通常着陸>予防着陸>不時着>墜落、、、、

ヘリは普通の固定翼機と違って、飛行場以外の場所に着陸することは普通にありますが、その着陸の状態を表す言葉によって安全性が大きく違ってきます。
飛んでいる最中に機体に重大な不具合が起きて飛行が継続できなくなったり、天候状態が最悪で飛行が継続できなくなった場合、ヘリコプターはいわゆる予防着陸するか、不時着するか、墜落することになります。
不時着や予防着陸する場合、着陸する場所がすでに着陸した実績のある場所の場合と、過去にヘリが着陸したことがない場合では安全性に大きな差が出てきます。
つまり、広さや途中の障害物などの関係で、必ずしも安全に着陸できない可能性が高い場所へでも、不具合の状態によっては着陸を強行したほうが良い場合と、違ったより安全な場所を選べる場合があるので、パイロットは起こった不具合の状況を判断してより安全な着陸をする必要があります。
エンジンが単発の場合に、飛行中にエンジンが止まれば、着陸する場所の選定は大きく制限され、着陸に不安全かどうかを選んでいる時間がないので、非常に危険性が高いということになります。
しかし、このような点で、ドクターヘリがその点、有利なのは、県域などの運航範囲内には数百か所の安全性が確認されたランデブーポイントがあって、しかもパイロットはあらかじめそのような場所を知っているということがあります。
ドックターヘリのパイロットはヘリの故障などの不具合や天候の急激な悪化などで、不時着や予防着陸の必要が生じた場合に大変有利な着陸場所の選定という予備知識と、その地域の飛行経験が大変多いという安全上大きな利点を持っているということがあります。
その点、現在予想される、空飛ぶ車の運航に当たっては、飛行の最大継続時間が30分程度と予想される性能では、安全な不時着や予防着陸ができる可能性は大変低くなりそうなので、経路上での予定外着陸はほぼ出来ないことが予想されます。
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ヘリパイロット 海の上を飛ぶと、、、、

民間のヘリの仕事は原則的には陸上上空を飛行するので、たまにきれいな海を飛ぶと誘惑に弱い自分を含めて、結構遊び心を発揮する仲間は多いと思います。
日本で初めて女性でプロのヘリパイロットになった、Tさんは飛行時間経験1500時間まで飛んだのち、十和田湖に墜落して亡くなりました。
前日、十和田湖上空でCMの撮影を無事終え、翌日東京へ飛んで帰るときに、再び通りかかった、昨日飛んだ十和田湖で水面に激突し、彼女は亡くなったものの、同乗の整備士が救助され、いきさつを証言したようですが、いわゆる必要のない低空飛行をしたことは確かなようです。
そういう自分も長く農薬散布で10メートルの高さを飛ぶことに慣れていましたので、洋上を飛んでいて、珍しいものに出くわすと、誘惑に負けて10メートルまでよく急降下したものです。
海を飛んでいて、いったい何に出くわすのかというと、その初の経験は大阪八尾から離陸して、岡山空港へ向かって明石海峡を通過し小豆島の北側を一直線に300メートルくらいで飛んでいるときに、鯨を発見し、急降下爆撃をかけました。
たまたま同乗していた整備士が倉敷の玉島出身で、無知な私に言い含めるように、あれは鯨ではない、すなめりという名の瀬戸内海特有の生物だと教えてくれた経験があり、50メートルにも近づくとしっぽを翻して、一瞬で海中に消えました。
その後、30歳になってインドネシアへ赴任し、島国インドネシアでは洋上を飛行することが常で、貴重な体験をしました。
1時間以上洋上を渡って、島へ向かうとき、暑いので3000フィートの涼しい高度を半分寝ながらぼっと飛んでいると、お客さんの日本人材木業者の方が、イルカだーと叫び、急遽 眠気覚ましに急降下、降りていくとその数、100頭以上、すごーい といつもの10メートルまで下がると、周りを飛び跳ねるイルカの体長がなんとヘリと同じ大きさでした。
やばーいとぶつからない高度まで間隔を取り直してしばし、追走、、目が覚めたところで上昇し目的地へ向かった経験がありました。
さて次は今回の自衛隊機の事故に関して思い出したことがあるのですが、実はジュゴンです。
インドネシアではジュゴンは天然記念物で日本の鳥羽水族館には贈呈された個体が飼育されていて先日伊勢へ行ったときに見ることができました。
「森の人」は同じようにに天然記念物で、現地の言葉では オラン(人) ウタン(森)ですが、実は出あったあったことはないのですが、人魚 ジュゴンはセレベスの海岸の浅いところを親子、家族でゆったりと、よく泳いでいるのをしょっちゅう見かけることがあって、最初は急降下していましたが、あまりに見かけるのですぐに飽きて、急降下して散歩の邪魔はしないようになりました。
和歌山ドクターヘリでは出動のたびに給油で飛ぶ、あの雑賀碕とすぐ近い無人島の間をマグロの群れが5匹くらいで通過して外洋へ出る所に出くわして、大阪湾をマグロが回遊しているのを発見しびっくりしました。
目的は何であれ、 洋上での急降下は結構リスクがあり、ほどほどにしないと命を取られかねないので、他人が見ていないと思って油断して羽目を外すのはほどほどにしないと、次がないという目にあいます。
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ドクターヘリにドライブレコーダーを、、、、

50代に胆石の内視鏡手術を受けたので、すでに、20年近くたっていますが、その関係で少し気になるいことがあります。
、その時どうも手術の様子をビデオで撮影していたようですがドクターは撮っているとははっきりとは言いませんでしたが何か感じるものがありました。
やはり医療過誤の裁判に備えることや、研修医が2.3人検査の時から周りをうろうろしていましたので、手術に立ち会ったか、参加していたように感じましたのでビデオは様々な目的で有効だと思いました。
術後、麻酔から目が覚めたら、話があると切り出しました。
担当医が胆のうを切除した後の胆管を閉鎖するのにクリップで止めるらしいのですが、内視鏡を見ながらおなかの中で挟むのに失敗し、落としてしまったが、取り出すのことができなくて、チタンなので、害はないので、そのままになっていますと正直に言ってくれました。
つまり人の命にかかわる重大な手術をする場合には、可能な限り正確な記録を残すために、複数のビデオを回して記録することはごく当然の安全管理手法でしょう。
航空機が飛ぶ場合も、いつ何時緊急事態に遭遇し、運が悪ければ墜落して全員死ぬことが起きていますので、日常の運行状態を今はやりのドライブレコーダーで録画しておけば、再発防止の事故調査に決定的な情報を提供してくれます。
確か、長野県と群馬県の防災ヘリが墜落して全員死亡した事故で、隊員がヘルメットに装備していた、アクションカメラの映像が事故の瞬間まで録画していた映像が大いに役立ったように聞いています。
このような事例を見るとき、今の時代、大変鮮明にとれるドライブレコーダーが5000円以下で手に入るようですから、ドクターヘリはキャビンに2台か3台、操縦席にも1台か2台取り付けて常時録画しておくべきでしょう。
それにしても不思議なことは、阿部元総理が射殺された事件で、医大病院での救命処置中や、その語の司法解剖でのビデオ動画がもちろん十分にあるはずで、致命傷になった銃弾の軌道や、心臓の傷を収めた重大な証拠があるはずなのですが、意図的に隠しているのか、まさか撮っていないというよなことはないとないと思うのですが、やはり、陰謀なのでしょうか。
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救急車が定員オーバーで走行、、、、

https://news.livedoor.com/article/detail/23188162/
愛媛県で救急車が救急対応で定員7名のところ、患者さんやフライトドクターなど9名が乗って、2名定員オーバーの状態で10分間走行する違法行為があったとニュースが流れています。
現場は愛媛県でも久万の奥で、30代のころ四国電力の送電線工事のため飛んだことがありますが、相当な山奥でした。
定員オーバーだからと置いていかれたら、その日のうちに帰れないか心配になるようなところかもしれません。
ドクターヘリの場合は定員以上の座席がつけていないので、立ち席というわけにもいかないので、オーバーで飛ぶことはないのですが、救急車の場合は座席数のほか、空き空間が広いので立っていれば乗れないことはなさそうですが、違法かどうかを問えば違法に決まっているでしょう。
となると、任務遂行上、重要度の低い人から降りるしかなさそうですが、救急隊員の運転助手、2番手の看護師ということになりますが、救命作業のために欠かすことができないなら、違法でも立ち席で行くしかなさそうです。
このような場合のどうするか答えは簡単で、命を守るか、規則を守るかどちらかなので、上司や警察からいかに厳重注意を受けるとしても、もう二度とはしませんではなく、同じことが起きたら何度でもしますということになるでしょう。
ヘリコプターは絶対的に、航空当局の事前許可がなければ、離着陸できない規則だったのですが、その理由は危険だからなのですが、人命救助なら危険を冒しても、許可なく自由に離着陸できるように規則を変えてしまって、乗ってる人間の危険性は全く顧みることがなくなっています。
危険性が格段に増すから何らかの対策をとってしかるべきなのですが、乗ってる人の人権を全く無視して知らん顔で規則を改正したようです。
それに比較したら10分程度、細い山道を立ち席で走る程度のことはかわいいものです。
物事には重要度というものがあって、規則と人命のどちらが優先するかなど、真顔で厳重注意するほうがどうかしていることでしょう。
人命のためなら、何の対策も取らずに危険を冒して着陸してもよいと規則を変えて知らん顔をしていることと、今回の違法行為の危険性を比較するなら、規則を作って強要する規制側の人間がいかにダブルスタンダードでいい加減かよくわかります。
いずれにしても危険に立ち向かう職業は、規則に違反していようが、いまいが、すべて自己責任で自分の命も他人の命も平等に守ることに徹するしかなさそうです。
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高齢パイロット、何歳まで飛ぶか???

https://news.yahoo.co.jp/articles/a9e9f8db523c78c59837b50c9b4aac6bc18be94c
昨日 飛騨高山の元の農道空港から富山へ向けて飛んだモーターグライダーが山中で墜落しているのが見つかったそうですが、乗員はまだ救助されていないようです。
このモーターグライダーの機長は80歳で、訓練生は61歳だそうです。
最近よく起きているマイクロライト、超軽量機やスポーツ航空の分野の事故、そして有明海の小型機、沖縄のMESH、ボランテイァの救急用小型機のパイロット訓練と言い、60歳くらいまたはそれ以上のパイロットが関与する事故が多発しているようです。
定期便やドクターヘリのパイロットは満68歳までと、パイロット不足と高齢者の体力年齢の向上で年寄りが飛ぶ機会が急激に増えているようです。
85歳を過ぎても飛んでいるとテレビ番組でもてはやされていた有名な方もおられたようで、大変結構なことでことですが、、、、
最近の山岳遭難や、ちょっとした山のハイキング程度でも、防災ヘリの出動騒ぎが引きも切らないほど連続していますし、年金生活に入った団塊の世代が元気で小金が有るということで、実力以上に活動しすぎているのでしょうか。
車の運転免許は75歳を過ぎると検査が厳しくなり、市町村によって返納するとタクシーやバス券が支給されたり、飲食店の割引券があったりと、高齢者を運転から遠ざけるような政策をとっているようです。
池袋ミサイルプリウス事件のような悲惨な事故を少しでも減らそうという取り組みですが、航空分野で高齢者の事故が連続すると、対策が甘いという評価が下りかねません。
高齢であっても安全に飛べる健康体と運航に関する知識が衰えていないなら問題はなさそうですが、そのチェックが適正に行われているかは、チェックするべきという事態になっているようです。
つまりチェックのチェックが必要であるということは言えそうなのですが、それはなーなーのチェックを許さないということと、本人の自己評価も重要となります。
自分自身は昨日で73歳になり、日ごろから山歩きや歴史ガイドをしていると自分の体力知力の衰えを痛切に感じますが、完全に座ったまま、飛ぶだけならヘリの操縦くらいはできそうにも思えますが、この程度の体と頭ではお金を取って客を乗せて飛ぶことは許されないと思い、すでに10年前には飛ばなくなっています。
30年も40年も飛び続けたので、自分の能力の少しくらいの低下はほとんど口でごまかして飛ぶことはできそうですが、天網恢恢疎にして漏らさずということもあり、程よいところで止めたということでした。
やめた後しばらくは飛べそうだという気持ちと、いやいやもう無理だという気持ちがせめぎあいましたが、ぼんやり飛ぶことが普通でもいきなり120%の能力がいる危機になり、命を落とすこともあるのが空の世界なので、多くの人に迷惑をかける前にはやめたほうが身のためだということは確かです。
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