ホットリフューエル、、、、、、、


 給油中エンジン停止 ガソリンスタンドにはこのような注意書きが張ってあったように思いますが、まさかエンジンを止めないでガソリンを給油する人はいないと思います。

 ヘリコプターもベル47のころは必ずエンジンを止めて、ガソリンを給油していましたが、タービンエンジンに変わってからは、空港以外の場所で給油する場合はエンジンを止めないで給油することが多くなりました。

 ホットリフューエルという言葉もあるから、外国でも同じなのでしょう。

 タービンエンジンヘリがエンジンを止めないでいわゆるホットリフューエルをする理由は色々とあるのですが、一番の理由は初期のタービンエンジンはいったん止めると、エンジンが十分に冷えないと再始動することが難しかったからでしょう。おおむね排気温度計の指示が150度以下にならないと、スタート時にホットスタートとなってエンジンを焼いてしまう可能性があったのが理由で、真夏などは30分以上もかけられないこともありました。

 今でも一部防災ヘリの412などは消防関係者に30分は再始動できないと周知し、延々と止めないで地上待機しているような例もあるようです。

 もうひとつは燃料が灯油系のもので常温では引火する可能性が極めて低いので、火災になる可能性がほとんどないということもその理由でしょう。

 ですから大型ヘリなどではエンジン駆動の農業用ポンプにフイルターを装備したものを使ったり、中型機では電動ポンプにフイルターを装備したものを使ったりしています。

 大型ヘリでは5分で400リッター、中型ヘリでは5分で200リッター程度給油可能で、タバコを吸うパイロットは操縦席で座ったまま一本すったら給油完了というような段取りがちょうど良いようです。

 あまり早すぎても休憩、一服が出来ないからでしょう。

 このような給油の仕方が、消防法や危険物取り扱い規定にたぶん違反しているのでしょうが、果たしてどの法規類のどの条項に違反しているかなどは、考えたこともありません。

 なぜ考えたことがないかというと、ほかに良い方法がないということもありますし、あまり理由にはならないのですが消防のヘリがまったく同じように給油しているということも以前には聞いたことがあります。

 あまり多くの外国のことは知らないのですが、インドネシアの石油開発の現場では、ガソリンスタンドと同じような給油施設があり、ヘリはその横へ着陸してエンジンは回したまま、作業員に必要量まできたらストップの合図をするようなところまでありました。

 エッソかモービルの航空安全査察チームが安全監査に入ったときに、ホットリフューエルについての議論になり、白人の監査官いわく、インドネシアなど東南アジアは空気中の湿度が高いのでほとんど危険性はないが、中東など乾燥した地域では、給油中の静電気の発生がおおきすぎて危険な場合があるということを言っていました。

 そういえば夜間にエンジンポンプで給油したところ、燃料がホースの中を機体の給油口へ向けて走るにつれて、静電気が火花を散らして走っているのを見ると気持ち悪くなりました。

 おなじインドネシアでベル206Bの機体の貨物室にコンセントをつけて電動ポンプで給油していましたが、電気がショートして火災になって、消化器を使って消し止めた先輩がいました。

 ホットリフューエルは何らかの規定に反しているとは思いますが、日本では火災事故が発生した例はないようですので、今後も人知れず続くことでしょう。

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bell214b1989

Author:bell214b1989
35年間のヘリパイロット生活 
最終5年間はドクターヘリでした。

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