ドクターヘリ 天下り 渡り 官僚依存 全廃の影響は、、、、、
全国に作られたダムや空港、そして高速道路などを見るとき。政治家と官僚ががっちりと手を結び、事業の現場へ官僚が天下っていくときにすばらしいスピードでことがなされてきたように思います。
ですから必要以上のものが莫大な税金を使って作られすぎたという実績に結びついたといえるのですが、今から全国にドクターヘリ網を整備して、全国民の救急医療に平等な体制を作っていこうとすると、民主党への政変、そして官僚依存からの脱却、天下り、渡りの全廃という一見は改善に見える新体制もどうもマイナスに影響をしそうだと思うのは私だけでしょうか。
さらには権限の地方移転、自治の推進ということも言われていますので、よりドクターヘリの普及にブレーキがかかりそうな気がして仕方がありません。
空港が100箇所も作られて航空路線網の日本国中に開設が過剰に可能になったのは、航空路線網を拡大して、より多くの航空機を飛ばして、規模拡大を狙う航空会社は政府の航空行政の責任者の運輸省の事務次官から航空局長を何人もの天下りとして受け入れ、航空行政が航空会社に有利に働くような組織つくりをしたため、結果それがうまく機能したのでしょう。
大手航空会社には官僚側の航空行政の責任者であった、元航空局長が複数同時に在籍したこともあったようですし、その上の元事務次官が社長で役員が元航空局長さらにその下に役員になれない後輩の元航空局長までいたようなことがあったようです。
こんな体制なら空港を新たにあっちにもこっちにも作ることくらいはどんどん進んだことでしょう。
今 民主政権になって、天下り、渡りを一切しないということになたっら、ドクターヘリなどという全国整備しても高々年間200億円ていどの事業規模のごく小さい事業が、まったく天下りを受け入れる余地もなく、さらに地方自治の推進ということで、半額または4分の3国庫補助でということになっても、各省庁間、各異業種間の調整の難しい事業を県民の救急のためだなどという崇高な目的があったとしても、使命感を持って取り組むような酔狂な役人が出るでしょうか。
はるか50年前に日本国土の水田に農薬を撒くというたったこれだけのことに、農水省は外郭団体を作り、天下りを派遣し、全国統一の事業として最盛期250機のヘリを飛ばすため、パイロットの養成から、ヘリの購入資金の融資から、ヘリ会社への全国の作業量の割り当てから、何から何まで面倒を見て成し遂げた、体制が非常にうらやましくも見えてしまいます。
いまやヘリに着ける医療機器は誰が支払うだの、給油施設は誰が作るのだとか、格納庫はいるだのいらないだのこんな馬鹿げたことが、いまだにはっきりしないような状態でうろうろしているようでは、今後の展開に非常な不安感を持って見ざるを得ないように思います。
公式な場所では、パイロットや整備士、運行管理要員の育成はどうするなどという話はほとんど聞いたことがないほど話題にも上がらない始末です。
つまりこのように足元が定まっていないのに片方では計器飛行だ、夜間運航だ、24時間体制だという景気の良い話も飛び交っているようです。
昔の農薬散布事業は事故も多くまったくの3Kの仕事ではありましたが当時の困難な事業としては良くまとまっていてそれなりに機能したように思います。
いまさら天下り依存、特定省庁の全国展開事業、自由競争規制と民主党の政策とは反するようなことも望めないようですので、今後どのようになるのか本当に心配します。