JAL駐機中に出火、、、

 

 
 
 
 アメリカでJALの就航まもない新品の787が駐機中に出火し、消防隊によって消し止められたようです。
 
 報道によるとアメリカのボストン空港で駐機中にAPU(駐機中に電源を供給する装置)のバッテリーが爆発して出火したようです。
 
 大型旅客機のAPUのエンジンは普通ヘリコプターのエンジンを使った発電機が装備されていて、着陸後始動させ、離陸前に停止し、地上で駐機中に電気を供給するようになっています。
 
 またエンジンを始動するときに必要な大電力も供給し、地上支援装置がまったくない空港であっても自己完結で駐機中の必要な電気を供給します。
 
 ヘリコプターのエンジンを使っていますから、APU自身の始動用には減りと同じバッテリーを使用しているものと考えられます。
 
 この機上のバッテリーにはサーマルランアウエーと呼ばれる、異常加熱する不具合があり、最悪爆発して火災が発生し、ヘリの場合は墜落した例もあり,もっとも危険な緊急事態、直ちにに着陸と言う一番の緊急処置を要するエマージンシーです。
 
 APUをスタートし、バッテリーの容量は大きく減った状態になり、直ちに大容量の充電が開始されます。そのときにバッテリの各セルの電圧が不均一であると低い電圧のセルに充電が集中し、いっきに反応が進んで水素ガスが発生しながら過熱し、最悪爆発に至る危険性があります。
 
 このようなことを防ぐためにバッテリーには温度計がつけてあり、加熱すると警告灯が着くようになっていて、これが点灯したら、充電を中止し、加熱しないようにする処置が必要です。
 
 サーマルランアウエーは化学反応なので、充電を中止してもすぐに加熱が収まらないことも多く、ジェネレータースイッチを切った後でも爆発することもあり、ヘリの場合はすぐに着陸しないと危険であるといわれています。
 
 今回は飛行中に使う部分の故障ではないので墜落などと言う事態は考えられませんが、機内での爆発発火と言う事態はかなりの危険を孕んでいるように思えます。
 
 キャビンには客がいなかったかほとんど降りていたなら、パイロットもコクピットを離れていたかも知れません。
 
 バッテリーの加熱警告灯を見落としていたかどうかが、事故調査のポイントになりそうです。
 
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bell214b1989

Author:bell214b1989
35年間のヘリパイロット生活 
最終5年間はドクターヘリでした。

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