ヘリコプター船に着陸、、、、


 海上自衛隊はヘリ搭載護衛艦があったり、海上保安庁は巡視船に着陸したりしますが、民間のヘリはほとんどその機会がありません。

 民間のヘリでは、過去には南氷洋へ鯨取りに行っていた船団にベル47が搭載されていて、鯨の群れを探すのに使われていました。

 そして今は使われているかどうかはよくわかりませんが、マグロ漁船にヒューズ500が使われていたそうです。

 そのほかでは日本近海の石油探査に使われていたリグにヘリが離着陸していました。

 自分自身では数十回程度しか離着陸の経験がありませんが、着陸帯が動かない地上に着陸するのとは少し違った注意点があります。

 船は前後左右に揺れるローリングとうねりによって上下動があります。

 地上でホバリングするときは参照になる水平線は動きませんが、船上に着陸しようとしてはるか前方の水平線を参照してヘリの位置を止めますが、下の船は微妙に動きます。

 接地させようと目を下に移して、高度を下げ始めるときに前方の水平線から甲板に目を移すと、左右にゆれるローリングにあわせてヘリが左右に傾いてしまいます。

 ですからはるか前方の水平線から目を放すことなく、揺れる甲板の上で位置をずらさないホバリングが必要です。

 もうひとつはうねりによって船自体が上下動をするときは、ヘリが動かないのにホバリングの高さが微妙に変わります。

 自分が動いているのか船が上下動をしているのか判断する必要があります。

 そしてだんだんと高度を下げて甲板に近づけてある高度からはゆれと上下動にシンクロさせて接地となります。

 ですからうまくノーショックでつけることはなかなか難しいようです。

 あまり経験がないので詳しい話はその道のプロに聞きたいところです。

 ある整備の人が笑って言っていましたが、超先輩のパイロットで長く捕鯨船に乗っていた方は、地上に戻ってからも癖が取れず、なかなかノーショックで着陸できなくてヘリのスキッドが傷むよ などと冗談を言っていたことがありました。

 洋上の救急や大災害時の病院船病院船への離着陸などドクターヘリや防災ヘリも船上着陸に呼ばれる事例が今後出るかもしれません。

 大阪ドクターヘリは訓練で護衛艦へ着陸したことがありましたが、このときに担当したパイロットは海上自衛隊出身者でした。

 もうひとつヘリが船に着陸の話題ですが、先ほどまでは話は船が日本国籍の場合で着陸帯の広さや障害物からの距離などはもちろん日本の航空法などの規制を受けるのですが、外国船籍の船はその国の規定に従うそうです。

 この規定を逆手にとって日本国内でヘリを狭い船の上に着陸させていた事例があるようです。

別件ですが   http://www.mbs.jp/news/kansaiflash_GE090324065000221619.shtml
 

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bell214b1989

Author:bell214b1989
35年間のヘリパイロット生活 
最終5年間はドクターヘリでした。

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