにいっても、いいよという人は、まずいないでしょう。
このようなわけで、多くの屋上へリポートは公式ヘリポートでもなく、臨時離着陸で許可申請したら許可が下りず、人命救助などといって離着陸しているところが多くありそうです。
さて、瀕死の患者さんを運んで来たときは人命救助でしょうけれども、無事搬送を終わって空で帰るときはまさか、人命救助とはいえないと思いますがどうなのでしょうか。
救助に入るときは、着陸も、収容して病院へ向かう離陸の時も人命救助といえるでしょうけれども、都会の病院へ運んできて帰るときはさすがに救助とはいえないとと思いますが、法律の適用はどうなるのでしょう。
ヘリポートのさまざまな条件はすべて安全運航のためあると理解していますが、人命救助は安全でなくても良いと言われているようで、許認可のないヘリポートで墜落しても、周りの住民の方たちには安全はいらないということになるのでしょうか。
ドクターヘリ空白県、、、
現在のところ、自県で運航するドクターヘリを持たないのは、北から、宮城県、東京都 石川県、富山県、福井県、鳥取県 京都府が京都市など南部、奈良県、滋賀県、香川県、そして愛媛県でしょうか。
この中の県でも、隣の県と共同運航と称して、基地病院はもたず、もっぱら他県におんぶにだっこの状態で空白県ではないと言い張っているところも多いようです。
このように県単位でドクターヘリが空白かどうかを論じることは、ドクターヘリの救命機能から言って殆ど意味のないことです。
ドクターヘリが機能するのは、瀕死の方が手遅れで亡くなることをいかに防ぎえるかどうかということですので、自分の県にドクターヘリがあろうがなかろうが、県内任意の場所から119番の救急依頼から何分後に、医師による、救命処置が開始できるかという一点だけが問題として扱うべきです。
一応予算配分や、県の行政区域や、消防行政の範囲の問題や3次救急病院の配置状況などから、県単位にドクターヘリが配置されてきたことはあまり批判するべきではなかったのですが、最近のように殆どの県に配置される状況になってくると、いわゆる人口密度状態や、医療機関の配置状況と、配置したドクターヘリの一定時間内でのカバー状況を総合的に判断するべき時期となってきています。
このようなことは誰が何を判断して今後のドクターヘリの配置状況をどう進めていくのかという、ドクターヘリ配備網の完成をどう描くかという次の課題を誰かがデザインする時期となってきているということになります。
つまり理想はドクターヘリ15分到達範囲なのですが、とりあえずは30分到達範囲を目標とし、それは距離的には100キロ程度となりますが、日本全国任意の地点において、必ず100キロ以内にどこかのドクターヘリの基地がある状況を完成させるということになります。
あるいは75キロ20分を目標とすることも良いでしょうし、このような日本全体を見渡したグランドデザインは各県や基地病院が考えることではなくこれは紛れもなく、ドクターヘリ言いだしっぺで全国的な予算を握る厚生労働省であることは間違いありません。
つまり ドクターヘリは県単位の縄張り死守の縦割り均一行政の申し子ではなく、日本全国何処で急病になっても事故で瀕死になっても、15分や20分で救急の処置が受けることが出来る事が重要で、何処の県で急病になったから運が良かったねではないと思うのですが。
厚労省は自らそのような困難なややこしい仕事は抱え込むことはないでしょう。何しろ金だけ出してややこしいことはせっかく、すべて県に押し付けたのですから、、、、、
ヘリコプターのホバリング上昇力、、、、
昨日 読者のみいさんから面白い質問をいただきましたので、それの答えになるヘリコプターのホバリング上昇力についてです。
たとえば204Bで最大重量 1,5トンを吊っていていきなりフックの不具合で荷物が落ちたとき、ヘリはロケットのように上昇するかという質問でした。
残念ながらヘリコプターのホバリング上昇性能はそれほどのものはありません。
荷物が切れて離れた瞬間、ちょうど車がちょっとした石に乗り上げた程度の初動しかありません。
ですから上昇を止めるにはピッチレバーを3センチほど、エンジンのトルクで言えば100%から85%に下げてやる程度ですぐに止まってしまうほどです。
60ノット程度の最大上昇率速度で上昇しながら飛んでいるときなら、ホバリング時よりもいくらか大きな上昇力の変化があるだけで、降下中なら殆どわからない程度の変化しかありません。
ということはホバリング中はいかに大きなパワーを必要とするか、また全備重量一杯から空虚重量までのパワーの変化が比較的小さいのは、空の状態のヘリを浮かすのにも大きなパワーが必要ということでしょう。
204は全備重量で4,5トン弱、吊り荷の最大値は約1,5トン程度ですので、自重の半分程度しか吊れないということで、本当に効率の悪い乗り物であるといえます。
生コンを運んでいって、直打ちといって 型枠の上で接する程度の高度で、ホバリングしながらバケットを開いて中身の生コンだけを放出することも多くやりますが、1トン強の生コンが流れ出てもほんの少しピッチレバーを当てる程度で殆ど上昇することはありませんでした。
このように加重が減る場合で、送電線などの直下で荷物を切り離すときは直上の線が気になって、うっかり上昇しないように気を使いましたが、それでない場合はほとんど簡単に制御できる程度の変化しかなかったと言えます。
ところがこの反対のことが起きる可能性がある、木材搬出の吊り上げ時のことですが、急斜面に切り倒したままの長い木材を吊り上げるときなど、少しワイヤーにテンションをかけて、木材を立てようとしたときに、いきなり滑り落ち始めるときがあり、急に全加重が掛かったりすることがあります。
このようなときに最大重量近いものが落下しながら、ワイヤーフックに急激に荷重が掛かると、パイロットに取ってもヘリコプターにとっても悲劇で、最大馬力で急斜面をヘリと木材がずるずると落ちていくことになります。
周りの立ち木か岩などにでもひっかかって止まってくれないと、ヘリは引き込まれて墜落の危機ですのでどうしても止まらなければ、フックを開いて吊り荷をカットすることになり、場合によっては地上の作業員が大変危険な目にあうことにもなりまねません。
ヘリのフック機構には、いわゆる緩衝装置がなく、機体構造に大きな力がかかり、干渉はワイヤーの伸びだけで吸収するような構造なので、いつも優しく、上げ下ろしをして機体愛護に勤めるのですが、そう いつもいつも中々うまく行かないものでした。
ヘリコプター意外と難しい直線飛行、、、
ヘリコプターは大きな回転翼が回っていますので、空中では反トルク つまり 回転翼が回る方向とは反対の方向へ振り回されようとしますので、これを止めるため、テールローターやダクテッドファンが横方向へ尾部を引っ張ったり押したりしています。
すると横方向への推力が発生していて、ヘリコプター全体を横方向へと移動させてしまうので、これを打ち消すために大きな回転翼の回転面を逆の方向へ傾けています。
そうするとヘリコプターの機体が少し傾くか、回転翼が少し傾いた状態が直線でまっすぐに飛ぶ正しい姿勢だということになります。
ここでEC135などとベル206、204が違っているのは、ローターの基本的な中立が135はこのようなテールによる横方向のずれる影響を修正がないまっすぐに設定してあるのに対し、206などは巡航飛行でまっすぐに飛べるように初めからある角度を傾けて設定してあるということです。
結果どうなっているかというと、206は機体の横方向を水平にすると、ローターが設定の分だけ傾いた状態でまっすぐに飛ぶのに対し、EC135は機体を横方向に傾けてやらないと、ローターも傾かないので、まっすぐに飛ばないという違いがあります。
このことは機体が空中に引いたかくうの直線上をまっすぐに飛ぶという概念ですが、もう一つの概念はヘリの頭、機首がまっすぐ前を向いた方向に直線状に飛んでいくという概念があります。
ヘリは真横にも飛べますし、真後ろにも後ろにも飛べるようになっていますので、かなりの速度でも機首が向いた方向と少しぐらいずれた斜め方向へ飛ぶことはいとも簡単なのですが、逆にきわめて精密にまっすぐ前に飛ぶということが、難しいという面があります。
また少しくらい斜めに飛ぶパイロットのほうがもしかすると多いといえるほど、まっすぐに飛ぶことが難しいのですが、そもそもそれは、回転翼や機体が傾いた状態が真っ直ぐである上、飛行中受ける横風の影響があることも影響し、パイロット自身が何が真っ直ぐなのかわからないという面があります。
そして日ごろから真っ直ぐに飛ばせないパイロットは、正確な直線飛行が出来ないので、たまに長い滑走路の空港に横風のない状態で、アプローチしたときなどに、日ごろの飛び方のいい加減さがもろに出てしまいます。
そしてこのような基本的な直線飛行を会得していないパイロットは、旋回しながらヘリポートに進入する操作においても、すべて正確なトラックを正確な機首方位を維持して飛べないこととなり、さまざまな応用操作や、熟練した操縦の会得に大いに妨げとなります。
ヘリのパイロットが真っ直ぐに飛べるかどうか、素人でもどの程度の腕か判断できる良い機会がありますのでここで公開しておきますので、自分が命を預けるパイロットの判断にご利用ください。
着陸したヘリの足がヘリポートのHマークの向きにぴったり合って真っ直ぐになっているかどうか、チラット見ただけでわかります。
パイロットにとっては、いやなことを公開してしまったかな(笑)
農薬混入事件 容疑者逮捕、、農薬雑感、、
先ほど 夕べ遅くですが、マルハニチロの冷凍食品農薬混入の容疑者が逮捕されたと報道されました。
今のところ 非正規社員の逆恨みによる犯行と想像されているようですが、前回の毒餃子事件と言い現代は食品も国際流通が普通の事となっていて、その状態が国際関係の悪化に伴う、テロ行為ということも視野に入れた捜査が必要な物騒な時代となっています。
立証はされませんでしたが、既に30年以上も過ぎている、グリコ森永事件は直接被害会社の業績がどん底へ落ちる中、外国系の製菓会社が大きく業績を伸ばすという実態があったことが殆ど報道されることはありませんでした。
10年以上ヘリで農薬を撒布した経験から、農薬の知識や取り扱いについて少し教育を受けたことがあり、また農薬の匂いについても経験上少し知っています。
被疑者が製品に農薬を付着させるときにはたぶん近いところではある程度の匂いが広がったものと想像しますが、今のオートメーションの工場では省力化、無人化が進んでいて、他人に知られることなく犯行を実行できたのでしょうか。
ヘリによる農薬散布の経験から撒布する農薬の強烈な匂いがどの種類の農薬かある程度わかるようになってしまうほどでしたが、ドクターヘリに乗るようになってから、農薬による服毒自殺の患者さんを搬送したことが数回以上あり、いずれも患者さんの体内から吸引機などで排出する処置を機内で行いました。
このようなとき少し不謹慎ですがその強烈な匂いに覚えがあり、なんとなくなつかしさも感じたものでした。
患者さんを降ろした後も、匂いが取れにくく消臭剤を使ったものでした。
最近も他の記事で書いたと思いますが、夏の間 農薬散布で長く飛ばした206Bなど、シーズンが終わったあと他の仕事でお客さんを乗せたとき、かすかに残った微妙な農薬の匂いで気分が悪くなる人が出るほど、取れにくいものでした。
、
事件は容疑者の逮捕で一件落着でしょうが、マルハニチロがこうむった被害の大きさから思うとき、海外を含めて相当な背後関係も予想され、十分な捜査をしてほしいものです。
この事件は非正規社員の低待遇を恨んだ犯行という一面だけでなく、外国勢力のテロという一面のありえるということを忘れてはならないでしょう。
何しろこの罪の重い犯行によって、犯人が得る利益はほんの少しの愉快感を得るだけですので普通に考えれば相当な背後関係を疑わないほうがおかしいでしょう。
都知事選と原発問題、、、
都知事選は公示前の盛り上がりから大選挙戦に入ってマスコミが煽り立てて論戦が盛り上がると期待していたのですが、予想に反してずいぶんとおとなしい報道となってしまっているようでがっかりです。
ガンガン論戦を戦わせてほしかったのですが、まともに論戦を進めていけば、田母神候補の主張する方向性がぴったりと阿部総理のそれと一致していることがわかってしまい、大差で当選し、日本の進む方向は中韓の難癖を一挙にぶっ飛ばしてしまいそうです。
細川候補のルーピーぶりは選挙公約公表の遅れ方から、泥縄でとても信頼性がなく、鳩山元総理と同程度の馬鹿殿様とわかってしまいました。
ただ小泉元総理の原発ゼロ作戦は福島の惨状と、今後の電力危機を煽る相当高度な作戦でうっかりすると都民はだまされて細川都政誕生と言うこともありうることです。
私は去年福島へ出かけ、原発周辺の町がゴーストタウンになっているのを見て、とても原発再稼動に賛成する気にはなりませんし、電力を安定的に、また適切な料金で供給するには今の原発を相当程度稼動してやろうとするにはとても、無理だと思います。
原発事故被害の保障費用や、事故後の廃炉費用のコスト面から見てもいくら頑張ってみても採算性は無理で、電力会社や政府がまともな経済感覚を持っているなら、ならほかの方法を取るでしょう。
また安定供給の不安があり、発電コストの高すぎる、しかも環境負荷の高い自然エネルギーの太陽光や風力も導入量にはすぐに限界が来ることでしょう。
詰まり原発に賛成しようが反対しようが近い将来、その稼動はごく限られたものにならざるをえなくなり、いずれ消滅することでしょう。
それでも原発の新設まで認めて、稼動を続けたいなら、最大限の安全性と経済性、採算性を確保して、東京湾の埋立地に増設する合意を都民から得る程度のことをしないととても将来性はなさそうです。
アメリカヨーロッパの原発は電力消費地の都会のすぐそばに設置しているのが普通だそうですから。
安全保障や原発問題など、安倍総理が普段から自分の主張する主義、政策に一番近い候補者を押さないで、なぜ主義主張の違う候補者を認めるのか、これはやはり安倍政権の終わりの始まりなのでしょうか。
同級生の逝去、、
21日夕方 中学から高校へと続けて体操部の同級生が癌のため亡くなりました。
昨日今日はお通夜、葬儀のため高校体操部のOBや顧問の先生たちと悲しい集まりとなりました。
13歳から18歳まで6年間、体操部の同級生として、一緒に苦しい練習に耐えた仲間がこんなに早く亡くすとはとても想像できませんでした。
その同級生T君は高校を卒業すると大学の土木から、送電線工事会社へすすみ、長く地中送電線の工事に携わっていて、同じ会社には架空送電線の部門もあり、自分がかかわったヘリコプターによる送電線工事で多いに近いところにいたのですが、残念ながら一緒には仕事をしたことはありませんでした。
その会社は住友系の会社で、ヘリ会社はライバルのTDAを主力に使っていましたが、TDAがヘリ部門を止めた後はエースヘリが担当することになり、一部応援でその現場に入った程度で最後まで一緒に仕事をする機会がなかったことは残念なことでした。
Tは高校卒業後も頻繁に体操部活動に顔を出し、多くの後輩の面倒を見ていたようで、高校卒業後航空の部門に進んだ自分は全く顔を出す機会がなく、ほとんど一人で面倒を見ていてくれたような感じだったようでした。
去年の暮れにOB会を開いて、入院中のTが短時間医者の止めるのを振り切って短時間ですが、顔をを出してくれたのが最後の別れとなってしまいました。
患者さんから見たドクターヘリは?、、、
今までドクターヘリが多くの方たちから見た視点でさまざまなことが取り上げられたり、話題になってきたのですが、患者さんやその家族からの視点で何か取り上げられていたことはあまりありません。
いや そんなことはない あるよ と言う反論がすぐに聞こえてくることはもちろんあります。
それは命を救っていただいた患者さんや家族の方が表明された感謝の気持ちや、お礼のお手紙が各病院などで取り上げられていますが、それはそのまま評価に値するものですが、それ以外の意見と言うものがあまり外部に聞こえてくることはありません。
私がドクターヘリに乗って患者さんを搬送する5年の間に患者さんやそのご家族がふと漏らしたお言葉にドクターヘリへの思いがこめられていたと思い、すこし紹介します。
過疎地の山奥から意識障害で搬送され、機内でのドクターの呼びかけに、薄れいく意識の中で必死にお答えになっていた90歳を過ぎたおじいちゃんの言葉でした。
これ 高いんちゃうか? ドクターは一瞬何を言っているのか、わらなかったのですが、少し間をおいてふと気がつきました。
患者さんはヘリコプターの料金が途方もなく高いことをおぼろげながら知っていて、自分が一人暮らしの過疎地の高齢者の手に余る料金が掛からないかと、大いに心配になってドクターに聞いたのでした。
ドクターが おじいちゃん 大丈夫、これタダやでー タダ タダ 心配いらんでーー
これを聞いたおじいちゃん なんとなく、元気を取り戻したように見えましたが気のせいだったのでしょうか。
この例を思い出すとき、過疎地で一人暮らしをされる高齢者の方たちが、自分の終末期の医療費についてずいぶんと心配されているような気がしました。
次の例は30代のバイク乗りの方の事故のときでした。
現場についてみたら、転倒して指を切断しておられました。
ドクターはもちろん適切な病院へ搬送して、すぐに切断した指を接合することを優先しようと、患者さんをストレッチャーへ載せ、ヘリへ搬入しようとしたとき、患者さんが信じられない一言。
ヘリはだめ ヘリにはのらない!!
なんとドクターも看護師も、そしてわれわれ運航クルーも信じられない言葉でした。
本人がのらないというのに、強制することは出来ません。救急車で搬送して言ったのですがあの指は無事に接合できたのでしょうか。
そのあと看護師さんから驚くべき言葉が、、、、あの患者さん 足は義足でした、、と
今回の事故の前にはもっと激しい事故で足を失って、その経験がヘリを拒否する大もとになっていたのでしょうか。
患者さんやそのご家族は、基本的には救命の決め手のドクターヘリに感謝の姿勢であるのは間違いありませんが、何しろ本人や近親者が瀕死の状態では、ヘリの運航クルーや医療クルーに対し言いたいことも十分には伝えられない状態ですので、ヘリ関係者はおごることなく、誠実に毎日の任務を達成したいものです。
そしてその一番はやはり、全員協力して、安全確実に患者さんを運ぶことでしょう。
飛行機の訓練は空中で、ヘリの訓練は地上で、、、
飛行機の訓練は空中ですると言うイメージは常識的ですが、今日の記事のテーマ、ヘリの訓練は地上でと言うイメージは少し説明が必要です。
飛行機もヘリも航空機を飛ばす基礎的な訓練は殆ど共通していて、離陸して上昇し水平飛行で航法を行って自分の行きたい所へ行き着陸する、そしてその間に起きる機体の構造的な不具合や危険性がある悪天候に対処して、安全に飛行すると言う能力をつけます。
この基本操縦能力に、計器飛行能力を身につけることによってほぼパイロットとしての基本的な能力は通常民間の航空機はこれで一応一人前に飛べるということになるのですが、ヘリコプターの操縦士はここから次の段階が始まります。
民間のヘリコプターが通常行っているフライトの内容は、さまざまの運航形態があり、農薬散布の超低空飛行さらに、ドクターヘリが行うさまざまな飛行場以外の場所への離着陸、そして警察、消防などが行うホイストによる救助、これと似たようなものが吊り下げによる物資輸送、もちろんこれらもだだっ広い平原で行うことはほとんどなく、岩の絶壁や高い樹木に囲まれて行うことが普通です。
ここまで説明すると、飛行機はその実態の通りに、殆どの訓練は広大は飛行場での離着陸以外訓練はすべて広い空中で行います。
ところが、ヘリコプターのパイロットが基本的に飛べるようになる訓練は、飛行機と殆ど同じで、これを終えれば目出度く、免許皆伝となりますが、ただしそのパイロットはヘリコプターと飛ばしたとして、とてもヘリコプターが飛んでいると言えるような飛行内容はこなせそうもありません。
先ほど書いたようなヘリコプターとしての訓練はすべて、地上と密接に接して行う、いわゆる地上での訓練と言ったその理由があります。
そこで昨日の鹿児島県警の構築物へのホイスト訓練で、読者の方が書き込んだ、子供が近くにいて危険であってこんなところでするなと言うお言葉です。
まず、日本国中でこのようなヘリコプターの実用的な訓練を自由に出来る環境は殆どゼロで、一部軍が演習場内で実施できる程度です。
何しろドクターヘリが普段 救急で着陸している場所ですら、訓練で着陸を許すところは皆無と言ってよい状態ですし、屋上へリポートを自由に訓練で着陸してくださいなどというところは聞いたことがありません。
さらに危険性あるような狭い場所や、障害物に近いところなどは、法的にも訓練の許可さえ出さないことでしょう。
こんな状態で日本でまともなヘリパイロットが育つわけもなく、いずれ近い将来、技量低下の荒波で、公的ヘリは墜落続出とならないか心配してしまいます。
なら今までどうなっていたんだと言うことになりますがその答えは、250機の無法者、農薬散布ヘリを農水省が、そして全国の原発に繋がる送電線の建設ラッシュの国策で飛んだ100機単位の物資輸送のヘリ、これを飛ばすにへなちょこ航空局が目をつぶって知らない顔して無法者に許可を乱発して飛ばし続けたと言うことでしょう。
,高度経済成長の一翼を担いながら、ヘリの墜落はどんどん続いて起き、多くの犠牲者を出しながら知らず知らずに腕を上げていったということなのでしょうが、さて これからどうするのでしょうか、、、、