鳥に衝突 ドクターヘリ緊急着陸



 http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/event/accident/232883

 昨日 浜松の聖隷三方が原病院から飛び立った ドクターヘリ EC135が鳥と衝突し緊急着陸するというトラブルがありました。

 ドクターヘリの運航としては始めて報道されるトラブルとなりましたが、幸いにして乗っていた乗員やドクターナースにも怪我はなく、患者さんを迎えに行く途中だったことも幸いしたようです。

 ドクターヘリの数も20機に近づき、毎日のように飛んでいますのでいずれはトラブルのニュースが取り上げられることも近いのではと心配していました。

 日本で運航される航空機のうちで一番に緊急性を帯びて飛ぶ航空機なので、パイロットは当然のように、飛行寸前から現地着陸、基地病院へ帰るまで実に忙しいフライトとなります。

 この日 鳥と衝突した場所も、離陸から5分程度の距離のところで、目的地も10分くらいの所だったようですから、パイロットは多くの無線連絡や、目的地の確認 飛行諸元の維持、地形障害物の見張り、忙しくしていたことでしょう。

 800フィートくらいで鳥に衝突したようですから、浜松の自衛隊機との高度間隔設定の管制指示で低い高度を飛んでいて、鳥に遭遇してしまったのでしょうか。

 忙しいといえば無線連絡だけでも、自衛隊管制波、自社の航空無線、離陸時は医療用無線、着陸時や患者情報の追加連絡は消防無線と4つの波を使い分ける必要があります。

 このような状況で一瞬見落とした、鳥にぶつかってしまったのでしょうか。

 普段は一瞬見落とした鳥も最終的には自分のほうからも回避してくれるのですが、春先の営巣時期は領空に入る飛行物体は敵と見て襲ってくることがありますので気が抜けません。

 またヘリコプターは離着陸時のごく低空のときは速度も100キロくらいで避けることは容易なのですが、ある程度の高度で巡航に入ると200キロ以上出ていますので、ヘリのほうから避けてやらないと今回のようにぶつかってしまう恐れがあります。

 今回の事故機の風防を見ると、高速でぶつかったように大きく割れていますので、前席に乗るパイロット、整備士はお互いに両名の目線が同時に機内の機器類や地図などに集中しないように気を配る必要があります。

 えてして無線機器の小さな故障とか、目的地の検索など、少しのトラブルがあるとどうしてもそれに集中して、前方への注意が緩慢になってしまいがちですので、日ごろからお互いの連携動作が大変重要であります。

 ヘリコプターの場合 過去の事例から、鳥と衝突したことが即墜落ということはありませんので 致命的なトラブルではないのですが、今回はドクターヘリということでニュースになったのでしょう。

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bell214b1989

Author:bell214b1989
35年間のヘリパイロット生活 
最終5年間はドクターヘリでした。

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