一年で一番日の入りが速い日、、、、

https://weathernews.jp/s/topics/202312/030205/
ウェザーニュースのホームページを見ると一年で一番日の入りが早い時期は12月初旬だと出ていました。
冬至は一年で昼間の時間が一番一番短い日ですが、日の入りと日の出の時刻が少しずれているので、このようなことが起きるようです。
ドクターヘリはどこかの広場にも離着陸するので、日の入り後には暗くて、障害物が見えないので危険性が高まり、航空行政から夜間は飛ばないようにきつく指導されています。
ヘリには車のヘッドライトと同じようなライトが装備されているので、障害物は見えそうに思いそうですが、照射距離はほぼ前方100メートルくらいが有効で、それ以外は何も見えませんから、安全が保障されているところにしか着陸できません。
日本でほぼ一番日没時間が早いところは北海道東部で釧路では3時47分が一番早い時間で沖縄では6時35分くらいなので約2時間の差があるようです。
となると北海道と沖縄のドクターヘリの運用時間には2時間近い差があり、朝のスタートが同じだと、運航時間には2時間の差が出ますので、北海道では朝の運用開始時間は7時くらいにする必要がありそうです。
といっても実際に勤務するクルーは短い待機時間の恩恵を受けるのはこの時期くらいなので、明日からまた一日1分ずつくらい長くなって、6月の夏至の時期まで遅くまで飛べるようになります。
北海道の釧路付近で植林地の野ネズミ退治の薬を散布する作業を20代のころ、毎秋に飛んでいた当時、内地の常識で」午後3時くらいに離陸する最後の離陸をした時、40分程度のフライトを終えて,進路を向けると薄暗くなってしまい、着陸するときにはほとんど真っ暗と言う経験がありました。
狭い国土と言っても、細長い国土で、実質2時間の時差があるので、北海道東部は時差を設ける必要性を感じるほどですが、現地の方たちはそれなりに慣れているのでしょう。
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真冬のような天気図、、、

https://www.youtube.com/watch?v=WYp2yzU4-EE
昨日は季節外れの真冬のような天気図で各地で雪やあられが降り、強風が吹き荒れ、琵琶湖では竜巻が観測されるなど、真夏日から一挙に真冬になったような様子であったそうです。
奈良県の我が家付近でも、夕方車で出かけるときフロントガラスに雪のようなみぞれのようなものが降りましたし、雪おこしのような雷鳴が聞こえたりしました。
地球温暖化派にとっては夏の暑いのも冬の大雪も気候変動によるものだそうですから、何とでもいえるのがお天気現象です。
例年なら近畿地方でも11月末にはいったん真冬のような寒気が下りてきて、湖北では山の高いところがうっすらと白くなり、その後もう一度暖かくなったのち12月末から本格的な冬となるのが普通です。
ヘリコプターのパイロットにとってはこのような一時的な真冬の天候でも、ちょっと判断を誤ると命を落とすことが起き、油断がならないものです。
ヘリコプターのパイロットの仕事でも色々とあって先差万別で、一番厳しいのが普段、飛行要請がかかることなく、毎日が昼寝のような仕事でも、天候に関係なく出動要請で飛ぶ、防災ヘリやドクターヘリが一番厳しい仕事で、急病人や大けがした人の命がかかっていることや、あるいはどこかで救助を待っているというような状態があります。
次に厳しいのはテレビニュースの取材で、地上班の取材で間に合う場合もありますが、何が厳しいかというと、同業他社との競争にさらされるということがあります。ライバル局が航空取材の絵を流したのに、わがほうが空撮映像を出せないのは致命的となります。
何もなければ昼寝ばかりに見えていても、いったんことあれば、昨日のような天候でも飛んでいかないといけないという事態が起こります。
その点、山岳部の鉄塔建設などの仕事は、強風時でも飛ぶ可能性はありますが、山間部の厳しい現場で働く作業員の方の安全や、作業の効率から、雨や強風や雪になると作業全体が中止となることがあるのでやや気が楽です。
ただし、生コンの輸送に限ると、いったん飛び始めたら、よほどのことがない限り、型枠がいっぱいになるまで途中で中止することは許されないので、結構苦労する場合もあります。
天候的に一番気が楽なのは、映画や資料映像を撮影に行く時で、雲の影が入るとまずいので、全天快晴でないとだめだとか、ヘリが安定しないとだめだとか色々条件が厳しいので、飛ぶ方としては比較的安全で安心して飛べます。
ドクターへリの場合には、普段居眠りをしていて楽そうに見えますが、天候が悪いことや風が強すぎるとか理由をつけて飛ばないと、助かる人が死ぬ可能性があり、相当な地震がなければ昼寝などしないで、天候の変化をフォローしている必要があります。
また、悪すぎる天候条件でフライトを強行すれば、乗組員全員が死ぬ可能性もあります。
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羽田 雷雨で運休、、、

https://news.yahoo.co.jp/articles/d0f876ded29e9dbbb4d8c7edfdd67d4e72cd8c41
8月に入って いきなり雷雨で羽田が12時ころか3時ころにかけてほとんどの便が運休したようです。
例年なら普通は梅雨明け10日とか言って、梅雨明け後は一年中でも一番天候が安定して暑くなる時期なのですが、季節は早くも進み、沖縄では台風、本土では雷の季節になったようで、日一日と季節は人を待たず、どんどん進んでいくようです。
雷雨、雷という天候現象はドクターヘリにとってもなかなか厄介な天候現象で、はげしい雷雲の真下では豪雨、強風とまるで嵐のような天候ですが、1キロも離れると快晴無風真夏というような天候で翻弄されることがあります。
一番困るのは救急車に収容した患者さんに患者さんと落ち合う、ランデブーポイントが雷雨の真っただ中という状態で、雷や集中豪雨を縫って到着できれば良いのですが、ダメな場合は救急車のまま病院へ向かってもらう必要があり、その判断が遅れれば患者さんの容態に影響します。
なんとか着陸できたとしても、患者さんのヘリへの収容の短い時間でもあっという間にずぶぬれになる時があり、消防隊の協力で雨をしのぐことがあります。
行き帰りの飛行経路中に雷雲がある場合は回避して少し遠回りするぐらいでいければよいのですが、壁のような雷雲が行く手を遮ることもまれにはあります。
一番困るのは、基地病院へ帰ってくる時間帯に強い雷雨に遭遇することで、比較的慣れた経路なので最終的には着陸を強行する場合が多いのですが、日没時間とかさなる場合などには危険が伴うことがありえます。
最悪、基地病院へのフライトに確実性がない場合は、ドクター、ナースは処置モニターをしながら救急車で患者さんとともに移動していただくこともありました。
それは、ドクターヘリの第一の任務はドクターナースを医療資材機材とともに、患者さんのもとへ届けるのが第一任務で、病院への搬送以上の重要性があるからです。
このような天候と患者さんの状態を兼ね合わせた状況判断は相当難しい時があり、時間をおかずに決定する必要性に迫られる場合があります。
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JAL機 燃料枯渇で緊急着陸、、重大インシデント、、、

https://www.uhb.jp/news/single.html?id=36558
12日 朝8時の羽田から函館へ向かったJAL機が函館空港視界不良のため、2回着陸に失敗し、あきらめて千歳に到着地変更して向かったものの、燃料に余裕がなくなったとして、管制に優先を要求して着陸したそうです。
事態を受けて航空事故調査委員会は重大インシデントに指定して調査を始めたそうです。
このJAL機は到着時の残燃料が25分で社内規定の30分に対し5分少なくなっていたそうです。
多分残燃料に関する航空法上の規定は自分たちが飛んでいたころとは変わっていると思うのですが、私たちのころは目的地を経由して代替空港までに必要な燃料にプラス45分でしたので、函館で2回着陸を失敗している間に30分くわれると15分しか残らないことになります。
ですから1回失敗したらすぐに代替空港の千歳へ向かえば30分残ってセーフとなりますが、これはあくまで既定の制限ギリギリしか積まなかった場合ですので、もう少しは余分に積むと思うのですが初めからギリギリだという自覚がなかったようです。
それにしても会社や運航管理そしてパイロットがそのようなギリギリの燃料でいつも運航しているなら、同じような事態はもっと起きていそうです。
もう一つ千歳で着陸したあと、パイロットは25分残っていたと報告しているようですが、着陸前に緊急事態を宣言して優先を要求したそうですから、実際にはもっと少なかったかもしれません。
ジェット機は低高度で飛行するときの燃費が大変悪く、特に車輪とフラップを使うと巡行時と同じくらい使いますので、低高度で着陸のやり直しをしているときはどんどん燃料は減ってしまいます。
梅雨末期の集中豪雨による天候悪化は急激に変化し、悪くなるのも回復するのも急なので、悪条件に捕まったら最悪です。
もう一つ、代替空港の千歳は主要空港なので、着陸の順番待ちがありますが対岸の青森空港は近いし暇なのですぐに着陸できそうですが、乗客の利便性から千歳を選んだのでしょう。
調査のキーポイントは本当に25分残っていたのかが焦点となり、燃料の搭載量と、運航マネイジメントが適切であったか、規定違反がなかったかが調べられるでしょう。
燃料が極端になくなってくるとパイロットは正常な判断ができなくなって大変危険な状態となります。
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高松空港で落雷、滑走路損傷、、、、

https://news.yahoo.co.jp/articles/d40fcb535855ab4f9de38610f08ae2f59ad4bbd8
10日の午後1時20分頃、高松空港の滑走路に落雷があって、30センチ×40センチ 深さ8センチ はがれたそうで、40分滑走路閉鎖し2便が欠航したそうです。
香川県で過去に自衛隊の小型ヘリのテールローターに雷が直撃し、墜落して4名が亡くなるという事故があったので、香川は雷が多いのかというと、そのようなことはなく全国どこでも雷は無数に落ちているようです。
また雷が落ちやすいのは高いところにあるとがったものを直撃しやすいという傾向はあるようですが、必ずかというとそうでもなく、飛行場のようなだだっ広い広場にも落ちるらしく、運悪く遠くから八尾空港へ帰ってきて着陸する時間に滑走路にバシバシ落ちている中、正規の経路を全く無視して、脇から低高度で這うようにして着陸させてもらったことがありました。
雷は普通は避けて飛ぶのですが、自分が着陸する場所に所かまわずピカピカしているととにかく早く着陸したくなります。
送電線パトロール中に出くわした最悪の雷は、先ほどの自衛隊機が直撃を食らって墜落した同じ日、同じ時間ころ、瀬戸内海をはさんでお向かいの、成羽というところで送電線に沿ってトロトロと飛行中、鉄塔あと1基で終わりというところで、目の前の鉄塔を直撃し、目が眩むほどでした。
よくゴルフ客がまだ降っていなくて、遠くに雷鳴を聞いているときにいきなり直撃を食らったりするように、雨はまだ降っていなくて周りはまだ結構明るい状態だったので、ヤバイということで飛行継続は中止して、飛んで帰りました。
ドクターヘリ運航はこの時期から8月いっぱいくらいは雷に影響されることがあるのですが、飛行経路は比較的自由にとれるので、安全第一で運航することが重要でしょう。
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