能登地震、取材ヘリ騒音被害、、、

https://news.yahoo.co.jp/articles/fee3ed28a7283ae97a4131a94d9671a738bb8454
テレビ新聞はまた大地震かと身構えたものの、地震の規模の割には被害は限定されて、死亡者1名と出ていましたが、連続して起きているようですから被災者の方たちは大変なようです。
大災害大事件の時には取材ヘリが集中し、騒音が被害者の方たちの逆鱗に触れたり、閉じ込め救出の場合の障害になるなど、メディアはずいぶんと非難されてきた歴史があります。
私がヘリに乗るようになったのは20代中ごろからで、初めて仕事で飛べるようになったのはベル47のテレビ取材で、最後はEC135のドクターヘリでしたが、60歳前くらいまでは主業務ではなかったのですがテレビ取材は事あるごとに飛ぶ機会に恵まれました。
メディアが ヘリを使って飛ぶ取材は完全に過当競争の世界で、各テレビ局のニュースセンターにはどこでも、自社のオンエアーを含めて各社のモニターがずらりと並んでいて、大事件大事故になるとデスクだけではなく、場合によっては重役や社長まで自社と他社の空撮映像を見て𠮟咤激励をしています。
他社の絵に勝っていると金一封まで出たほどですから、特ダネを落とすと逆鱗に触れることになります。
当時の私の部下が撮った阪神大震災の高速道路の倒壊の絵は、一番早く流れた超特ダネで、震災が落ち着いた時期にテレビ局から100万円の謝礼金があったほどです。
そのパイロットは次の年に長野で取材機同士の衝突事故で殉職しましたが、、、、
カメラの性能がいまいちだった時代はヘリが低く飛ぶことが一番良い絵が撮れる決め手だったので、騒音被害どころか、夏の海岸で海水浴客のパラソルを飛ばしてけがをさせたり、イベントのテントをなぎ倒したりと武勇伝には事欠きませんでした。
最近の防振台つきの高性能カメラはとんでもない性能で、300メートルの高度から人の表情まではっきりと写るのは当然で、夜間撮影も可能なので、悪いことをする人はヘリには要注意です。
メディアも最近は元気がなく、苦情が多いと自粛しますし、代表取材機を飛ばしたり、閉じ込め救助のサイレントタイムには積極的に協力は惜しまないようですが、それでも苦情は結構来るようです。
阪神大震災時、時の村山総理はABC朝日放送のスクープ映像で覚醒したそうですから、メディアのヘリも結構社会的に役に立っているとは思うのですが、ドローンあり視聴者投稿ありで、ヘリの価値がかなり落ちてきていることは確かなようです。
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