今年も今日で終わりです、、、、、
2008年最後の夕日 今日はお風呂で倒れたおばあちゃんの病院間搬送で終わりました。
5月はじめから、つたないブログはじめて、今日で200回目の投稿、そして、今日明日には3万ヒットになりそうです。
独りよがりで、一方的な投稿であるのに、皆さんのヒット数に励まされて何とか続けて来ることが出来ました。
一般の方があまり知らないヘリコプターのことや、ドクターヘリのことを思いつくまま、好き勝手に書いてきてしまいましたので、各方面のかたがたには、ずいぶんとご迷惑をおかけしたことと思っています。
いまここでよく続いたものだと自分ながら感心すると同時に、考え方 意見 というものが それぞれの立場、経験、等々によって、ずいぶんと違うものだということを再認識しているこのごろです。
ヘリコプターがドクターヘリやその他多くの方面で使われている今、パイロットからの見かた、意見というものを、世の中のどこか 片隅でも 表明しておく必要があることも再認識しています。
このような意思表明は、会社、業界団体、操縦士団体、などなど 色々な場面でも出来ないことはないのですが、やはり何者にもとらわれない自由な意見いうものが必ずしも十分、表明されていないようにも見受けられるところもあるようです。
最終的には、ヘリコプターの運航を必要としている人たちに、安全で確実で出来れば安価で提供して、世の中のお役に立てるように、日々努力を惜しまない姿勢だと思っています。
運航の安全イコールパイロットの安全さらにはヘリコプターを必要とされている方々の安全です。
意見、実践方法、色々違ってはいても最終目的は同じでしょう。
今日で今年も事故なく終われそうです。周りでフライトを支援していただいた方々に感謝して来年以降の無事故運航を期すようにしたいと思います。
いよいよ本格的な冬将軍、、、、、、
昨日から今年度初の本格的な寒波がやってきたようです。
ヘリコプターは定期便や小型固定翼機よりも、寒波や低温度、雪などに影響を受けやすくて、そのことが原因となって事故に至った例がかなりあります。
そのためにヘリコプター運航会社は例年、真冬の到来に先駆けて、安全対策を確認したり、直接運航する操縦士や整備士に確認の教育を行って、備えています。
ことに4月に水晶ヶ岳で事故を起こしたアカギへりの204Bの例はその典型的な例でした。
ヘリコプターの離着陸するのは、飛行場にように常に除雪されていることはまれですし、降雪の状態などの気象通報もされていないところが普通です。
どのような、事故が起こったのでしょうか。
まず、ホワイトアウトという現象で、墜落したり、横転したり、障害物にぶつかったりしています。水晶ヶ岳の事例がこの典型的な例です。
ホワイトアウトになるのは、地面に積もった雪があり、ホバリングするヘリが吹き降ろした風がその積もった雪をまきあげて、周りが真っ白になって、姿勢がわからなくなり、回りの障害物にぶつかったり、横転したりしてしまいます。この場合、降雪中であればさらに条件が悪くなります。また全天曇り空の場合もホワイトアウトになりやすくなります。
この事例で事故に至ったのは過去に10件ではきかないでしょう。
ホワイトアウトに至らない、まわりが十分に見えているときにでも、事故が起こっています。
接地する着陸帯に深い雪が積もっている場合で、どうしても新雪状態で着陸しなければならない場合もあります。水晶ヶ岳もこのような状態でした。
この場合、太陽光線がない、曇っていて影が出来ない様なとき、着陸する場所が、平らであるか、限度以上の傾斜がないか、またテールローターが行く場所の盛り上がっていないかなど、判定が出来ないことが普通に起こります。
普通に飛行中であっても、雪雲と降雪、それに下の積雪地が真っ白でホワイトアウトに入る可能性もあります。
やわらかい雪の上の着陸すると、機体が雪の中へ沈んで、テールローターが雪に当たって壊れたりします。
これを防ぐためにスノーシューというカンジキのようなものを、スキッド(足)に装備します。
(これも水晶ヶ岳の事例では装備されていませんでした)
エンジンに雪を吸い込んで突然、停止、墜落、あるいは不時着という事例も10件程度はあるようです。
通常エンジンには、防氷装置が装備されていて、このようなことは起こらないようになっているはずなのですが、エンジンの空気取り入れ口付近に雪氷が凍りつき、何かの弾みで一挙に吸い込んで止まるようです。
ほかには、燃料に溶け込んだ水分が低温で分離し、燃料コントロール装置内で凍結しエンジンを停止させたりしたこともあるようです。このようなことを防ぐために燃料に一定の凍結防止剤を注入することになっている機種も多いようです。
大型エンジンの場合は燃料がオイルクーラーの中を通って燃料コントロールへ入るようになっていて、このような凍結防止剤がいらない例が多いようです。
この2点、ホワイトアウトとエンジン停止が冬季運航の大きな注意点ですが、ほかにも低温度、降雪などによる障害がいろいろとあります。
運航に従事するパイロットや整備士が低温の中での十分な防寒対策をすることなども大変重要なことです。
このようなことを再確認して、真冬の安全運航に各ヘリコプター会社は取り組んでいます。
ダイハード4、、、、、
今日は冷たい雨模様で今年最後の休日でした。
明日から、年越しのドクターへリ勤務が待っていますので、家でゆっくりDVDのダイハード4を見てすごしました。
職業柄、どうしても出てくるヘリコプターに注目してしまいます。
ビルの間をぬってホバリングに近い低速度で飛び回る。まるで、少し前のY新聞の取材へりのような飛び方です。といってもあそこまで低く飛ぶことはなかったようですが。
アクション映画にはあのような場面は世界的にはごく普通の飛びかたですが、日本映画であのような飛行方法をすることはヘリパイの自主規制か、航空局の見えざる規制に従う業界の姿勢で、なかったのではないかと思います。
日本のヘリパイロットの操縦技術が低いので出来ないのではありません。世界でももっともリスキーなフライトである日本の水田への農薬散布をやった経験のある操縦士は、まだまだ何百人といますし、あのようなフライトが許容されるなら皆、なんなくこなすでしょう。
日本映画、テレビドラマのヘリコプターは世界的に見ておとなしすぎる思うのは、私一人ではないことでしょう。
過去に何回も、映画やドラマにフライトを経験しましたが、いつもおとなしいフライトばかりでもうひとつ煮え切らない内容ばかりでした。
一度、大阪の通天閣の屋上でポーズを取る、俳優の表情が撮りたいと言われて、低空申請許可が通らない密集地でありましたが、大阪浪速警察ののすぐ近くを気を使いながら低空で何回も旋回したことがありました。
西武警察最終編では、いいものの大門軍団全員を東京から輸送してきたと言う想定で、ボロボロの204Bに乗せましたが、悪役は高性能のAS360でした(笑)
新しい例では、キムタクのパイロットドラマのグッドラックに使う、夜間 空港に進入するシーンを羽田空港に最終便が下りたあと、日付けを超えて撮ったことがありました。
終わって浦安ヘリポートに向かおうとしたら、管制官から無線で「いつ放映ですか、見ますからー」と声がかかりました。
このような、私的な会話が日本の航空無線に流れることはめったになく、インドネシア以来25年ぶりでした。
普段 硬い 管制官の方たちも、一日のフライトが安全に滞りなく終わって、人間に帰るのでしょうか。
ヘリパイロット生活、そろそろ終わりに近づいていますが、映画やドラマで大暴れするフライトのシーンを是非やってみたかったと思っています。
日本映画がアメリカ映画に押されて斜陽化した、そのひとつの原因に我々ヘリコプター関係者の力のなさも少しは影響したかも知れません。
発展した報道取材ヘリ(5)、、、、、、
NHKや民放各系列局に全国くまなく配備された報道取材ヘリ、やはりその出番は大事故、大事件でした。
しかし、ヘリコプターが撮る価値のある大事故、大事件はそうそう起こりません。
東京、大阪などの大都市ならば、1日1回程度は何かしら、ヘリコプターからの絵が使い物になるような事件事故は起こるのですが、やはり地方都市になると、1週に一回程度であったり、本当にヘリの絵が絶対に必要なことは、年間数回程度でしかありません。
そこで東京大阪など大都市圏を含めて、地方都市にまで配備された取材用のヘリコプターの有効活用が考え出されて実行されました。
まず 正月が近いこの時期、毎年恒例のようにやっていましたが、年末年始のバライテイ番組にヘリを使うことでした。
まずは初日の出の絵、あるいはお笑いタレントがヘリに乗り込んで、初詣状況をリポート、パラシュートで飛び降りたり、ありとあらゆる企画にヘリが使えないかと、思いついたものはすべてやったようです。
このような企画も一度やると、2回目からは新鮮さがなくなって、視聴率に結びつかない、などの理由で下火になってしまったようです。
もうひとつの使い道、これは結構視聴率に結びついたようです。
全国各地で行われる、マラソン、駅伝の中継です。
これは取材ヘリのもっともその能力が発揮できた使い道だったようです。
ヘリコプターは自身が取った空中からの絵のほかに、複数の移動中継車からの絵、あるいはバイクカメラからの絵を受信し、中継局へ送っています。
ランナーがガード下やトンネルを通過する時には下からの絵が途切れるため、コマーシャルに切り替えたらり、ヘリからの絵に切り替えたり、結構 気の抜けないフライトでした。
番組のオープニングやエンデングにもヘリからの絵を使うと事も多く、失敗の許されない、結構要求の高いアングル等面白い仕事でした。
このようなマラソン、駅伝の中継の仕事も、全国各地でやって新鮮さがなくなってしまったり、経済情勢の悪化でスポンサーがつかなくなって中止となってしまったところが多いようです。
大都市圏の大きなマラソン、有名駅伝などが生き残っている程度です。
このような状況で取材ヘリは本来の取材目的にしか飛べないような状況になって、民放系列各社はヘリコプターの維持管理に苦労する時代がやってきたようです。
発展した報道取材ヘリ(4)、、、、、
昨夜 テレ朝の報道ステーションで流れた、高速道路でバスから少年転落死亡の、夜間取材の映像、あのような絵、何の意味があるのでしょうか。
延々と流れる高速道路の夜間風景、事件にどのような脈絡があるのでしょうか。
高価なヘリコプターに高価な高性能カメラ、中継装置を積んだら、あのような意味のない映像を垂れ流さざるを得ないのでしょうか。
最近の事件事故のニュースには、携帯電話の動画機能で撮った決定的瞬間、安物のビデオで撮ったもの、1万程度のデジカメの動画で撮ったような瞬間的、決定的な映像がもてはやされる中、5億円のヘリに数億の中継装置、高性能カメラを積んだ機材が、各系列、NHK 5機も果たして必要なのでしょうか。
そのようなヘリが全国主要都市に配備され、毎日毎日 延々と大事件大事故を待っています。
さらには、各県警 消防 防災へりが高性能防振式ハイビジョンカメラ、中継伝送装置を積んで日本国中に配備されようとしています。
これっていったいなんなのでしょうか。
10年20年に一回あるかどうかの映像を撮るために膨大な費用が投入されていっています。
このような有様は、費用対効果、経済的合理性から行くともはや限界はすでにとうに超えているのではないかと他人事ながら心配します。
決定的映像を撮ってニュースに流したい、またそのような映像を見たい視聴者の要求ももはや限界ではないでしょうか。
地上はデジタル化の波とコンテンツ制作コストの増大の波が民放取材ヘリの集約化、共同運航、等に進むかも知れません。
一人NHKのみがのほほんとその経済力にまかせて、高性能取材ヘリを全国にばら撒いている状態も、もはや聴取料金支払い拒否の一因になるやも知れません。いずれ民営化という大きな流れに逆らうことは出来ないでしょう。
取材ヘリの高性能化、全国展開もいよいよピークかもしれません。
この流れを、取材機の好き勝手な飛行による騒音苦情と、事故多発という逆風が、加速しないとも限らないでしょう。
発展した報道取材ヘリ(3)、、、、
今 テレビ放送界は2011年デジタル化の大波に向けて突き進んでいるそうです。
今 家庭で使ってるテレビはデジタル放送対応でないとすべてただの箱になってしまうそうです。なんらかのアダプターが売り出されるでしょうが。
そのような流れの中で、取材用ヘリコプターに搭載される機材もハイビジョンデジタル化への波に飲まれ、中型機や大型機でないと、十分な搭載能力がないと対応できなくなっています。
今回 墜落したNHK新潟のヘリもEC135にここ数年前に変えたようですが、ハイビジョン対応の機材を積んでいたようです。
民放にとっては大変な時代がやってくるそうです。 デジタル化すると1つの波で3チャンネルの放送が出来るようになり、多くのコンテンツを製作放送しなければならないのに、放送広告収入は3倍になるはずもありません。
このような状況の中で、取材ヘリを中型機 デジタルハイビジョン化することはとても大変なことのようです。
NHKはその財力にものをいわせて、全国に配備したヘリはすでにその対応は終わっているようです。
民放も対抗上いずれ全国にデジタルハイビジョンの取材ヘリを配備せざるを得ないでしょう。
家庭のテレビから、放送局の資機材 取材ヘリまで デジタルハイビジョン化するためには、日本全体では10兆円規模の経費がかかるかもしれません。
その特需が日本の経済に大きな刺激になって、景気が良い方向に進むと良いのですが、デジタルハイビジョン化されたあと、横長ですこしきれいな画面で映画が見れる程度ではその莫大な費用を掛ける意味があるのかどうか疑問を持つのも当然かもしれません。
全国展開が終わったテレビの取材へり、今、ハイビジョンデジタル化への道を突き進んでいます。
日本国中、いつどこで 大事件 大事故が起こってもきわめて鮮明でまったくぶれのない無機質な現場映像がお茶の間に流れます。
かっては、ぐらぐらにぶれる映像の緊張感と、ヘリの騒音にかき消されて、上ずった声のレポートとノイズ混じりの映像が途切れ途切れで中継された昔が懐かしいものです。
発展した報道取材ヘリ(2)、、、、、、
ベル47から206Bジェットレンジャーへ報道ヘリが更新されたのは、昭和40年代末から50年代初めだったでしょうか。
この時期の発展が一番画期的な発展だったでしょうか。16ミリフィルムで撮った素材は、現像編集に少なくとも30分程度はかかるため、ニュースの時間に間に合わすため、放送局の屋上で投下したり、ヘリポートから、バイク便で急送したものでした。
ちょうど206の導入と、マイクロ回線を使った素材のやり取りの技術が同時期にぶつかり、飛行中のヘリから直接素材が局へ送ることが出来るようになったのです。
この技術によって、ニュース映像は事件事故現場から直接、生で放映できることになったのです。
また 地上の中継車からヘリコプターを経由して素材を送ることや、ヘリのカメラで撮った素材をそのまま放映したり、自由自在に生の絵を活用して、報道番組の事件事故との同時進行、同時放映が可能となりました。
この技術で一番印象的なシーンはやはり、フジテレビが日航機御巣鷹山事故で、生存者の川上慶子さんが陸自のヘリに吊り上げられるカットではないかと思います。
ベル212で地上クルーを現場近くの稜線に強行着陸して降ろし、その取材クルーが墜落現場に一番に到着し、この場面を撮影しながら上空のヘリに送信し、ヘリから東京の局へ送られた素材がそのまま生放送されました。
このほかでは、三宅島、大島、の火山噴火、潜水艦なだしおの事故、オウム事件、日航機羽田事故、阪神大震災、新潟地震、最近ではJR尼崎事故、などなど 生の中継放送がごく当たり前の時代となっています。
しかし、今の時代になっても全国どこからでも、生の映像が送受信が出来るわけではありません。やはり地上の中継局の整備に限りがあるからです。
東京大震災が起きる、とか 東南海地震や、伊豆地震が起きそうだとか騒がれたころ、東京の民放3社は、その地震が起こったら大被害が出る、新幹線が転覆して何千人の死者が出ると想定して、取材や中継の訓練をしたものです。
このような発展で、全国 主要都市には生中継可能な装置と高性能防振カメラを積んだヘリコプターが民放3社とNHKのヘリ 計4機が配備されるようになりました。
その数は50機程度ではきかないでしょう。
今回 墜落したNHKのヘリはそのうちの1機でした。
発展した報道取材へり、、、、、、、
私がヘリコプターに乗り出したころ、報道取材のヘリコプターはベル47KH4と呼ばれる小型ピストンエンジンの4人乗りの非力なヘリコプターでした。
テレビ局に年間契約でチャーターされ、東京の芝浦の屋上へリポートに一日中待機し、事件事故が起こるとカメラマンと2名で取材現場へと飛びました。
当時は今のように中継装置や、高性能防振カメラはありませんでした。
16ミリのムービーカメラで取ったフイルムをニュース時間の30分くらい前が締め切り時間で、放送局の屋上のネットめがけて、カメラマンが投下したものです。
ヘリの巡航速度も70マイル位で、取材範囲もごく限られた範囲でした。
当時 経験した 大事件は、フィリピンで発見された残留兵、小野田寛雄さんが羽田空港に帰られた時でした。
空港で取材した16ミリフィルムを、羽田空港で受け取り、TBSの屋上へ日没時間を過ぎて投下し、それが夕方のニュースに間に合ったとこがありました。もちろん日没時間以降のフライト着陸は違法でしたが、そのような大事件の時は目をつぶって飛ぶことが当たり前の時代でした。
当時、高度成長時代の入り口の時期であったでしょうか、石油の需要も大きく伸びたころであったのか首都圏の石油コンビナートの火災事故が多発した時期でもありました。
ヘリコプターから撮る石油コンビナートの火災は非常にインパクトのあるニュース映像であったようです。
その後はコンビナートの直近を飛び回るヘリコプターの危険性を取り上げられて、各地のコンビナート上空の飛行は県条例等で規制されて、臨時離着陸、低空飛行の許可も下りなくなってしまいました。
KH4のような非力なヘリでも、その機動性がテレビニュースにはなくてはならない物と評価され、その後の報道取材ヘリの生中継装置、高性能防振カメラ、高性能双発ヘリコプター、全国展開へと進んでいきました。
ドクターヘリの運航には皆さんの協力が必要です、、、、、、、、
ヘリコプターが飛ぶ場合、また飛行場以外の場所に離着陸をする場合には、騒音の被害が起きたり、離着陸に際して、ある一定の危険が生じたり、吹き降ろしの風のために、被害が出たりすることはある程度は避ける事ができません。
特にドクターヘリのように時間に大きく制約を受ける運航の場合には、十分な周知活動や、準備がないまま、いきなり着陸してくる場合も多々あります。
通常はランデブーポイントをあらかじめ決めておいて、そこで、救急患者さんを乗せて急行してきた、救急車と落ち合うために、着陸します。
救急車が救急現場へ向かい、ドクターヘリを要請することとなった消防本部は、ランデブーポイントへ支援車両(警備や連絡調整する要員が乗っておられるようです)と、散水のためのポンプ車を派遣していただいています。
支援車両がランデブーポイントへ到着すると、付近の住民の方たちや、公園等の場合など、周りにいる人たちへヘリコプターが着陸するむね連絡周知していただきます。
と同時に、ヘリコプターの風圧によって、砂塵等が飛んで周りの住民の方たちへの被害を最小限にするために、散水をしていただいています。
またヘリコプターの安全な着陸のため、周りの駐車中の車の移動をお願いをしたり、人の退避をお願いしていただいています。
なにぶん救急は十分な時間的余裕がない場合も多く、周りの皆さんの自発的な協力がないと、なかなかうまくいかない場合もままあるようです。
よってドクターヘリが着陸することを、知った皆さんは、自発的に着陸場所から十分離れること、近隣の皆さんは可能ならば洗濯物を取り込んで、窓を閉めるようにお願いします。
また学校などにあっては、速やかに教室の中に退避していただいて、窓を閉めるようにお願いします。
また 現場の消防隊員の指示に速やかに従って行動していただきますようにお願いします。
皆さんのご協力が救命活動にとって不可欠です。
救急車の通行に協力していただくことと同じように、ドクターヘリが飛ぶことに協力していただく様が全国各地で各県のドクターヘリになされる事もすぐ近い将来には普通のこととなっているでしょう。
今はまだ導入段階なので、時々はやや不具合も散見されますが、全国50機体制が実現した後には、このようなお願いをすることもないでしょう。
ドクターヘリ導入に対する熱意、温度差、、、、
ドクターヘリが新しく入るとき、一般的ではありますが、地域によって熱意、温度差ということが比較的はっきりと出るようです。
地域住民の方たちの考え方や、ドクターへりの運航にかかわる、官庁、地方公共団体、消防関係、役場関係の組織、構成公務員の人たちの考え方、導入に対する態度というものです。
ドクターヘリの導入に正面切って、反対する意見、態度というものを、見たことはありません。
そのような反対意見が、ある一定の理由付けがなされて、真摯に意見の交換がなされて、各方面 各 関係箇所が十分納得の上で、導入、または導入を控えるという結論であるならば、あとあと問題が出ることは少ないのではないかと思います。
しかしながら、何事もそのような十分な協議のあと、その事業に取り掛かるということはどうも、無理なようで、協議検討はある程度で打ち切って、ある意味、強行という形ではじめ、徐々に全体の合意、協力体制を取り付けるということが普通かも知れません。
非常に周りくどい言い方でよくわからないかとは思います。
ドクターヘリの導入に、反対の勢力があるということです。またその反対の勢力の存在がドクターヘリの運航に協力しないというような現象が各所に出てきて入りということはどうも事実のようです。
まずドクターヘリの導入に協力的でないのは、消防ヘリを所有する市です。そのような市ではドクターヘリを絶対に呼ばない、使用しないと宣言しているようなところもあると聞きます。
ドクターヘリがどんどん飛ぶと、消防ヘリの存在ということの評価が下がるのではないかというように考えておられるやに聞き及びます。
そのほかには3次救急病院が多くある都市部の消防本部にもドクターヘリを評価使用しようとしないところがあるようにも見受けられられるようです。
ドクターヘリは過疎地だけ飛んでいればよいのだというような考え方でしょうか。
ロンドンのドクターヘリが都心部にもどんどん着陸して活躍しているようですし、高速道路事故関係の時の有効性も徐々に理解され始めているようです。
今日はちょっとしたトラブルで飛行を中止せざるを得なくなり、防災ヘリに出動協力を依頼し、病院間の新生児搬送を助けていただきました。
ドクターヘリも消防ヘリも防災ヘリも、またさらには県警ヘリ、自衛隊ヘリ、みなが協力助け合って国民の安心のためのフライトをやれるような体制をぜひ維持拡大すべきでしょう。
つまらないセクショナリズムにとらわれることなく。