船からの離陸の事故、、、、、、


 http://www.youtube.com/watch?v=axGEhvefAGE

 またしてもpunpun0461さんからの宿題に回答です。それにしても面白い映像をいつも教えていただいてありがとうございます。

 船に着陸するヘリコプター特にスキッドタイプは甲板の鉄板とスキッドの接地抵抗が極めて小さいので、ピッチング、ローリング、うねりによる甲板の傾斜によってヘリが動いてしまったり、エンジンスタートやシャットダウン、離着陸時に急激に動いたり、まわされてしまったリする恐れがたぶんにあります。

 特に甲板が濡れていたり、凍っていたりした場合はより危険性が増します。それを防ぐためにクレーンで荷物を上げ下ろしする時に使うモッコを甲板に敷くことがよく行われます。

 ただし これは強力に四方に張って、甲板との間に隙間が出来ないようにしないと、特に小型機は、離着陸時にスキッドが網目に入り込んだら、即 横転となって余計に危険性が増す恐れもありますので注意が必要です。

 今回のこの映像の場合、甲板が大きく傾斜を繰り返す合間にうまく離陸しようとしたときに、どうやら右後ろの固縛が解けていないことに気がつき、それをはずした瞬間に甲板の傾きにローターが回転するヘリのスキッドの摩擦が耐え切れず、やや右前に滑り始めてしまい、パイロットは操縦桿を後ろに一杯倒すしか留めようがありません。

 一杯後ろに倒してもすべり続けて前の障害物に当たりそうになったので、仕方なくピッチレバーを引いて浮揚させたのですが運悪く、甲板が前傾斜となっている時に、」操縦桿後ろ一杯のまま浮き上がり、テールローターを甲板にぶつけてしまって、テールローターが停止状態となって回り始めたのでしょう。

 その後の着陸操作は見事に真ん中へ降りたのですばらしい処置だったですね。

 ある一定以上のピッチング ローリングがあるときは、エンジンをかけてローター回転をあげただけで接地抵抗が減ってしまうので、ヘリが滑り出したら急激に離陸するしか、留めようがありませんので、このような時は縛ったままにしておかないとこうなるという見本でしょうか。固縛を解くのは傾きから水平になり始めて滑らない程度のときでしかも、固縛解除と同時に離陸というきわめてタイミングの難しい、コンビネーションがないとこのようになってしまうのでしょう。

 ですから船のピッチング ローリングの角度がヘリコプターの離着陸時の傾斜角度制限を大きく超えているときは離陸しないことが無難でしょう。

 それにしてもうまく着陸したものです。

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bell214b1989

Author:bell214b1989
35年間のヘリパイロット生活 
最終5年間はドクターヘリでした。

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