ドクターヘリ勤務と人の死、、

 

 
 
 
 お正月からあまり縁起の良くない話題で恐縮ですが、今日は人の死に立ち会うということについてです。
 
 私の人生は昭和24年に生まれてごく普通の成長を遂げ、航空自衛隊のパイロットから民間のヘリコプターの操縦士として現役の生活はほぼ終わりました。
 
 生まれて初めて身近な人の死に面したのは、自宅に隣接した家に住むおばあちゃんの死でした。
 
 85歳以上の長生きで玄関の土間で転んで頭からの大出血でなくなったのですが、生まれて初めて小学6年生で衝撃的な出来事でした。
 
 その後 ヘリの民間のパイロットとして、多くの同僚や部下先輩の事故死に接することとなりましたが、直接事故現場に出くわしたしたことも数回はありましたが、直接事故死の現場に出くわすことはありませんでした。
 
 それでも何回も、事故死した同僚先輩部下の悲しい葬式告別式には、参列させてもらったことがありました。
 
 そのつど親しい仲間の死について深く考えさせられて、自分の安全飛行を誓い、犠牲になった仲間が我々残った者たちを見守ってくれることを、お願いしたものでした。
 
 事故や病気でなくなることを防げない人間の力の無力さや、自分の至らなさをそのような機会に激しく反省することを自然としたものでした。
 
 ヘリパイロット最後の職場にドクターヘリを自ら選んだのですが、この職場ほど人間の死に向き合うことが多いとは想像以上でした。
 
 人が死ぬということに接することは、何回経験しても衝撃的なことで、自分が飛ぶヘリの中で、救出作業の大破した車の中で、水難事故で救出された患者さんが救急車の中で、運びこまれた病院の中で、何人の方が無念のなかで命を亡くされたかわからないほどの回数でした。
 
 やはりその都度、その方たちの死に直面し、衝撃を受け、悲しみの中で自分のなした仕事が、フライトが万全であったか反省せざるを得ない状況におかれました。
 
 ドクターヘリは多くの命を救うということは間違いありませんが、その中で多くの方が命を失う場所であると言うことも悲しい現実です。
 
 このような人間の命をかけた厳粛な仕事場で自分の為した仕事が問われると言う厳しい仕事はこの世の中にそうあるものではないと思いますが、重圧に負けないで、逃げないで、パイロットとしての技術の向上を目指せるとはすばらしい現場であることも確かでした。
 
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bell214b1989

Author:bell214b1989
35年間のヘリパイロット生活 
最終5年間はドクターヘリでした。

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