ドクターヘリに最小限必要な施設、、

 

 
 

 
 奈良県が新たにドクターヘリを導入する検討に入ったというニュースが伝わりました。
 
 県立病院の完成予想図が公開されていて、すばらしい屋上へリポートが整備されるようですが、10年程度に及ぶ日本のドクターヘリの運航を元にどのような設備が必要か、あるいは理想的かについて今日は書いてみます。
 
 屋上へリポートは患者さんを運び込むことには最高の設備なのですが、ドクターヘリがその能力を最大限に発揮して飛ぶには多くの追加設備が必要となります。
 
 限られた税金から多額の金額をを投入するにあたり、屋上へリポートのみにその大部分をつぎ込むということはあまり良いとはいえません。
 
 屋上へリポートはあまりにも高額の資金が必要で、さらにヘリにとって必須の給油設備はヘリポートにかける金額と同等の億単位の金がかかり、さらに必要な格納設備にも同じような金額がかかります。
 
 もうひとつは大災害時や多数傷病者に対応して、複数のヘリが使用可能とするには少なくとも2気分のスペースがひつようとなり、今新たに作る設備としては、このようなものを現時点で具備しないと追加整備と言うことはほとんど金額的にも、建物の構造設計の面から難しいといえるでしょう。
 
 東北大震災の場合も基地となるべき福島医大のドクターヘリの拠点は応援ヘリの、給油はまったく出来なくて、さらには応援のヘリの運航には充分な施設とはいえませんでした。
 
 さらに格納庫は1機がぎりぎり入る大きさではなく、2機がぎりぎり入り、通常は機材の積み替えや、機体が故障した場合で現場で整備が必要な場合など、ぎりぎり2機が入るスペースが必要です。
 
 そして屋外の駐機スペースは1機が主たるヘリポート、そして出来れば隣接して給油用のスポット、これだけあれば緊急時や災害時にも同時にぎりぎり格納庫2機屋外2機計4機の運航が可能となります。
 
 今の各県の基地病院にはこれと同等程度の設備や面積を持っているにもかかわらず、同時4機の運航を考慮したことがないようにも見受けられ、少し平和ボケしているのでは共考えられます。
 
 4機同時に運行と言うことになると、それに見合った運航要員の待機室、打ち合わせのスペースが必要で、普段からぎりぎりの狭いところでは困難となるでしょう。
 
 ただこのような設備を現行の航空関係や消防法関係の規制を一字一句守っていたらとてつもない広い場所が必要になるのですが、それはヘリが過去の長い間に飛んできた実績と言うものも考慮して、必要最小限の物とする工夫が必要でしょう。
 
 このあたりは関係機関の充分なすりあわせが必要で、ただ単に法が規則がこうだからこれだけかかりますというような無駄な税金の投入はやめるべきでしょう。
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bell214b1989

Author:bell214b1989
35年間のヘリパイロット生活 
最終5年間はドクターヘリでした。

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