ヘリコプターの高高度飛行、、、、


今回のテーマはpunpun0461さんの質問にお答えしてヘリコプターの高高度飛行です。

前にも書いたように飛行機は空を飛び、ヘリコプターは地上を飛びます。一般の航空機は空を飛んで2地点間の輸送を行うことは普通なのですが、ヘリコプターにはこのような任務は比較的少ないようです。

地上を飛ぶということは地面を何らかの飛行目的対象とするフライトが多くあるということなのですが、たとえば水田に農薬を散布したり、送電線を点検して回ったり、事故や事件を取材したり常に地上とかかわりを持って飛んでいるということなのです。

山岳部に物資を輸送するにしても常に地形地物とのかかわりを持って飛ぶので、固定翼機のように、いったん離陸すれば着陸まで地上との縁が切れるということはありません。

ということは日本においては一番標高の高い富士山 3778メートル 12388フィート以上を飛ぶということはヘリコプターにとってはほぼありえないということです。

しかし一般的にヘリコプターの性能はほぼどの機種も15000フィートから20000フィートくらいまでは飛べるようです。しかしその高度に着陸することはほぼどの機種も不可能でしょう。

やはり空気が薄くなると、ローターに機体重量を支えるだけの揚力が十分発生しないということと、もうひとつはエンジンが薄い空気のために十分な出力を発生できないという2重の要素が出てきます。

自分の過去の経験のヘリコプターによる高高度飛行はベル204B-2によるテストフライトで16000フィート 物資輸送では9000フィート弱の富山新潟県境の朝日岳の山小屋立替の物資を150トン輸送したくらいでしょうか。

ほかにははるか昔、東京都内でラジオ放送の交通情報番組で助手として飛んでいたときにベル47G2で12000フィートまで上昇した経験があります。

このくらいの高度になると、空気が薄くなっていることを操縦桿やピッチレバーを通じて実感できます。薄い空気でエンジンのレスポンスが悪く頼りなくなっていますし、操縦もふらふらして荷物を性格に降ろすことが難しくなります。

富士山頂での神田機長の映像を見るとS62が微妙にふらつきながらもうまくレーダードームをすえつける様子がよくわかります。

ヘリコプターが機種によって高高度に強いか弱いかは、エンジンの出力に対する機体の空虚の重量がいかに軽いかにかかってきますので、ラマやAS350B3のような機体が強いといえますし記録も作っているようです。

ただし日本は12388フィート 富士山が一番高い標高ですので、いわゆる地上を飛ぶヘリコプターにはその性能差は致命的なものではないでしょう。

スポンサーサイト



プロフィール

bell214b1989

Author:bell214b1989
35年間のヘリパイロット生活 
最終5年間はドクターヘリでした。

最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ
カレンダー
02 | 2009/03 | 04
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
ジャンルランキング
[ジャンルランキング]
その他
12位
ジャンルランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
その他
11位
サブジャンルランキングを見る>>
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

訪問者数
検索フォーム
RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR