大型フェリー 横転座礁、、、、、、
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091113-00000542-san-soci
昨日早朝 マルエーフェリーの『 ありあけ 』 が 熊野灘で横波を受け積荷が荷崩れを起こし大きく傾いて航行不能になって救助を求めました。
朝のNHKニュースで見て、われわれがドクターヘリを運航している管轄区域なので少し緊張が走りました。
ドクターヘリ運航クルーの朝礼でこの情報を伝達し、出動要請に備えましたが、その後のニュースで全員無事救出されたようで、不幸中の幸いでした。
低気圧の影響で太平洋は大荒れであったようですが、基地病院のある片男波海岸付近はべたなぎで、気流も安定していましたが、当日山間部への飛行では乱気流にあおられて大きく揺れるような状態でした。
べたなぎの湾内には台風のときのように数多くの貨物船が前日の夜間から繋留していましたので、それほど海が荒れているのかと思っていました。
しかし7000トンもある大型のフェリーが少々強い横波を受けたくらいで、荷崩れを起こして転覆しそうになって座礁するなどとは船長も思わなかったのでしょう。
小さな3トン4トンのヘリコプターと同じような厳しい天候判断を要求されるとは大型船の船長も楽な仕事ではないようです。
またつい最近、気流の荒れた成田空港ではDC10大型貨物機が着陸時にポーポイズに入って一瞬にして炎上し灰になってしまっています。
自然を相手にする乗り物は本当に厳しい運航条件にあるといえるでしょう。一瞬の判断のミスが大きな事故へと繋がる危険性があり、ベテランであろうと新人であろうと自然は何の猶予もなく地獄へと連れ込もうとしているようです。
ドクターヘリは小さな機体で大自然の中を未来永劫、飛び続けるでしょうから、今回のような事故は大きな教訓として安全運航を絶やさないようにしたいものです。