ドクターカーとドクターヘリ、防災へりの協力体制、、、、、


熊本赤十字病院 HP ドクターカー写真拝借しました

 最近 私が勤務するドクターヘリの現場でドクターヘリ、防災ヘリ、ドクターカーがひとつの交通事故現場で活動するという日本では多分初の事例ではないかという、救急事例がありました。

 交通事故による多数傷病者発生事例で、1名死亡、1名意識不明の重態、1名重症という大きな交通事故に際して、3者が同時に活動することとなりました。

 出動の要請で飛行時間にして25分から30分かかる県内でも一番遠方の場所からの要請でした。

 5分で飛び立って10分ほど巡航しているうち、どんどん入る情報ではCPA2名 重症2名、軽症2名ということでした。飛び続けながら、県防災無線の通信を聞いていると、訓練飛行中の防災ヘリが呼び戻されて、現場に向かうように指示が飛んでいます。

 早急に対処するには、ヘリが足りないかも知れないと思っていました。

 結果的には重症患者1名を私たちドクターヘリで医療センターへ搬送するべく飛び上がりましたところ、防災ヘリもほぼ同時に違うランデブーポイントから飛び上がり、ほぼ併走して医療センターへと向かいました。飛行時間にして約10分ほどでしたが、着陸寸前に防災ヘリの患者さんの容態が悪いので先に着陸したいとのことでした。

 この現場のトリアージはいったい誰がどのようにしていたのか、すべてが終わった後でわかりました。

 現場に一番に到着したのは近くの病院のドクターカーで、そのドクターカーには過去にフライトドクターをやっていて、今は運び込んだ医療センターで救急を担当し、しかも防災ヘリのホイストで降下する訓練を受け、実際に降下して救命に当たっている先生が乗っておられて現場へ一番についておられたそうです。

 たまたまその日は外勤でその病院で勤務しておられたそうです。

 そしてドクターカーで一番に現場へ到着し、ドクターヘリと防災ヘリの要請をされ、自らはCPA患者をドクターカーで自分の勤務する病院へ搬送されたそうです。

 このようにキーパーソンになるドクターがたまたま現場におられて、患者のトリアージをされ、ヘリに的確な指示を出されましたので、まったく訓練や打ち合わせをしていなかった、3者の協調体制がスムーズに進んだようです。

 多数傷病者に際して、ドクターカー ドクターへリ 防災ヘリがうまく活用できる体制というものは、他県との相互乗り入れや協力関係に優先して自らの都府県で確立しなければならない体制でしょう。

 このようなことは今まで考えてみることもなかった盲点でした。

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bell214b1989

Author:bell214b1989
35年間のヘリパイロット生活 
最終5年間はドクターヘリでした。

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